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アトレティコ・マドリー冬の通信簿 23-24〜選手編GK&DF〜

遅ればせながら通信簿。まず選手編から。今日はGKとDFを。ささっといきます。





GK

13.ヤン・オブラク(30歳🇸🇮)

ラリーガ:19試合(スタメン19試合) 23失点 6クリーンシート
CL:6試合(スタメン6試合) 6失点 2クリーンシート

スカッド内での役割:守護神
上手くいっている感:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
注目したいポイント:ビッグマッチのパラドン

ラリーガ、CL全試合にフル出場。時折"我々の守護神は大魔神でした"と思い出させるミラクルセーブを連発する。
相変わらずダイレクトのインサイドキック限定で普通に精度が高く、現状こんなもんでしょう。1stタッチで方向転換ができるとベストだがリスクを負ってまでやってほしくはない。
代表シーンではキャプテンを務めるスロベニア代表でEURO本戦出場を決め、ついにビッグトーナメントに登場する。



1.イヴォ・グルビッチ(27歳🇭🇷)

ラリーガ:出場なし
CL:出場なし

スカッド内での役割:第2GK
上手くいっている感:⭐︎
注目したいポイント:ミドルパスの質

出番なし。そういえば最近はクロアチア代表にも呼ばれていない様子。



31.アントニオ・ゴミス(20歳🇪🇸)

ラリーガ:出場なし
CL:出場なし

スカッド内での役割:未来への準備
上手くいっている感:⭐︎⭐︎
注目したいポイント:出場機会

出番なし。CLを含む全公式戦でベンチ入りしたが、BチームのレギュラーはU-21スペイン代表のイトゥルーベで、正直序列はよくわかりません。


CB

2.ホセ・マリア・ヒメネス(28歳🇺🇾)

ラリーガ:13試合(スタメン6試合) 0ゴール 0アシスト
CL:4試合(スタメン3試合) 0ゴール 1アシスト

スカッド内での役割:DFリーダー(仮)
上手くいっている感:⭐︎⭐︎
注目したいポイント:稼働率

相変わらずの怪我っぷりで当社比例年通りの出場時間に。出てくると前半でカードをもらって交代させられるか熱くなりすぎて交代させられるかを繰り返したが、そういうのは勝手にどうにかしてくれれば良い話。健康であれば3CB真ん中のポジションは確定。実はそのレベルでアンタッチャブルな選手はフィールドではグリーズマン、コケ、ヒメネスしかいない気がする。贅沢である。ハイライン維持のためには欠くことの出来ない存在。怪我を減らして継続的に出場する事が周囲との連携向上にも繋がり、真のDFリーダーとなるための最終関門。後半戦は血を吐くほどのフル稼働を期待したい。



3.セサル・アスピリクエタ(34歳🇪🇸)

ラリーガ:16試合(スタメン9試合) 0ゴール 1アシスト
CL:3試合(スタメン1試合) 0ゴール 0アシスト

スカッド内での役割:便利屋
上手くいっている感:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
注目したいポイント:アーリークロス

チェルシーからフリーでやってきたどう見てもナイスガイなベテランDFは右WB、右HV、あるいは4バックに変形するための左SBと与えられたポジションでフル稼働。人に強くスペースにも強い守備が魅力でさすがプレミアの歴戦の勇士である。保持局面ではドリブルでの前進とアーリークロスの精度が抜群。それと相手にボールをぶつけてスローインでジリジリ進んでいくのが上手い。そしてスローインが上手い。カルバハルがこういうの得意だよね。アトレティコの伝統とは違う文脈で勝ち方を知っているベテラン。後半戦もポジションとシーンを問わず便利屋としてフル稼働してください。



4.チャグラル・ソユンジュ(27歳🇹🇷)

ラリーガ:6試合(スタメン1試合) 0ゴール 0アシスト
CL:2試合(スタメン0試合) 0ゴール 0アシスト

スカッド内での役割:クローザー
上手くいっている感:⭐︎⭐︎
注目したいポイント:強度

マッチョファイターは怪我などもありなかなか出場機会を掴めず。ただぶつかり合いが得意そうなスタイルは確実にチームに必要で、フィットしてくれば面白そう。プレシーズンでめちゃくちゃ怪しかったビルドアップはマシになっている雰囲気はある。
まずはクローズ局面で試そうとした年末のセビージャ戦(4節振替)では出てきて3分で退場してずっこけたが、起用法は獲得前に想像していた通り。確実にニーズはある。



15.ステファン・サヴィッチ(32歳🇲🇪)

ラリーガ:10試合(スタメン9試合) 0ゴール 0アシスト
CL:3試合(スタメン3試合) 0ゴール 0アシスト

スカッド内での役割:エースキラー
上手くいっている感:⭐︎⭐︎
注目したいポイント:PA内の存在感

怪我以外の理由でもベンチに座る機会が増えたシーズン。32歳になり、少しずつ制限がかかった方が良いと思っている事、そもそもサヴィッチの危機察知能力の高さが必要になる機会は冬以降である事、を考えれば"出場時間をセーブできた"という感想を持ってもいい。ラウタロを止めてヴィニシウスを跳ね飛ばすのが仕事だろう。ビルドアップや技術は置いておいても敵陣に持ち出しての縦パスは相変わらず謎に上手く、ジョレンテ&コレアを使う攻撃で活きてくる。
例年通り目立つ場面で退場するがそんなの今に始まった事じゃないので"アトレティコ見始めたの今季からですか?"という毅然とした態度で向かっていきましょう。



20.アクセル・ヴィツェル(34歳🇧🇪)

ラリーガ:18試合(スタメン17試合) 1ゴール 0アシスト
CL:6試合(スタメン6試合) 0ゴール 0アシスト

スカッド内での役割:幹
上手くいっている感:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
注目したいポイント:アフロ

開幕前にシメオネが"彼はCB"と言っていて"あ、そうなんですか"という感想だったがCBの中心人物となり、ビルドアップ魔人として主に真ん中で起用された。そして空中戦に異常に強く、アフロで空に浮いてるんじゃないかというくらいフワッと競り勝つヘディングは不思議。13節ビジャレアル戦では待望のアトレティコ初ゴール。おめでとう。
一方、ようやく弱点も見えてきて、まずロングキックが得意ではないので遠くにボールを送れるピボーテのサポートがいる。右で起用された7節オサスナ戦ではプレスの狙い所にされるなどした。徐々にコケとの距離を近くする事して状況を改善していった。
CL6節ラツィオ戦ではコケのターンオーバーで久しぶりにアンカーポジションでスタメン起用。及第点のプレーを見せた。すっかり欠かせない存在に。



22.マリオ・エルモソ(28歳🇪🇸)

ラリーガ:17試合(スタメン17試合) 0ゴール 1アシスト
CL:6試合(スタメン6試合) 1ゴール 0アシスト

スカッド内での役割:ビルドアップリーダー
上手くいっている感:⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
注目したいポイント:ゴール

圧倒的な配球力とプレス回避の精度、そしてゴール前に入った時の決定力で唯一無二の活躍を続ける。もはや見慣れた守備の軽さと相まって誰とも比較できない立場を確立した。ちなみにヘディングはたぶんアトレティコの中でも一番強い。CL5節フェイエノールト戦では想像の斜め上をいくスーパーゴール。びっくり箱的な面白さも彼の魅力。いるだけで楽しい。
後方からのビルドアップにあらためて取り組む今季は欠かす事ができず、フィールドプレーヤーではヴィツェルに次ぐ出場時間。契約延長交渉が難航しているという話もあるが、どうなるか。



23.ヘイニウド・マンダヴァ(29歳🇲🇿)

ラリーガ:1試合(スタメン0試合) 0ゴール 0アシスト
CL:出場なし

スカッド内での役割:癒しキャラ
上手くいっている感:-
注目したいポイント:マシンガン守備

年末の最終戦セビージャ戦でついに復帰。まずは大怪我から戻って来れた事が第一歩。ボールをプレーする機会は少なかったが相手を怖がっている様子もなく、たぶん出てくる前の反復横跳びだけ見てももう健康だろうこいつは。チーム練習復帰後もゆっくり進めてきた効果が出ていると思う。焦らなくてよかった。まずはアフリカネイションズカップでプレーして試合勘的な何かを取り戻してほしい。そんなものがこいつにあるのかは知らん。
スピードと判断力が最大の売りで、それだけでこのレベルにいる選手。フィジカルもメンタルも万全でプレーできる事を祈っている。



27.イリアス・コスティス(20歳🇬🇷)

ラリーガ:出場なし
CL:1試合(スタメン0試合) 0ゴール 0アシスト

スカッド内での役割:投資
上手くいっている感:-
注目したいポイント:リハビリ

プレシーズンからそれなりに起用されたシメオネのお気に入り左利きCB。でかい。CL2節フェイエノールト戦ではクローズ局面で起用されてトップチームデビュー。おめでとう。12月2日のBチームの試合中(グラナダ戦)で、どうやら今季全休の怪我をしたとのこと。来季はレンタル無しでスカッドに入りそうな予感。



SB

16.ナウエル・モリーナ(25歳🇦🇷)

ラリーガ:16試合(スタメン11試合) 2ゴール 1アシスト
CL:6試合(スタメン6試合) 0ゴール 2アシスト

スカッド内での役割:スタミナタンク
上手くいっている感:⭐︎⭐︎⭐︎
注目したいポイント:1vs1

開幕から2試合を欠場。とんでもないプレータイムだった先季と比べるとある程度セーブされながら使われているが、年末はキックの精度が目に見えて落ちており、使い倒した方が良いタイプかもしれない。縦突破の頻度も減少傾向。本人が望んでかデ・パウルの指示なのかわからないがゴール方向へのアタックも多い今季。対人守備は出来る出来ない以前に「出来る前提」で話が進む選手になった。ヴィニシウスをある程度止めてしまったので仕方ない。今年はついに未経験のCL決勝トーナメントに登場する。



17.ハビ・ガラン(29歳🇪🇸)

ラリーガ:5試合(スタメン0試合) 0ゴール 0アシスト
CL:2試合(スタメン1試合) 0ゴール 0アシスト

スカッド内での役割:純粋SB
上手くいっている感:⭐︎
注目したいポイント:上下動

ラリーガトップクラスの左SBだがアトレティコでは苦戦している。WBポジションで攻撃参加も限定的になり出場時間が得られない。撤退局面で使えるかと言われると初挑戦となったCLで前田大然にけちょんけちょんにやられて起用するのが難しくなった。今のシステムで出場時間が増える事はないし4バックになるならヘイニウドが使われるので状況改善がなかなか厳しい。



前半は以上!後半は明日!

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