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星座の学名や略語ってなんだろう?

こんにちは、星空案内人のまいの(mai-no)です。

全88星座を調べた時に「学名」「略語」という表記を見かけたことがあるのではないでしょうか。
覚えなくてももちろん大丈夫ですが、図鑑や星座早見盤、他の資料でも高頻度で使用されているのでご紹介したいと思います。

世界共通のラテン語の名前

星座だけではなく、動物や植物を調べた時にも付いてくる学名。
何かご存知ですか?
例えばりんごは日本語で
「りんご(林檎)」
ですが、英語はapple(アップル)、中国語では苹果(ピンイン)といいます。
でもその国の言葉を知らないと、何のことを言っているのか伝わりませんよね。
なので「りんご」を世界共通の名前で「Malus domestica」とラテン語で表記します。
これを「学名」といい、論文等では学名を使用することになっているのです。

こうして星座も論文等でわかりやすいよう、1922年国際天文学連合(IAU)で全88の星座の学名(名称)が決められました。

そんなに難しく考えなくて大丈夫!

「学名」と言っていますが、「ラテン語の星座名」と思っていただければ大丈夫です。
もちろん、ラテン語の星座名だけでは誰もわからないので、それとは別に各国の言葉で星座名が付けられていたり、解説がついています。

日本では星座の場合は「ひらがな」か「カタカナ」表記となっていますが、わかりやすいように漢字表記している場合もあります。

英語圏では「Aquila(アクィラ)」とラテン語表記のまま親しまれていますが、「その星座はEagle(鷲)のことですよ」と解説が付いています。
アルファベットで表記されていると、つい「英語かな?」と思ってしまいがちですが、よくよく考えたら鷲はEagleだった!
と私はだいぶ後から気づきました。
各星座に名前が付けられる途中で、ちがう意味で翻訳されてしまいそのまま馴染んでいった星座もあります。
ラテン語の星座名を知りたいと思ったら、是非その由来もセットで調べてみてください。

カッコいい表記に憧れる

1922年のIAUで星座の名称とともに、星座の略語(アルファベット3文字)も決まっています。この略語は前回お話したバイエル符号とセットにして星座早見盤や資料に数多く表記されています。

長々と星座名を表記するより、略した方が見やすく、慣れると結構便利です。
しかも普段使うことのないギリシャ文字や、アルファベットの略語…
見慣れない文字や単語はなんだかカッコよく感じてしまいます。
88星座全てを覚えるには時間がかかりますが、まずは自分の誕生星座や、気に入った星座の略から調べてみてください。



文:まいの(mai-no)
星空案内人
千葉県出身。本職を星空案内にしたい、明るさと元気が取り柄の看護師。
宇宙や星も大好きだけれど、食べ物・音楽鑑賞・書道も大好きです。

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