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【エチオピア冒険記】こんにちはバンナ族

2017年5月頃

初めてのバンナ族の村は道中でばったりと出会ったアジア出身のグループと一緒に行った。
その時に何かを感じた。

「僕はもっとここにいたい」と。

なのでアジアグループと解散した後に僕だけ村に戻ってきた。

そしてずっと思い描いていた。
"溶け込む"ということ。

バンナ族のみんなと同じ格好をして
一緒に水を汲んだり

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農業をしたり

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ご飯を食べた。

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エチオピアの公用語は一応アムハラ語だが彼らは独自のバンナ語を話す。
この時の僕からするとアムハラ語であろうがバンナ語であろうが何が何だか分からない。
ただ彼らは僕に話しかけ続けてくれた。
意思疎通をしたい!という想いが伝わったのか彼らもこちらに意志を伝えようとしてくれた。

連れてきてくれたガイドも僕と打ち解けて、いいんだか悪いんだか通訳するのが面倒になってきていて放置されていた。。

でもそのおかげでダイレクトに頑張ってお互いコミュニケーションをとることによって仲が深まっていった。

自己紹介をするときも「ゆうへい!ゆうへい!」とジェスチャーを混ぜながらしたり言葉が通じなくてもなんとかなるもんだんなぁ。と。

ただ自己紹介したのにも関わらず、彼らは僕の事を「ガルテンビ!」と呼びだした。
当初、僕は自分の名前が呼びづらく、テキトーなあだ名でもつけてるんだろうと思い、あんまりいい気分じゃなかった。。

ただもう何回「ゆうへい!」と言っても「ガルテンビ!」と呼んでくるので諦めて"ガルテンビ"になった。

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それからどんどんと仲が深まっていき、彼等との交流は始まった。

バンナ族の暮らしは穏やかで牛と共に生活をする。
牛とともに農業をし、牛と何かを交換したり
結婚するときも牛の数がモノを言う。
バンナ族にとって牛は生活に欠かせない、大切な存在なのである。

ここからはバンナ族の生活や文化を写真とともに紹介していく。

食事はトウモロコシのような穀物と少し前に日本でも話題になっていたモリンガを主に食べる。

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そして客が来た時にはコーヒーの殻を煮出した"カロ"という飲み物でもてなす。
日本でいうカスカラティーで、あれの何も味付けをしていないバージョン。
このカロは礼儀として3杯以上飲まないと無礼にあたるみたいで僕も訪れたときは3杯以上飲む。

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そしてこのカロを飲むココナッツの殻みたいなものは帽子にもなるのだ!

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バンナ族の女性は結婚するとドレッドヘアになり、赤土をすりこむ。
一夫多妻制で女性の首輪の数は何人目の妻かを意味している。

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この写真だと左側の女性は既婚1人目の妻で右側の女性は既婚2人目の妻ということ。

そして週に一度マーケットが開催される。
地区によって曜日が違う。そもそも曜日感覚があるのがおもしろい。

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ここでは物々交換がなされる。
例えばヤギ5匹と牛1頭とか。
そして買い物が終わったあとはみんなで地酒を飲む。

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ここに入るやいなやその地酒を勧められた。

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おいしくない。
なんと表現したらいいものか。。
発酵していて酸味があり、写真にも見えている謎の粒々の感触がする。
これをバケツいっぱいみんな飲むのだ。
マーケット終了後には酔っ払ったバンナ族たちがそこらじゅうでフラフラしている。
終電の時間を気にする必要も無く、なんならその辺で寝ても平気な彼らは本当に強い。

マーケットから帰って来て
村での宿泊の時、バンナ族の父ちゃんがわざわざハチミツを取りに行って振舞ってくれた。

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父ちゃん、わざわざって。。。
木から採るところからやってくれんの。
大切なハチミツだろうに、いいのかな。とか思っていたら
あっという間に15メートルほど上の木の枝までひょいひょいっと登っていく。

ハチミツを丸かじりしたのは初めてで本当に美味しかった。

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ガイドに「こんなにもいつも客が来たらおもてなしするの?」と聞いてみたら
「こんなのお前が初めて!こっちからしても不思議だよ笑」と即答で返ってきた。

僕の何がどうなってこんなにもおもてなしてくれるのか
分からないけど僕は受け入れられたんだ。とそれを聞いたときは物凄く嬉しかった。

最後はみんなでタッジというハチミツ酒を飲んで就寝。

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エチオピアにも家族ができたような気分だった。
そしてこれからも継続して会いたいなぁと。

そうするには何かエチオピアでビジネスをすればいいのではないか。
彼らが困った時はいつでも助けられるような存在でありたい。
とこの時ふんわりと思い始めたのだった。

他にも色々と独特なストーリーがあるけれど
それはまた違う日に。

次回は僕が名付けられた"ガルテンビの意味"について。

to be continued...

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