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Z世代に3つの質問をしてみた。購入する際、好きな有名人が持っているものを選ぶ?

こんにちは、笠原です。前回のnoteでは、「Z世代・アルファ世代のリアル-テックネイティブな未来の消費者を紐解く~30,000円あったら何に使う?~」と題して、Z世代の消費価値観についてご紹介しました。

今回は、さらに踏み込んで、Z世代、ミレニアル世代、X世代に3つの質問をして、その解答内容から世代の消費行動を追っていきたいと思います。

【問1】通販サイトや価格比較サイトを見る?
【問2】購入する際、好きな有名人が持っているものを選ぶ?
【問3】買ったものを他人に共有することで、周囲から信頼される?

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まずは、【問1】です。

【問1】通販サイトや価格比較サイトを見る?

Z世代のTOP2は57%となりました。

通販サイトや価格比較サイトといった、ゼロ年代から存在している媒体で情報収集する割合では、Z世代はミレニアル世代、X世代に比べて低いことが分かります。

それではZ世代はどのように情報を収集しているのでしょうか。

それは、Twitter, Instagram, Tiktokのような SNSです。Z世代はSNSの保持率は高く、それらのSNSが情報収集の役割を果たしていると考えられます。

 参考:Z世代・アルファ世代のリアル-テックネイティブな未来の消費者を紐解く①~消費価値観から得る、未来の消費者理解のヒント

【問2.購入する際、好きな有名人が持っているものを選ぶ?】
Z世代のTOP2は46%と、3世代で最も高いです。

ポイントは有名人=芸能人、タレントとは限らないという点です。
「好きな有名人」とは
・YouTuber
・TikToker 
・配信者(ライバー)
・地下アイドル などなど・・

Z世代は「好きな有名人が持っているもの」を買う傾向が上の世代よりも強く、好きなインフルエンサーや動画投稿者、配信者、タレントなどの投稿を見て買うものを決めるシーンが多いと考えられます。

このような購買は、近年浸透していると言われる「推し消費(推し活)」の意味合いを強く含んでいると思われます。
 
応援したい相手(推し)にお金を使いたい、という消費の仕方はZ世代の間で今後も広がっていくでしょう。

【問3.買ったものを他人に共有することで、周囲から信頼される?】

まさにZ世代!という感じですよね。Z世代のTOP2は44%と、3世代で一番高い結果となりました。

周囲から信頼されるために、発信をする。これがZ世代の特徴と言えそうです。

ただし“当てはまらない”とする人も5割以上おり、自己主張や他者からの反応(コメントや”いいね”など)が単純に欲しいといった動機も想像されます。
とはいえ、Z世代と上の世代とでは、情報発信の動機が確実に変わってきていることが読み取れます。

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いかがでしたでしょうか。

 知るギャラリーの記事では、上記のようなデータを「AISAS(アイサス)」といった【インターネットが普及した社会での購買行動を表現した消費者行動モデル】に当てはめて、更に詳しく紹介しています。

 Z世代を想定した新しい消費者行動モデル「EIEEBモデル」についても詳しい解説がありますので、ご興味のある方はぜひご一読ください。

 参考記事:Z世代・アルファ世代のリアル-テックネイティブな未来の消費者を紐解く②~テックネイティブの消費者行動モデル~