過去最高レベルの甲子園へ
全49代表が出揃った。
各地方予選でジャイアントキリングのニュースが飛び交ったが
出場を決めた学校は高校野球界を引っ張ってきた顔ぶれが多かった。
2年連続は11校
八戸学院光星(青森)
仙台育英(宮城)
聖光学院(福島)
日大三(西東京)
星稜(石川)
愛工大名電(愛知)
近江(滋賀)
社(兵庫)
鳥取商業(鳥取)
九州国際大付(福岡)
明豊(大分)
春夏連続も11校
クラーク国際(北北海道)
仙台育英
専大松戸(千葉)
慶應(神奈川)
北陸(福井)
大垣日大(岐阜)
履正社(大阪)
社
広陵(広島)
英明(香川)
沖縄尚学(沖縄)
初出場は6校
共栄学園(東東京)
東京学館新潟(新潟)
高知中央(高知)
鳥栖工(佐賀)
宮崎学園(宮崎)
今日高校野球界の横綱、大阪桐蔭が大阪大会決勝で
ライバル履正社に敗れた。
この世代の主人公、大阪桐蔭のエース前田君。
高校四天王と呼ばれ
前田君以外の3人(佐々木君、佐倉君、真鍋君)は甲子園を決めていた。
大阪桐蔭史上最高の投手と言われたこの3年間の戦績は
1年、2年神宮優勝、2年選抜優勝、2年夏甲子園ベスト8、3年選抜ベスト4
この夏も勿論優勝候補だった。
前田君が甲子園に出れない世界線。
裏を返せば前田君を打たなければ甲子園に行けないハードルが、履正社を更に強くしたのかもしれない。
僕は僕で高校野球プロ咲として
この夏250試合近く全国の地方予選を見てきた。(ただ好きで見てるだけ)
最後の東東京大会が終わった瞬間、疲労の限界でベットにヘッドスライディングした。(3時間ほど)
ここからは僕がこの夏感じた事、
全国的にジャイアントキリングと呼ばれるものも実際試合を見てたら、
下馬評と違って最初から互角な感じがしていた。
(多分みんな思っていると思うけど。)
全国で弱小校や中堅校と呼ばれる所にも
140キロを投げる投手が当たり前のように出てきた。
それを普通に打ち返す打線。
(基本が140近いから練習試合とかで慣れてるのかな?10年前じゃ考えられななぁ笑)
僕も現役の時は何回か140キロ投手の打席に立ったことあるけど(指で数えるくらい)130キロ代と全然違うんだよなぁ、、まじ新幹線って感じ。
話戻すと
夏の大会が始まる前の記事で書いたけど
大戦国高校野球時代は本当に来ていると感じた。
その理由、
まずは大阪桐蔭の存在。
あくまで僕の、コータロースポーツ紙、略してコタスポの考えなんだけど
大阪桐蔭が最強とイメージされたのが春夏連覇した2012年。
今から約10年前、その時小学生だった子供達が今の高校生。
大阪桐蔭に入りたいんだ、大阪桐蔭を倒したいんだという少年の頃の気持ちが
全ての高校のレベルアップに繋がったのだと思う。
そして、コロナ禍で生まれた
オンライン野球。
オンラインマンツー指導や、オンラインミーティングで
時間の有効活用や人間関係も深まったのではないか。
(これは聞いた話だが、例えば前は小中高問わず卓球部出身の先生が監督をやっていたりしたけど、オンラインマンツーや教室によりしっかりした個人コーチに指導してもらえる時間が増えたとか)
最後は応援の声出し解禁による
母校応援ブースト。
解禁になったのもあるからか
いつも以上に凄く感じた。
実際、盛岡商業と一関学院の準々試合を
見に行ったのだが
21年ぶりのベスト4を目指す盛岡商業と2連覇を目指す一関学院
地鳴りが起きるくらいの盛商の応援に
選手もノッてきて後半の逆転に繋がった気がする。
千葉商大や仙台城南も物凄かった。
ストライクやアウト、得点に対する歓声の大きさが後押しする。
スタンドの選手や父母さん達の力も絶対あったと思う。
そして応援ブーストが最高潮になる決勝戦。
全国の決勝戦は
49代表中11試合がサヨナラゲーム。
1点差ゲームは25試合。笑
微量かも知れないがこの三つがうまく重なり
今年の灼熱を生んだのではないか?
正に大戦国高校野球時代。
選抜優勝校、山梨学院を始め敗れた強豪校はたくさんいるが
ハイレベルな地方予選を大接戦で勝ち上がってきた今年の代表達。
過去最高レベルの甲子園になる
僕はそう感じた。
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