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諦める力とやり抜く力(グリット)

諦める力とやり抜く力は、相反する言葉に聞こえますが、どちらも大事だと思って、自分なりに解釈してみたいと思いました。

やり抜く力(グリット)

昔から、”最後まで努力しなさい”、”最後までやり切った人が成功する”と言われてきて、やり抜く力について多くの方は認識していると思います。

私自身も、難しい仕事・プロジェクトに遭遇した時、最後までやり切って成長したなと思うことが沢山あります。また、やってみたい事をとりあえず数ヶ月・数年掛けてやってみると、今まで見えなかった景色が見えてきて、人生の糧となりました。

以前、孫正義さんの講演に出た時に、若い時に登る山を決めて、ひたすら登り続けた方がいいと仰っていたことを今でも覚えてます。

確かに、自分はこれがやりたい・この夢を実現したいという明確な目標があれば、目標に向けてやり続けた方がいいと私も思います。しかし、そこまで明確な目標がなければ、色々回り道しながら、発見してみるといいです。

やり抜く力(グリット)に関する本です。ご興味があれば、ぜひ一読してみて下さい。

諦める力

為末大さんの本を読んでみて、”諦める力”=自分にとっての取捨選択にすごく納得しました。

仕事で、プロジェクトの辞め時・撤退時はすごく重要で、たまに最後まで頑張れば必ず道が開くという方もいますが、自分の経験上、何年もやって、そんなに利益も出てなく、多くの人が激しく残業しなければ回らないプロジェクトは辞めた方がいいです。それは何かを諦めるというネガティブな意味ではなく、労力を他の所に使った方がもっと成功するという意味です。

為末大さんの本の中で、”手段を諦めてよくて、目的は諦めないこと”、”諦める=逃げるではない”と書いてあります。本当にその通りです。

努力はしなければ成功はしない。しかし努力したから、成功するとは限らない。自分が望む成功(目標/目的の達成)のため、”やり続けること”と”諦めること”を決めておくべきです。そして、Aというやり方でうまく行かず、タイミングを見てBというやり方にシフトすることも必要です。Aというやり方はうまく行かないのに、ひたすら執着するのは合理的ではないと私は考えます。

簡単な例でいうと、運動を継続したいという目的があるとして、ランニングをスタートさせました。でもランニングがすごく苦手で、全然継続できない場合、その時は、ランニングをやめる選択をした方がいいです。ランニング以外に、運動の手段は沢山あります。ウォーキング、体操、バスケ、ヨガなどなど。運動を継続したいという目的を達成させる為に、自分に合うスポーツを探せばよいのです。

少し難しい例でいうと、仕事も同じだと思います。ただ、仕事の場合、仕事したい目的が曖昧で、自分自身ですら気づかないケースがあります。例えば、家族との時間を大切にしながら、そこそこやり甲斐のある仕事をして、ある程度稼ぎたい場合、自分にとって仕事する本当の目的は何かと聞かれたら、結構答えづらいと思います。それでも、時々自分にとって仕事する目的は何かついて考えた方がいいです。人生において、難しい局面を迎えたときに、自分の行動指針となるからです。

何かをやり抜く為に、何かを諦める

我々は、普段、自分の人生に何かを足す事を考える事が多いと思いますが、集中と選択という観点から、何かを減らす事を考えてもよいと思います。

例えば、一ヶ月のお小遣いが5万円だとしたら、あれもこれも欲しいなら、5万円は足りなくなります。我々は買わないものを決めて、予算内でやりくりしようとします。

時間も同じで、あれもこれもやるというのは難しく、やるべきことに集中し、やらないことを決めておけばよいのです。たまにスーパースターみないな人が居ますが、スーパースターは一握りで、スーパースターと同じことをやっても難しいので、自分の実力を知り、自分に合ったやり方で目的達成した方がよいのです。為末さんの本にも書かれていますが、プロ選手で成功できる人は一握りで、成功した選手のやり方を真似しても成功するとは限りません。

自分の目的を明確し、自分に合った方法で努力し続けましょう。

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