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来し方の不徳を悔いる

”思い出しても腹が立つ” ようなことは、なるべく思い出さないようにしましょう。そのほうが健康に良いと思います。

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先月初め息子の家に、私にとって二人目の孫が生まれた。一人目は一昨年娘が生んだ男の子で、今回は女の子だ。身内が言うのもどうかと思うが、一人目は既にハンサムボーイが確実視されているし、この度の女の子もその整った顔立ちは、美人候補で間違いない。予定日より少し早かった為小さく生まれたが、順調に育ってくれている。

結婚5年目にしてようやく授かった赤ちゃんということもあり、息子も子育てによく協力していて、たいへん微笑ましい。そんな様子を細君が見て、最近私に言うことには、「お父さんてあんなふうにミルクあげた?」「お父さんてあんなふうにオムツ替えれる?」「お父さんは私が夜オッパイで寝れない時、可哀そうだと思った?」とあの頃の私に言及してくる。また息子は奥さんが入院中禁酒していたと聞き、細君は「お父さん、そんなこと考えた?」と追及してきて、私は閉口する。

一人目の孫の時は、私は中国にいたので細君も文句を言う機会が無かったのか、気付かなかったのだろうが、この度私は完全に比較対象になってしまった。私の返答のバリエーションはこんな感じです。

 「お前の両親はよくやってくれた。」

 「俺は甘えてたな。」

 「バブル時代は本当に忙しかった。」

細君はよくぞ4人もの子供を育て上げてくれました。私は営業職だったこともあり、子育て真っただ中の時代も毎日帰りは遅く、休日の接待ゴルフも多かった。思い返せば、仕事を言い訳にたいへんな子育てから逃げていた面も無くは無い。しかし当時、細君から何か制約をされたり、批判めいたことや嫌味を言われたことは一度も無かった。

今回の孫誕生でその頃に思いを馳せ、来し方の不徳を悔いるとともに、改めて細君と天国の細君の両親、及び関係各方面に感謝の意を表します。

‥拝‥

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