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最終章という言葉にめっぽう弱い「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」

シティーハンターの原作漫画は、ジャンプ黄金期で毎週雑誌を読んでいた世代なので、ほぼ全話読んだ記憶があります。アニメは再放送も頻繁に放送されていたので、テレビを付けたときにやっていれば見ていた程度。劇場版は前作の新宿プライベート・アイズが初鑑賞でした。

最終章の始まるを標榜している本作は、シティーハンター冴羽 獠の過去の因縁が描かれ、原作終盤のエピソードを再構成して描こうとしていると感じました。
とはいえストーリーはオリジナル色が強く、今回の依頼人かつメインヴィランであったアンジーも、多分アニメオリジナルキャラだったと思います。

冒頭からキャッツ・アイと共闘したり、終盤にルパン三世とすれ違ったりと、クロスオーバー感は今回も健在。特に前作から登場していたキャッツ・アイの三人は、結構ストーリーにもガッツリ絡んでおり、自作移行も登場してくれそうな勢い。ルパンたちも、単体のクロスオーバーがありそうですね。

また、同じサンライズ作品ということで、まさかのお台場ユニコーンガンダムを通じて、バナージ・リンクス登場には笑いました。キャスト欄にもしっかり登場して、爪痕をガッツリ残してくれました。

序盤のコミカル感は安定感があってよかったですね。マッチングアプリで可愛い子探す獠、ある程度令和にアップデートされたスケベ描写など、新宿プライベート・アイズに続いて、うまく描いているなあ、と感心しつつ笑っていました。

そんな感じで序盤ギャグ多め、終盤シリアスのいつも通りといえばいつも通りなのですが、そこは最終章の名を冠するだけあって、いつも以上に激しい命のやり取りが行われていました。特に今作では麻薬ではなくナノマシンを用いた闇のテクノロジーになっていたエンジェル・ダストを打たれてからのアンジーとの激闘は、アクションの激しさからリロード描写の丁寧さもあって、かなり見応えがあったと思いました。

また、本作で海原神は登場するものの、まだまだ謎めいた人物として描かれており、獠との直接対決もありませんでした。それだけに、やや物足りない部分もありましたが、前述の通りストーリー的にはアンジーとの決着でまとまっていたため、エンドロール前のGet Wild含め、ある程度のすっきり感はありました。

不満はもう、続きを早く見たい!一択ですね。最終章パート2なのか後編なのかはわかりませんが、いつ上映されるのか、アナウンスされる日を待ちたいと思います。

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