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中国消費者の訪日消費は今後どうなる??

こんにちは、笠原です。
最近、街中に外国人が増えたなーと思うことはありませんか?

私自身も最近、シンガポールに海外旅行に行きました。入国する際、ワクチン接種証明書もPCRの陰性証明書も必要なく、コロナ前と全く同じように、パスポートひとつで入国できました。

チャンギ空港にミッキーがいました。

このように、日常生活の中でも、インバウンドやアウトバウンドを感じ、コロナ前に戻ってきたなあ・・・と感じることは多くありますが、その一方で、コロナ禍に起こった【変化】が定着し、【新しい常識】になったものも多くあると感じます。

今回ご紹介する記事は、「中国消費者の訪日消費は今後どうなる?コロナ前と比較した旅行計画と消費の変化」の記事です。
日本に訪れる中国人といえば、コロナ前は【爆買い】のイメージなどがありましたが、コロナを経て、約3年間の中でどのように変化したのでしょうか?日本への旅行についてどのような期待感・消費意欲を持っているのでしょうか?

記事から、一部紹介していきます!

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まずは訪日目的として、遊びと買い物の比率を聞いたグラフです。上が次回の訪日時の意向で、下が前回の訪日旅行です。
20%の人が、「すべて遊びで、買い物はしない」と回答、つまり、旅行目的における買い物の意識比率が低下していることわかります。

【爆買い】のイメージがあったコロナ前と、何が変わったのでしょうか?
それには、2つの理由が大きいそうです 。

①「商品が中国本土でも買えるようになったこと」
中国には越境ECのほか各ブランドが出している公式ショップなどもあり、海外品を購入するだけなら、オンラインのワンクリックで購入が可能です。つまり、わざわざ旅行のときに購入する必要がなくなってしまいました。

②「中国本土で日本ブランドの発信力が低下したこと」
いままでは、日本にいった訪日旅行者が情報発信をしていたが、コロナで旅行に行けなくなった後、こういった情報発信は当然なくなってしまいました。では、中国にいる消費者は日本の情報を調べるか?というと実は積極的に調べにはいきません。訪日旅行意向者という日本と親和性の高い消費者にあってさえ、68%がわざわざ日本ブランドに関する情報を検索していない状況であることも別データからわかっています。

確かに、シンガポールに旅行に行った際、現地の商品など興味はありますが、特に調べて購入することはしませんでした。行きたい観光スポットやレストランは調べても、買い物に関する情報(例えばコスメや美容アイテム)までは検索するまでではない心境、わかります・・・。興味はあるんですけどね。
 
ここまでで、「遊び」がメインで「買い物」のニーズは少々落ちていることがわかりました。それでは、中国人は日本のどこに「遊び」に行きたいと思っているのでしょうか?

もちろん圧倒的に東京が多いですが、都市部が相対的に減少し、地方の人気が高まる傾向にあることがわかります。
その中ではどこかのエリアが突出して高いのではなく、各地に分散する傾向にあるようです。今後の訪日旅行客は、東京中心だけではなく、よりディープな場所に向かう傾向があるといえるでしょう。
 
それでは、彼らは日本に何をしに来るのか?を見てみましょう。
「日本でやりたいこと」を順位でみた場合は、グルメ・観光・買い物がトップ3である、という傾向は変わらないですが、前回と比較してみた場合は、それぞれ下降気味です。

前回より増えているものは右側のスポーツやニッチな文化体験といった体験ベースの部分です。
【モノより体験】というニーズが高まってきていることがよくわかりますね。
台湾の観光客が日本に来る理由をデータを元に徹底解析 のnoteでも台湾からの観光客もよりディープな体験を求めていることがわかりましたが、中国からの観光客も同様の傾向が読み取れました。

いかがでしたでしょうか。
記事本編ではさらに【訪日中国人旅行者の買い物を再び盛り上げるには?】についての考察を3つのポイントにまとめてご紹介しています。

参考記事:中国消費者の訪日消費は今後どうなる?コロナ前と比較した旅行計画と消費の変化

マーケティングを行うマーケターにとってインバウンドの需要が伸びることはとても良い傾向ですが、海外からの観光客のニーズが時代とともに変化していることがわかりました。

海外からの観光客のニーズはコロナ禍の間に変化しています。インテージではそれらを捉えるため、様々な調査を通してインバウンドの最新情報を収集しています。
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