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UCL留学|ガリレオは【不純ジャパ】になれるのか?

University College Londonに留学して、いよいよ授業が始まっての最初の 1週間を終えたわけですが、ガリレオは学部時代の語学研修や 2019年の UCLでの音声学サマーコース (Summer Course in English Phonetics)での2週間が英語圏滞在の最長で、年単位となるのは今回が初めてとなります。

なので、ここまでスキルとしての英語能力は日本国内で伸ばしてきたことになり、巷の英語学習界で言われるところの「純ジャパ」というものに相当するのだとみなして良いのだろうと思います。なので、そこで気になるのが、今回の UCL留学で、ガリレオは晴れて(?)不純ジャパになれるのか?ということ。ただ、なんとなく「純ジャパ」たる用語の使われ方に対立するものを考えると、1年程度のイギリス滞在経験で「不純」とまで呼ばれる域に達するのかは微妙なところ。

…とまぁ冗談のように書いてみましたが、既にうっすら透けて読み解けるかと思われるが、ガリレオはこの「純ジャパ」という表現が嫌いです。一般的な使われ方から抽出するに、純ジャパというのは:

帰国子女や長期(どれくらいを「長期」と呼ぶかはともかく)海外在住経験がなく、人生のほとんどの時間を日本国内で過ごしてきた日本人/日本国内で外国語(主に英語)を学んできた学習者

…といったくらいの意味合いで用いられているように思える。

では、日本国籍の帰国子女・幼少期から海外で育った人や、海外生活の長い日本人、ハーフやクォーター、更には日本に帰化した人は、日本人として【不純】とでも言うのか。

外国語学習について自身の経験を語るなら、「長期海外留学経験なしで学んできました」と言えば済む話ではないか。なぜ【純粋・不純】といった差別につながる概念を持ち出してこなければいけないのか、その必然性がわからぬものである。

また、「純ジャパ」たる表現を好んで使いたがる輩というのは、

- 「純ジャパ」の自分が TOEIC (ごとき) で〇〇点を達成!
- 「純ジャパ」でも◯ヶ国語を習得!

といったような、長期留学・海外経験がないのに、こんなに語学力がある(現実的には大したこともない)ことをドヤって語りたいだけの層か、

- 自分は「純ジャパ」で受験英語しかやっていないから話せない

のような、自分の問題を環境のせいにすり替えて卑下する層で、どちらにしても魅力が無い。

確かに留学・海外生活の中では、現地のことばを使わざるを得ない機会が圧倒的に多いので、語学力を伸ばしやすい環境ではあるだろうし、ガリレオも言語学研究の部分に加え、スキルとしての語学力も留学中に更に伸ばして行きたいというのは事実。ただ、それこそ幕末に UCLに派遣された長州五傑の時代でもあるまいし、現代社会は「長期留学や海外生活の経験」がなければ語学を含めた海外のことを学ぶことができないような環境ではない。

もっと言えば、何十年と英語圏に住んでいても、「ずっと寝てました?」というくらいの英語力しか有していない人もいるわけだし、どこであっても現地語を覚えようとしない外国人というのも少なからずいるわけで、どんな環境にあれど結局は個人の意識と取り組みの問題に過ぎないわけです。

留学と英語/外国語学習のことで言うと、日常生活の中では「伝わること」を優先しなければならない事情が先立つわけで、しかし「(正しくなくとも)伝わってしまう」ことを顧みなければ、かえって間違ったまま化石化: fossilisation /ˌfɒsəlaɪˈzeɪʃn/が起こってしまい、伸びが止まるし最悪の場合は逆効果となってしまうこともありうる。ガリレオ自身も、そこには気をつけるようにしています。

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