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新しい音楽が聞こえてこない

ちょっと前になるが、日曜夜のテレ朝の番組 ”関ジャム” で、”2020年マイベスト10曲” という企画があった。川谷絵音、蔦屋好位置、いしわたり淳司がそれぞれの2020ベスト10曲を発表していた。

30曲 (一部ダブり有り) がピックアップされた訳だが、私が知っているアーチストは、aiko と 50A (狩野英孝) の二人だけ。曲に至っては全て知らなかった。薄っすら聞いたことがある気がしたのも数曲のみ。

あまりの知らなさ加減に驚いた。今の私の生活パターンでは、新しい音楽が聞こえて来ないということなのだ。さてどうしよう。新しい音を拾いに行くべきなのか。こういうのを追っかけなくなるのも ”老い” なのか。

昨年は KingGnu と 髭ダンを覚えた。彼らは確かに才能に溢れていた。今回番組で選ばれていた人、曲をネットで調べてみた。ほぼ全員が自分で曲を作り、自分で発信している。紹介欄には、”職業はボカロP” とか ”使用楽器は初音ミク” とかあって、意味不明だ。パソコンを駆使して音楽を生み出していると理解しておく。YouTube や TikTok から火が付くこともあるとか‥

※今回調べた中で知った ”藤井風” は実に良い。端正な容姿。センスの良いメロディーラインに岡山弁の歌詞を乗せる新しさ。まだ23才だって。風君と聡太君、二人の藤井の活躍は見逃せません。

今の状況を見ると、音楽の才能ある者が世に埋もれることは、もう無くなったと言ってもいい。才能と承認欲求があれば、仲間が誰もいなくても、楽器が弾けなくても、作る方法や広める方法はいくらだってある。これが近年たくさんの、そしていろんな色の才能が次々と出現する理由なんだろう。

昔は才能があっても、運悪く世に出られないこともあっただろうが、現在では、売れない=才能が無い という単純な図式なのだ。

さて私だが‥  新しい音楽は追っかけないことにする。たまに斬新な音が私の耳にも届いたら「すごーい!」と素直に感心できるようにはしておこう。私はもっぱら、部屋を閉め切って、斉藤和義の ”ウサギとカメ” の弾き語りの練習を続ける。

♫ 目にも止まらぬスピードで 誰かが勝手に決めたスピードで いつかどこかに落とした宝物 探してる こんなに狭い箱庭で ♪♪

最近は自室で、バンプオブチキンの ”ギルド” と "fire sign" の練習を始めました。いつか私の音楽履歴も書いてみたいと思っています。私にも新しい音がいっぱい聞こえて来た頃。そんな時代を懐かしんでいただければと思うのですが‥ 誰も興味無いかもしれない。

< 了 >

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