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名古屋城に行ってきた ~ここらへんの史跡をゆく⓪ 

オミクロン株の日本上陸が喧伝され始めたこの頃ではあるが、久しぶりに細君と外出した。何度か note に書いたように、これまでコロナに対する私の “自粛っぷり” は、臆病とも言えるぐらい生真面目なもの。外出は朝夕の散歩、近所へ買い物、ゴルフの練習と月一回のゴルフぐらいだった。

ここに至っての感染者数、重症者数の急減を見て、警戒レベルをワンランク緩めることにし、遠出(でもないかな‥)した次第。特段のことが起こることもない、初老夫婦の ”お出掛け” を書く。

外出の主目的は、愛知県体育館で開催している “やきものワールド” に行き、全国から集まってきている陶磁器を見ること。焼き物は、夫婦どちらもが興味を持っていることだ。

行きがけに、ベトナム料理店に寄って昼ごはんを食べた。細君がネットで「バインミーが美味しい」店を探していた。数年前夫婦でホーチミンに旅行した際に細君がハマり、毎日朝食ブッフェで注文していた。

バインミーとは、バゲットを焼いて切り込みを入れ、そこにバターとパテを塗り、たくさんの野菜やハーブと肉系の具材を挟んで、ニョクナム(魚醤)とチリソースで味付けしたベトナム風サンドイッチだ。

※画像撮り忘れました。↑ は当該店のものではありません。

そのお店のバインミーは、書き込みのとおり美味しかった。私は苦手なパクチーを全て細君に移管して食べた。細君はカリカリに焼かれたバゲットで「口の中を切った。血が出てる。」と言った。それ以降15分に一回ぐらい言い続けたが、私にはどうすることもできない。

愛知県体育館の ”やきものワールド” に移動した。フロアーいっぱいに、全国各地の様々な焼き物が展示されていた。平日にもかかわらず、人出はまずまずだ。我々同様年配の方が多い。 私はビールが美味しく飲める、備前焼のような素焼きに近い器があればと思い見て回った。

「いいな」と思い値札を見ると、どれもまあまあの値段。「こんなにするんだー」「こりゃ手が出ないわー」などとブツブツ言っているうちに全て見終わり、結局何も買えなかった。何だかまわりにいる人たち全員が、お金持ちに見えて仕方なかった。

”やきものワールド” 会場

愛知県体育館から名古屋城までは徒歩10分。入口で敬老手帳を見せたら、100円で入場することができた。申し訳ない気持ちになる。「今まで一生懸命働いて、ちゃんと納税してきましたからー!」と言い訳したかった。

自撮りしてみました。
久しぶりの被写体、カッコつけています。

名古屋城天守は耐震性の懸念から現在は閉鎖中、木造での復元を予定しているがまだ着工には至っていない。となりにある本丸御殿を見学した。

天守、本丸御殿ともに、昭和20年5月のアメリカ軍の空襲により焼失、その後天守は、昭和34年に鉄筋コンクリート造で再建された。本丸御殿跡は長く更地のままだったが、2009年に復元工事に着手、2018年に完成した。江戸時代の図面と昭和戦前の実測図を基に、構造、素材、装飾などが忠実に復元されている。
※私の説明は単なる書き写しなので、↓ に公式ウェブサイトを添付します。
    本丸御殿は3Dで内部を探索することができます。是非ご覧下さい。


       

いやはや、本丸御殿は素晴らしかった。木造建築、工芸品、美術品、全てに最高の技術が施されていることが歴然。日本人であること、名古屋人であることに誇りすら覚えた。
※河村名古屋市長は、金メダルを躊躇なく噛んでしまうような、非常識極まりない、名古屋市民としては、何処に出しても恥ずかしい、残念で困った老人だが、本丸御殿(とこれから工事予定の天守)の忠実復元にこだわって、反対派を押し切ったことだけは認めることにした。

夫婦ともどもすっかり堪能し、感動冷めやらぬまま本丸御殿を後にした。
家路につく頃には、細君の口の中の出血も止まっていたようだ。

< 了 >




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