休養と確認 【EURO2024 グループB3節】アルバニアvsスペイン 2024.6.24
首位通過を決めて消化試合になったスペイン。アルバニアは2試合で勝ち点1。引き分けではほぼ助からずここは勝利しかない状況。
●スタメン
・アルバニア
ストラコシャ
バリウ / アイエティ / ジムシティ / ミタイ
アスラニ / ラマダニ / バイラミ / ラチ
アサニ / マナイ
右SBをラージョのバリウにした以外はアルバニア戦同様。
・スペイン
ラヤ
ヘスス・ナバス / ビビアン / ラポルト / グリマルド
スビメンディ / メリーノ / ダニ・オルモ
フェラン・トーレス / オヤルサバル / ホセル
過去2試合でスタメン出場した選手はラポルトだけ。ほぼ総取っ替えとなった。
●前半
勝利必須のアルバニアは前プレと撤退の狭間で揺れる。
4-4-2をベースとしたが、ラチはラポルトに近づいてメリットがあるようには思えずメリーノを強く意識。ボールを奪ってからの事はその後考えようというスタンス。いくつチャンスを作れるか、という感じだったが13分、ラポルトからダニ・オルモにとんでもない縦パスが刺さって一撃でフェラン・トーレスが抜け出した。アルバニアからするとライン間は空けたくないがある程度前から制限しないといけない意識もあり、各ラインの設定がなかなか難しかった。そこがバチっと決まる前に想像以上のスピードの縦パスがぶっ刺さった感じ。これさえ外れていればこの先の戦い方の基準を作れたが、決まってしまった。一番外しそうなフェラン・トーレスの落ち着いた左足。
アルバニアはマナイの足下にボールを入れてそこに数人近づいて、という形でどうにかしようとしたがスペインはビビアンを中心にハードコンタクトで止めた。そこかしこで喧嘩が起きる展開は後のないアルバニアとやたら元気なスペインという組み合わせでは避けられなかったのかもしれない。
スペインはフェラン・トーレスとオヤルサバルが立ち位置を変えたりしていたがあまり要素はわからず。"ロドリとペドリがいませんね"という試合に終始した。
アルバニア最大のチャンスは45分のアスラニのミドルシュートだったが(というか前半唯一のシュート)ラヤが問題なく止めて前半終了。
●前半終了
綺麗にライン間を取って背後に抜け出した先制点。それ以外の時間はそれとなく過ごした。アルバニアからしても先制さえされていなければ悪くない45分だったかもしれないが、先制されたのが全て。ここは第3節である。
●後半
後半からラポルト→ル・ノルマン。
開始早々ホセルに決定機。スペインはピッチを広く使ってボール保持のフェーズに入る。こうなるとアルバニアは厳しい。
アルバニアは59分から出てきたブロヤがセットプレーで抜け出して決定機。なんだかラヤが止めた。
スペインは何故かヤマルもニコもモラタも出てきたが特に何もなく、最後はゴール前の混戦でまたブロヤがシュートを打つがラヤががっちりキャッチ。貫禄のクリーンシートでグループステージ3連勝を決めた。
●試合結果
スペインが3試合無失点で首位通過。プレータイムも完全に分け合い、誰一人無理する事なく決勝トーナメントへ進む。
先制点を早めに取れた以降は特に何もなく、新たな発見も実験もなく普通に時間を過ごした。ラヤは完璧な出来だったし、ビビアンはスタメンになっても良いでしょう。一方左SBはククレジャがこの先固定されると思われる。前線も入れ替わる事はないでしょう。ダニ・オルモが何か出来ればと思ったが、単純にペドリのタスクをやらせるなら多分フェルミンの方がいい。この仕上がりでどこまで行けるか楽しみである。
アルバニアは勝つしかない状況だったがバランスを崩す事なく試合に入り、それなりに得点の可能性も見せた。一番難しいスペイン戦を最後に残した時点で厳しかったがリソースを出し切る事はできたように思う。これ以上は望めなかった。一生懸命に戦う良いチームでした。またの機会に。
6/24
デュッセルドルフアレーナ
アルバニア 0-1 スペイン
得点者
【スペイン】'13 フェラン・トーレス
●ピックアップ選手
アルマンド・ブロヤ(アルバニア)
可能性を見せたがスペインの壁は厚かった。
ダビド・ラヤ(スペイン)
ようやく出てきたが決勝トーナメントでスタメンになっても驚かない。
フェラン・トーレス(スペイン)
先制ゴール以外にも味方に気を使い続けられる選手。いい奴そう。代表だと重要な性質だったりする。
ダニ・ビビアン(スペイン)
得意のハードコンタクトでアバウトなボールを譲らなかった。どちらかというとル・ノルマンとの争い。
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