アーリークロス100本勝負 14節 アトレティコvsオサスナ(H) 2021.11.20
めちゃくちゃ遅くなりました。ごめんなさい。
代表明け。
手慣れた感じで出すけどまとめるのがめちゃくちゃダルい代表戦の出場時間一覧はこちら
🇺🇾ヒメネス
11/13 アルゼンチン戦 90分
11/17 ボリビア戦 90分
🇺🇾スアレス
11/13 アルゼンチン戦 90分
11/17 ボリビア戦 45分
🇧🇷ロディ
11/12 コロンビア戦 出場なし
11/17 アルゼンチン戦 出場なし
🇧🇷クーニャ
11/12 コロンビア戦 26分
11/17 アルゼンチン戦 86分
🇦🇷デ・パウル
11/13 ウルグアイ戦 81分
11/17 ブラジル戦 90分
🇦🇷コレア
11/13 ウルグアイ戦 35分
11/17 ブラジル戦 出場なし
🇸🇮オブラク
11/11 スロバキア戦 90分 2失点
11/14 キプロス戦 90分 1失点
🇲🇪サヴィッチ
11/13 オランダ戦 90分
11/16 トルコ戦 90分
🇪🇸コケ
11/11 ギリシャ戦 90分
11/14 スウェーデン戦 出場なし
🇧🇪カラスコ
11/13 エストニア戦 71分 1ゴール
11/16 ウェールズ戦 出場なし
🇵🇹フェリックス
11/11 アイルランド戦 15分
11/14 セルビア戦 7分
🇫🇷グリーズマン
11/13 カザフスタン戦 90分 1ゴール
11/16 フィンランド戦 67分
🇲🇽エレーラ
11/13 アメリカ戦 90分
11/17 カナダ戦 90分 1ゴール
グリーズマン、サヴィッチ、オブラク、ヒメネス、スアレス、エレーラ、デ・パウル辺りは本当に主力なのでいつもかなりの時間をプレーしている。特にエレーラとデ・パウルは今回消耗してそう。グリーズマンは休ませてくれよ。フィンランド戦とかいらないだろ
コケとカラスコは毎回監督が上手く使い分けてるんだなという印象。前回は里帰りしただけだったコレアがウルグアイ戦で使われていた。
怪我で召集外だった(と思われる)のはジョレンテとトリッピアかな?ルマルは戦力外っぽい。ヴルサリコはわからん
予選頑張れー!という国はウルグアイ、メキシコ。あとポルトガルだね
さてラリーガの話。アトレティコは前節、バレンシア相手に2点のリードを守り切れずのドロー決着。ウーゴ・ドゥーロにやられた。
なので個人的にこの試合で見たいのは前半で1点取って後半グダグダに試合を締めるような戦い方だ。結構本気で。
対するオサスナは、代表ウィークを挟んで上位4連戦中。開幕から好調で順位的にも余裕はあるが、
vsマドリー 0-0
vsセビージャ 0-2
vsソシエダ 0-2
と苦しんでいる。ソシエダ戦は良かったけどね
モンカジョラがアンカーに入って、中盤から前は全部彼が数的優位を作る、みたいな構造だった。そのくらい開き直った方がいいんよ
●スタメン
・アトレティコ
オブラク
サヴィッチ / フェリペ / エルモソ
ヴルサリコ / コケ / ルマル / ジョレンテ / カラスコ
コレア / グリーズマン
デ・パウル、スアレス、ヒメネスの南米組はベンチ。
ヴルサリコが今季初スタメン。
ジョレンテは10/19リバプール戦以来の復帰で、スタメンは10/3バルサ戦以来。久しぶりのルマルジョレンテシステムになる。
・オサスナ
エレーラ
ナチョ・ビダル / ウナイ・ガルシア / ダビド・ガルシア / クルス / マヌ・サンチェス
ルーカス・トロ / モンカジョラ / ブラシャナツ
キケ・ガルシア / チミー・アビラ
相変わらずのガルシア率。
5-3-2で入る
●前半
・攻め手のないアトレティコ。アーリークロス100本勝負
オサスナは5-3-2で撤退守備。少ない人数でも前進できる可能性を見せつつ、まずは守備を重視。ライン間を開けない事を意識して、CHの横は捨てるイメージで守る。
一方アトレティコはいつもと同じように見えて、ディテールが異なる形で入った。保持と非保持に分けて見ていく。
■非保持
まずはわかりやすかった非保持。5-3-2なんだが、ルマルがアンカーのルーカス・トロに張り付く。
オサスナはダビド・ガルシアからボールを動かす事が多いが、右HVのウナイ・ガルシアにボールが出た場合はルマルがそのまま付いていく。こっちに出してくれると大体突っかかって止められる良い守備になる
ちなみにルマルが出られない時はカラスコが出ていくんだけど、もうちょいこの形のサンプルが欲しいのでやってほしいんだけど。
もうちょっと見てみたい
■保持
大外を取るのが両WBのヴルサリコ、カラスコである事は変わらないんだが、高さを明確に変えてアシメ配置。
ヴルサリコは中盤ラインくらい、カラスコはトップラインくらい、に立つ。
・理由
ようは"エルモソとルマルとカラスコで前進しましょうね。トリッピアいないし"という事なんでしょう。おそらく。これが理由①
理由②は、"ジョレンテとコレアのランニングレーンを空ける為にヴルサリコを少し後方に配置していた"のかなと思って見ていたが。でもトリッピアが出てる時そんな事しないし、どうなんだろうね
・で
で、実際どうだったか。
オサスナの守備は5-3ラインの幅が狭く、ライン間を使わせないよ、という意識が明確。そうなると、ルマルの立ち位置はどうしてもブロックの外になる。
カラスコが相手SBにピン。ここが空いている
頻繁にこの位置に入り込んでルマルがボールを引き出した。これ自体は良かったですよ。
24分に一度あった侵入のシーン。
相手のCHラインを動かしてコケ経由でルマルまで。
エルモソが追い越して外。カラスコが内に入りなおして裏取り。
頻繁にレーンチェンジしながらポケットまで入り込んで折り返した形は再現性もありそうで悪くない
上記のシーンもだが、アトレティコの攻撃のポイントはエルモソの位置が高かった事。相手の3CHの横(モンカジョラの横)までエルモソがポジション。
最初に書いたように、オサスナとしては許容している箇所なので致命傷にはならないか。
個人的にはエルモソが上がっている場合はジョレンテがネガトラ対応のために上がりを抑えていたように見えたので、効果的とは思えず。
せっかくサイドチェンジが来ても、ジョレンテがチェンネル侵入できない
左サイドの攻撃は結局手詰まりで、可能性の低いアーリークロスを繰り返した。これが良くなかった点。その理由を考える
・ノッキングの理由は
カラスコが相手最終ラインを押し下げて、エルモソのところにボールが戻ってきて、アーリークロス。跳ね返される。これを繰り返した。
個人的には"エルモソがそこに立っちゃうともう何も出来ないんじゃないの"と思った。エルモソがモンカジョラの脇に立つと、ルマルの位置もグリーズマンの位置も目瞑っててもわかるくらい固定されるでしょ
これだけ5-3でラインを作られると、エルモソの立ち位置が違ったからといって何が出来たかはわからないが、スアレスがいないのに放り込んでもね、という。可能性を感じない前半になってしまった
●前半終了
お互い得点の気配のないまま前半終了。
最大のチャンスは45分のジョレンテがチャンネルを突いた場面。まだジョレンテのコンディションは途上、という感じなので、この形に賭けるのも厳しそう
アトレティコは今季こういう決め手に欠ける内容の試合で、先制されて焦る、というのをよく見るので、点は欲しいが焦りすぎずに戦いたいところ。
オサスナはある程度想定していた内容にはなっていそう。攻撃でも深い角度からのクロスに3枚以上詰める形は説得力もある。引き分けで良しとするか、あくまでも勝ちを目指すのかで後半の様相は変わりそう。先季の37節オサスナ戦でも似たような話したね
●後半
双方選手交代なしで後半。前半と同じ展開が続く。オサスナの選手交代も同ポジションでの入替が多く、パワーバランスを変えるような狙いは持てず。
後半大きく変わった点が一つ。ジョレンテの位置取りがかなり高い位置に変わった。
大体こんな感じ。エルモソの位置が高くても、ジョレンテは前へ。
たった一人の位置取りの変更だけれど、バランス役だった選手をトップタスクに近い位置まで押し上げたのは大きな変化だし、正直意外だった。
その結果なのかそうでないのかは微妙なところだが、60分まで完全にアトレティコが押し込む展開。その中でジョレンテがチャンネルを突く形を2回作った。狙いは出ていたと判断できる時間帯だった。
60分過ぎに最初の交代。南米予選お疲れ勢のスアレス、デ・パウルをin。替わるのはコレアとルマル。後述するが少し形もいじった
オサスナも同時に、同ポジションを2つ交代。チミー・アビラに替えてブディミルを入れたので放り込みが有効になりそう
アトレティコは、4-1-2-3にも見えるし、押し込むとコケとデ・パウルが並列になっているようにも見える。狙っていたのかジョレンテがへばっていたのか微妙なところ
4-1-2-3風。
保持時平均ポジションはこんな感じ。
75分にコンドグビアとクーニャをin。
グリーズマンとジョレンテがout。コケを前に出す
オサスナは2トップだけ前に残してクリアしてキープ。途中出場オイエルの頑張りでどうにかマイボールで押す、というくらいしか選択肢を作れず。アトレティコは81分にカラスコの無茶苦茶なスキルで得点機を作るなど押し込み続ける展開。82分にはカラスコのFKにサヴィッチが触って決定機。
アトレティコは85分に最後のカード。トップチームデビューのカルロス・マルティンを投入。ヴルサリコに替えてそのまま右WBに入った。おそらく与えられていた指示は"ボールを持ったら縦に仕掛けろ"と"CKは最後尾に残れ"の2つだけだと思われる。短い時間だったがポジティブなパフォーマンスを見せた。楽しみな19歳
直後の87分、この日繰り返したCKから、フェリペに合わせてようやく先制。長かったね
●試合結果
勝利。終盤のCKの1点だけで1-0はある種アトレティコらしい。
他の下位チームにも5-3-2で守られるようになったらどうしようかね、を考えておきたい試合であった
・エルモソの功罪
彼のところが侵入のポイントである事は間違いない試合だったが、この試合に関して言えば効果的なプレーが出来なかった。
前半は高い位置を取りすぎてノッキングの原因になったように見えたし、後半のように後ろ4枚のSBになると、単純な走力・スピードが足りず、足下で受けて次の選手に渡すだけに終わってしまう。じゃあロディで、と言いたいところだが、守備時はCBタスクを担っているため、そう単純にいかない。この日のシステムで言えばロディがあと15センチでかければ全て解決な気はする
いずれにしても可能性の低いアーリークロスに行き着く構築は勘弁していただきたい。
良かった部分に目を向ければ、ルマルとジョレンテがCLの大一番の前に戻ってこれた事。カルロス・マルティンがポジティブであった事。この日のヴルサリコが悪すぎたので、CLでスタメン抜擢があっても良い。(ジョレンテだと思うけど)
オサスナが丁寧に守っていたので、1点で良かった試合。時間はかかったがセットプレーから1-0で勝てたのは良かった。勝ちきれない試合が多い今季なので、大切にしたい3ポイントだ
ミッドウィークはいよいよ必勝のCLミラン戦。ELのレビューを書きたくないので、なんとか勝利をお願いしたい(切実)
11/20
ワンダ・メトロポリターノ
アトレティコ 1-0 オサスナ
得点者
【アトレティコ】’87 フェリペ
●ピックアッププレー
49分に見せたチャンネル侵入・亜種をピックアップ
ヴルサリコが内レーンに立ってボールを受ける。まああんまり継続的な狙いがある感じじゃなかったけど。
コレアが外レーンに立って、ジョレンテが内からチャンネル。
ヴルサリコに対してブラシャナツが出てくる。背後を放置する形で飛び出していたが、これでいいのか?
ジョレンテの足下を気にしたクルスが対応。大外のコレアを使ってジョレンテが裏抜け。
もっと使っても良い抜け方だと思ったけど。上手くすり抜けて裏を取った。
●ピックアップ選手
オブラク
不安を掻き消すクリーンシート。立ちはだかった。大外へのミドルパスの質が高かった印象
フェリペ
今季ネガティブなパフォーマンスが多かったが真ん中で安定。裏を取られるような試合ではなかったのもあるが好印象。CKから値千金の決勝点
ルマル
彼のポジション一つで試合を動かせそうだった前半。得点には至らなかったがほぼロストなしでチームを前向きに。
ジョレンテ
復帰。少しふわついていた時間帯もあったが、トリッピアいなかったし勝ったのでいいでしょう。徐々に上げていきたい
カルロス・マルティン
トップチームデビュー。ドリブルスピードも球際も申し分なし。トリッピア欠場中は出番がありそうだ
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