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【未知との遭遇】ごまかしきれなくなったきっかけ#1

あれはたしか6年くらい前?

当時、京都のメイン通りから一筋南に入った

新選組マニアには有名な観光スポットの,

あるお屋敷のお隣にあったガレージ(今はもう無い)の

大家さんの家を借りて住んでいた。

その家は、京都市内の住宅事情からはちょっと想像できない環境で

広いガレージの隅に、ぽつんと1軒建っている庭付き一戸建て。

家の前には月極契約の車が数十台並び(ガレージだから当たり前か)

それは、まあまあな異空間で

結婚してからはずっとマンション暮らしだった私たち家族にとっては

ご近所迷惑を気にすることなく

大音量で音楽を聴いたり、大声で歌ったりできるこの家を、とても気に入っていた。

京都駅近くの職場までは自転車で約10分程度

毎日の、ほどほどの運動に丁度いい距離というのも良かったかな。


ある日の夜、メイン通りにあるスーパーで買い物をして

角を曲がった時に、それは突然現れた。

というか、すでにそこに存在していたことに

その瞬間、私が気付いただけなのかも知れない。


真っ黒いボディに赤いランプの「謎の飛行物体」


微動だにせず、夜空に浮かんで・・というか

それは、まるで夜空に張り付いているよう。


少しでも動かないかな?とか

見てたら消えるんじゃないかな?とか

なんかこういうのを飛ばすイベントとかあったっけ?とか

色々考えながら、しばらく眺めていたけれど

「謎の飛行物体」は、全く動く気配もなく、いったいどれくらいの時間眺めていたのか・・

ふと

ま、いいか。

早く帰ってごはんも作らないとね。


と、我に返った私は

夜空に張り付いたままの「謎の飛行物体」を後に、現場から30秒ほどの自宅へ向かった。

リビングにいた夫と息子に

空に浮かんだ「謎の飛行物体」の事を伝えると、二人は慌てて外に飛び出していった。

しばらくして

「あれ、なんやろな?」

と言いながら戻ってきた。どうやら、二人とも確認できたようだ。

と、いうことは、あの「謎の飛行物体」は

かなり長い時間、あの場所にいたという事。


あれだけのサイズの「謎の飛行物体」が、

あれだけ長い時間、都会の真ん中に存在していたということは

絶対他にも目撃した人がいるはずだし

もしかしたら明日のニュースで流れるかもね。

SNSで誰かが写真をアップしてるかも?

などと思いつつ眠りについた。


しかし、残念ながら

翌日のニュースになることも

私たち家族以外に目撃した人もなく

「謎の飛行物体」事件は、

謎のまま幕を閉じることになった。

つづく・・・。
















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