長い物語だったなぁ Fate HFⅢ

Fate  HF3章を見てきたよ。1章を見た2017年の頃は、2020年ってなんて気が遠くなるスパンなんだと思った。でもいざこの日が来ると、もう終わっちゃうんだという気持ちと、この作品にしっかり終止符が打たれたのはよかったという安堵な気持ち、そして終わっちゃったなぁという寂しさがあった。

桜が咲く季節からは大きくずれたけれど、僕らのところまでこの作品が渡ってきたこと、何よりも良かったことだ。1章が公開された頃には、こんなご時世になって延期するなんて、想像もしえなかったし、何が起こるか分かんないもんだなと。

僕は原作はやってないし、Fateという作品をめちゃくちゃ追いかけてるってわけでもない。でもUBWがそうだったように、見始めると一気に作品の世界観に自分が持っていかれる感覚があった。言い方はあれだけど、アニメであることを忘れるくらい、どのキャラクターも内面が濃いキャラだなと思った。

桜ちゃんはおとなしくて内向きな性格だけど、誰よりもつらい経験や姉をうらやむ気持ちを持っていて、ラスボスなのにどこか弱々しい雰囲気があった。今思えば、あれは弱い自分から解放された安堵感から来た風貌だったのかなとも思う。一見すると何にもうろたえないように見えて、実は中身はとても不安定な状態。誰かに助けてほしいけど、こんな自分はもう生きてちゃいけないという自虐の心や、このまま自分はどうなってしまうんだろうという不安も垣間見えた気がした。

3章では、今まで抱えてた辛さのすべてをぶちまけてたように見えた。そしてそれは桜ちゃんだけではなく、凛も士郎も他のルートでは見せない表情を見せていたなと思った。凛はドライな雰囲気でお姉ちゃん的な威厳があったように思った。あの関係性は他のルートじゃ見られないし、新鮮で強い姉とおとなしい妹というきっぱりとした力関係も感じた。

士郎もどんどん強くなっていくけれど、同時に自分が自分じゃなくなる恐怖とも戦っていて、UBWの時とは打って変わって琢磨しさというよりは、より感情的な人間らしさを感じた。


何はともあれ、最後までしっかり終わって良かったなという言葉に尽きるなと思う。本当に。

1章を見た時は2章3章が控えてたけれど、いざすべてが終わると、次は何があるんだろう?と思っちゃう。セイバールートのリメイクとかしてくれたりするのかな?

何はともあれ、この作品に出合えて幸せだった。



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