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[MOTHER 機械じかけのコウノトリ]勉強会_1.田野倉康一

詩人 田野倉康一

[MOTHER 機械時かけのコウノトリ]制作にあたり、各分野の専門家の方々とアーティストで勉強会を開いている。

第一回目は、詩人田野倉康一氏にレクチャーをお願いした。

田野倉康一(詩人)

2021年8月28日(土)19:30-21:30

言葉を超えてゆけ

「詩と美術は近い」というお話しから始まった田野倉氏のレクチャー。ゲノム編集をテーマにしたい、と言った時、背中を押してくださったのが田野倉氏であった。社会と作品との関係が問われるこのようなテーマは、メッセージ、または目的を持っているはずである、と言う。
作家には様々なタイプがいる。言葉で徹底的に考えるタイプ、その時代、その場の空気感から手が勝手に動いているように見えるタイプ、いづれにしてもこうでなければならない、ということはない。
また表現することとその体験の有無にも触れた。体験していないものは表現してはいけないのか?具体例をあげてくださり、実体験だけが、他者に体験を感じさせることではない、ということを教えてくれた。
「言葉を超えてゆくからアートは面白い」。この言葉がとても心に響いた。好奇心でいっぱいのキラキラした少年のような田野倉氏がそこにいた。