とうとう社員があと二人に・・・


昨日の夜、社員から電話がかかってきた。



   『言いにくいんですけど、今月で会社辞めても
    良いですか・・・?』


この子は、うちの創立メンバーでは無いものの
ほぼ初期からついて来てくれた後輩だった。


みんなから好かれていて、会社の文句も他の社員の
悪口も一度も聞いたことがなかった。


正直、社員の中では一番頑張っていてくれた一人で

会社が倒産するかもと話した時も、
僕が自己破産する方向になるかもと相談した時も


『一緒に頑張りましょう!!』

と言ってくれていた。


その社員は結婚もしていて、
家も買ったばかりだったし子供も生まれたばかりで、
奥さんには大反対されていたと思う。

それでもここまでついて来てくれていた。


そんな社員の子がついに電話をして来たのだ。

もう僕には引き止めることは出来なかった。

むしろ転職を応援する方が正しい事だと理解した。


正直、今の僕にはもう誰の面倒も見れないし
これから自己破産する人間が引き止める権利も
無いだろう。


今やってる仕事(エアコン取り付け)も、
繁忙期の8月を過ぎれば仕事がなくなる。

だから電気工事士二種の資格が取れる
12月までは待機みたいなものだ。


そんな状態で、社員を抱えることは
もはや不可能・・・。


とても悲しかったが、これ以上引き止める訳にはいかない。


僕の電話の答えは


『分かった。今まで本当にありがとう。
 迷惑かけてごめんね。』


だった。


これでいよいよ残りの社員は
僕を含めると3人になる・・・。


もう株式会社として成り立っていない。


知識も資格も経験も無い。


あるのはボロボロの軽バン2台と
エアコンの取り付け工具一式のみだ。



人生初めて自営業に挑戦した麻雀屋・・・。

税金の恐ろしさと一人の限界を学んで
第二の挑戦とした運送会社経営・・・

人を雇うことの大変さと、またしても
税金の怖さを学んだ・・・。


まあ最初から上手く行くとは思ってなかったけど、
第一章が『自己破産』で終わるとは・・・。



というよりまだ自己破産費用の300万円も
準備出来てないし、差し押さえがいよいよ
目の前に近づいてきた・・・。


こればかりは何度も言わせてもらうが
お金が無いので自己破産をするのに、

そんな状態の人間にどうして300万円も
作らせようとするのか・・・


正直、そんな大金作れる気がしない。

そんなポンと300万円も作れるなら
自己破産なんてせずに立て直すよ・・・。



まあ出来なきゃ一生請求くるだけか笑



つまり、『やる』以外の選択肢は無い。

何としてでも・・・



・・・そう思っていたところ、

Twitterで、ムササビさんという人から
アドバイスを頂いた。


 『noteで投げ銭できるようにしなさい』


ずっと考えていたことではあったが
まだ僕には早いと思っていた。


しかしここまでくると、間違いなく
離婚からのホームレス生活が待っている。


ついに決意した僕は、noteを有料化にした。


有料とは言っても、
記事自体は無料で読める。

違うのは、文章の最後に

  
   『支援ボタン』


を追加しただけだ。


これでnoteのアプリを持ってなくても
『支援』という形で投げ銭ができる。




これをダメ元でやった結果・・・



インプレッション『7万』
いいね『333』
リツイート『15』


そして何より、
たくさんの人に支援してもらった・・・。

それも現在進行形で、購入されましたの通知が来る。

こんなに応援してくれる人が居たなんて
思いもしなかった・・・。


何事もやってみないと分からない。

改めてそう思わせてくれた出来事だった・・・。



もしかしたら、何とかなるかも知れない。


もしかしたらまだ舞えるのかも知れない。


明日からまた頑張ってエアコン付ける元気をもらった。


とりあえず今は自己破産に向かって
頑張って毎日働こうと思う。



人生が楽しくなってきた・・・



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