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ストーリーはめっちゃ面白いだけに、字幕を何とかしてくださいAmazonさん!「アメリカン・フィクション」

ざっくりとしたあらすじだけでは伝わらない良さがある、良い作品です。
決して派手な展開は無いものの、最初から最後までテンポよく物語は進み、登場人物の心情も分かりやすく、笑えるシーンも多いけど批評性も高い。
日本の映画館で上映されなかったことが本当に残念な作品でした。

ステレオタイプではない黒人作家である主人公モンクが、今まで向き合ってこなかった家族へ向き合う様子や、純文学で評価されたかったのに、家族の問題などでやけになって書いたステレオタイプな黒人物語が大ヒットして戸惑う様子も、コミカルと言うよりシニカルな印象で、素直に笑うより、行間を考えてしまいます。
ただ、映画化が決まり、「主人公役はマイケル・B・ジョーダンに決まったよ!」ってあたりは本当に笑ってしまいました。向こうでもそこは彼なんだ……。

その他にも授業でニグロって言葉が出るだけで耐えられないとボイコットする白人学生や、差別的発言を気にしながらも、結局売上最優先な出版業界など、今の空気感を皮肉った描写が秀逸だと思いました。

そんな良い作品で、アカデミー作品賞ノミネートも納得の本作なのですが、独占配信されているAmazon prime videoの字幕は本当に酷いです。
どうやら結びの引用符がバグっているのか、いちいち?が出てきてしまい、ノイズでしかありませんでした。
また、彼の”兄”と訳されているクリフも、どうも”弟”っぽい(明らかに主人公より若い俳優が演じている)ため、ここも疑問符が浮かぶ訳でした。

折角話題作を独占配信するなら、字幕はしっかり監修してほしかったものですし、今からでも修正版をリリースしてくれることを切に願いたいです。


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