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gamba!のゲリラ式人材採用

これまでgambaでは、人材エージェントや人材募集媒体をあまり使わず、かなりゲリラ的なやり方で採用を行なってきました。とりわけ印象的な2人のケースを紹介します。

一人目は、gamba!の主にフロント開発を手掛けてくれているBくんの場合です。

エンジニアのオンラインサロンで出会ったBくんの場合

Bくんとの出会いは2年ほど前、Slack上で運営されているエンジニア同士が交流するとあるオンラインサロンでした。

当時、それほど急いで採用したいという背景があったわけでもなく、じっくりと時間をかける余裕がありました。なので、コストをかけず、どうしたらいい人材と出会えるか?を考えた結果、行き着いたのが、オンラインサロンでした。

私自身もエンジニアであるというキャラを活かし、オンラインサロンでは駆け出しのエンジニア向けの技術メンターを引き受ける機会がありました。
このオンラインサロンには、自作したWebサービスなどをメンターがコードレビューし、技術的なアドバイスするコーナーが設けられていました。エンジニア転職を目指す人たちが自分の技術を磨く、交流の場です。

Bくんも自分の作ったWebサービスを、講評を求めてオンラインサロンに投稿しくれていて、私がメンターを務める機会がありました。彼の作ったWebサービスは、自分のメンタルの好・不調の状況を日々可視化し、メンタルヘルスを改善するユニークなWebサービスでした。サービスの着眼点もさることながら、新しい技術をかなり意欲的に取り組んでシステムを作ろうとしている点に非常に好感を持ったことを覚えています。

Bくんが当時開発したWebサービス

お客様窓口に新卒応募してきてくれたRくんの場合

もう一人紹介したいのは、カスタマーサポートチームで新規のお客様の対応からWebセミナーの講師としてまでも幅広く活躍してくれているRくんです。

Rくんは、当時の採用内定先からコロナ禍で内定取り消しを受け、必死に新たな就職先を探してうちに辿り着いてくれました。
彼がユニークなのは、うちへの応募方法です。当時採用募集ページなどは特に設けていなかったので、なんと彼は通常のお客様向けのお問合せページから切々と自分がいま就職活動中であることを書き送ってきてくれました。

こちら、当時の応募メールの実物です。

Rくんの応募メール!

たまたま彼の名前を検索すると、Facebookなどで間接的なつながりがあることが分かり、これは一度あってみよう!となって面接に来てもらいました。

お問合せページにはお客さまだけでなく、売り込みなどさまざまなご連絡をいただきますが、Rくんのケースは(特にそのアピール内容も含め)、後にも先にもとてもユニークでした。

ここに紹介した二人とも、非常にユニークで珍しい採用事例だと思いますが、他の社員たちも基本知り合いの知り合いなどいろいろな経緯を辿って今に至っています。

ゲリラ採用だから分かること

エージェントや媒体を使わない採用はコストをかけずに済むというメリットがありますが、それだけではないと考えています。

たとえばBくんのように自腹で会費を払ってオンラインサロンに参加する、さらにそこに自分で開発したポートフォリオを出してくる、という時点でこの人はエンジニアという仕事が好きで、技術力もあるということがある程度わかります。

あるいはRくんのように、ガッツのあるメッセージを堂々と問い合わせページに投げ込んでくるのであれば、お客様にしっかりとうちの製品を売り込んでくれるかもしれない。

お互い初対面の、面接という短い時間でその人のことを理解するのはとても難しいことです。でも、こういった経緯で応募いただいた人ならある程度事前にその人のひととなりを理解できるし、お互いに安心感があります。

また、世の中、自分の興味のあることや、得意なことを自分の仕事にできることほど、本人にとっても会社にとってもハッピーなことはないと思っています。

たとえば自分の場合、コードを書くのが大好きです。なんなら、風呂に入っている間も、ご飯を食べている間も、海辺をマラソンしている間も、ベッドに入って眠りにつく瞬間までずーっと、プログラムのことを考えていられるし、考えていること自体が楽しくて仕方がない。新しいアイディアが浮かんだら、すぐに実装したい。

もし自分と同じぐらい、プログラムを書くのが大好きで仕方がない人を自社に採用することができたら、その人は間違いなくものスゴいエンジニアになるはずです。

採用した社員のその後の活躍

実際、Bくんは未経験で入社してもらったにも関わらず、たった2年弱で大きく成長し、いまやgamba!のフロント開発で中心的な役割を担ってくれています。ちなみに、先月4月の1カ月間のBくんのリリースしたプルリクは12件あり、開発チーム内でダントツです。

Rくんは文系の新卒でうちに入社して、最初の頃こそおっかなびっくりな対応でしたが、あっという間に周囲の不安を払拭してくれました。特にgamba!のお客様は経営者が多く、新卒でいきなり対応させて大丈夫か?と私たちはハラハラしていました。

ですが、彼は持ち前のガッツで乗り越えてくれました。問い合わせページから採用応募してきた彼の勇気は本物だったのだと思います。彼はその後、わずか半年でWebセミナーの名物講師となり、大きく活躍の幅を広げてくれました。

人材エージェントや採用媒体経由というのは手っ取り早く採用できるのかもしれません。ですが、応募してきてくれた人の本当のひととなりを知る重要な手がかりが欠落してしまうという側面もある気がしています。

gamba!で楽しんで仕事し、日々成長している彼らが、次にどんな提案を日報に書いてきてくれるか、毎日とても楽しみです。


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