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泣ける作品Best3

どうもこんにちは、ガラパゴス伊藤です。


昔は全然泣かなかったのですが、やはり30をすぎてから急に涙もろくなりましたね。チコちゃんでも「脳のブレーキが緩むから」と教えてくれましたね。


今回はガラパゴスが何度観ても泣いてしうまう作品のBest3を発表して行きます!


第3位 「ハチミツとクローバー」 竹本くんのお父さん回想シーン

ハチミツとクローバー(以下ハチクロ)はガラパゴスの青春の1ページには欠かせない作品です。

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大学生時代、毎日授業をサボってジャズ研の部室で音楽を聞きながらハチクロを読んでいた時が一番青春していたなと思います(お父さん、お母さんごめんなさい)。

今ではサウナ上がりに休憩室でビールを飲みながら「1日外出禄ハンチョウ」を読む時間が最高のひとときです。ホントおっさんになったなー。

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ハチクロは美術大学の大学生が進路や恋などに悩みながら青春している話です。


この作品って主人公誰かわかりにくいのですが、個人的には竹本君を中心に考えてもらった方が読みやすいと思います。


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器用貧乏の竹本くん


竹本くんは真面目でいいやつで手先も器用で、本当にいい子なんですが、特にやりたいことがなく自分の進路に悩むっていう、現代でもめちゃめちゃよくいるタイプの子です。


しかも新入生のはぐちゃんのことが好きなんですが、その関係もなかなか進展していない状況でした。

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こう見えても天才美術大学生のはぐちゃん


それで、まぁ結局竹本くんは自分探しの旅に出るんですね。


旅の後半で竹本くんは北海道まで来るんですが、その時に寝台列車の北斗星を見つけます。

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北斗星を追いかける竹本くん


実は竹本くんのお父さんは子供の時に病気で亡くなっています。

電車が好きだったお父さんが子供の竹本くんに北斗星の話をしていたのを思い出して、一生懸命列車を追います。

結局お父さんは大好きだった北斗星に乗る前にこの世を去ってしまいました。


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竹本くんのお父さんはめちゃめちゃ優しくて、竹本くんにいつも優しく語りかけてくれていました。竹本くんもお父さんの事は大好きでした。


この後は竹本くんは土手で転んでしまい、北斗星を追いかける事はできず見送ってしまいます。


実はこの辺りで竹本くんのお母さんが再婚する話も出ていて、それに対しても快く思えていない自分がいます。

きっとお母さんが再婚してしまう事で、お父さんとの思い出まで無くなってしまうのではと感じたのではないでしょうか。


このシーン別になんて事ない場面なんですが、読む度に絶対泣いてしまいます(泣)

病弱で優しいお父さん系は結構弱いのですが、このちょっとしか登場しない竹本くんのお父さんがガラパゴスは本当に好きで、竹本くんもこんなに立派に育ってよかったなとか、何年経ってもお父さんの事思い出してくれる竹本くんって本当にいいやつだなとか、考えるだけで号泣してしまいます。


しかもこの作品に出会ってもう10年くらいするのに、いまだに泣いてしまうのは本当にすごいと思います。


実はこの後竹本くんが旅から帰って来て、はぐちゃんに告白するシーンがあります。

竹本くん、ちゃんと自分見つけられたんだなー、と感じられる名シーンなので是非読んでみてください。



第2位 「クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲」 ひろし回想シーン

またお父さん系で申し訳ないですが(笑)2位はクレヨンしんちゃんのオトナ帝国でした。

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この作品はおそらく自分が子供の時は観ていないと思います。自分に子供が生まれて、一緒にDVDを観ました。


この作品は2001年に公開されたのですが、ストーリーとしては21世紀になるのを拒んだオトナ帝国が町中のオトナを捕まえて昭和のノスタルジー溢れる世界に閉じ込めてしまうという話です。もちろんしんちゃんが大活躍してこの企みは破れます。


泣けるシーンは昭和のノスタルジーに洗脳されたひろしを現実に呼び戻すため、しんちゃんがヒロシの靴下の匂いをかがせる場面です。


ここでひろしが自分の少年時代、恋愛、上京、就職、仕事で失敗、みさえと出会い、しんのすけの誕生を思い出し、現実に戻ってくる事ができました。


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自分の人生を思い出すひろし


普段はみさえの尻にしかれ、しんちゃんには馬鹿にされているひろしですが、こんなにも一生懸命生きているんだなと感じてしまい、涙が止まらなくなってしまいます。


この後正気を取り戻したひろしがオトナ帝国に「俺の人生はつまらなくなんかない。家族がいる幸せを、あんたたちにも分けてあげたいくらいだぜ」と言うシーンも感動します。


たぶんガラパゴスが小学生の時にこれを観てもなんとも思わなかったと思いますが、自分がひろしくらいの年齢になって、初めてこの気持ちがわかった気がします。

また亡くなられてしまいましたが、声優の藤原啓治さんの演技も最高でした。本当に惜しい方を無くしました。


しんちゃんの映画は当たり外れありますが、是非この作品はお子さんと一度はみてもらいたいです。しんちゃんもラストめっちゃかっこいいです。


番外編

ランキングに入りませんが、個人的に泣いてしまう作品を軽く紹介していきます。


「ドラえもん おばあちゃんの思い出」おばあちゃんとの再会シーン

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おそらく大学生くらいまではこれが1位でした。

ガラパゴスは結構なおばあちゃん子だったので、おばあちゃん系の作品はかなり弱いです。

とくにのび太のおばあちゃんはガラパゴスのおばあちゃんに似ているので、めちゃめちゃ親近感が湧きます。


最近はお父さん系の方が弱くなって来たのと、作品に触れる機会が少なめだったのでランク外にしましたが、実際この記事を書いている間も泣いています(泣)


「ファイナルファンタジーⅩ」 ティーダ消滅シーン

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おそらくゲームのストーリーでこれ以上泣けるものは今後も現れない気がします。

消えてしまうティーダを捕まえようとしてすり抜けてしまうユウナに、最後抱きしめるティーダ。演出が素晴らしい。

こんなに綺麗で切ないラブストーリーってありますかね?

ゲームとしてはファイナルファンタジーⅨの方が好きですが、ストーリーとしてはダントツでⅩですね。


まぁケチをつけるなら、ラスボスのバトルが無駄に長くて、正直エンディングぐらいになると疲れちゃうんですよね(笑)個人的にはジェクトとのバトルで終わってよかった気がします。

最後のダレ感が若干マイナスポイントでランク外になりました。



「トイストーリー3」 アンディがボニーにおもちゃをあげるシーン

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これはベタすぎるので書くか迷いましたが、でも絶対に泣いてしまうことは事実なので一応番外編で入れました。


まぁラストだけでなく、ゴミ処理場でもうすぐ焼かれてしまう所でみんながしずかに手を繋いだシーンも個人的にはグッときますね。


ラストのアンディがボニーにおもちゃをひとつづつ紹介して渡すシーンは、むしろ泣かない人いるの?くらい感動します。


しかし演出としてちょっとあざといというか、なんか無理やり泣かせにいっているようにも感じてしまうので、一応ランク外とさせていただきました。でもそうとわかっていても絶対に泣きます(2回目)。



お待たせしました、では第1位の発表です。



第1位 「3月のライオン」 零が相米二にひなたとの結婚を許されるシーン

第1位はハチミツとクローバーに続き、また羽海野チカ作品から3月のライオンでした。

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ガラパゴス的には現在連載されている漫画の中で一番好きなのは「HUNTER×HUNTER」なのですが、「HUNTER×HUNTER」が連載されている状態かどうか微妙な時もあるので(笑)そういう場合は「3月のライオン」が一番好きと答えています。


まず該当のシーンの話の前にいくつかお伝えしたいこととしては、羽海野チカ先生は本当に人間を描くのが上手いという事です。


ハチクロの時も竹本くんの成長や真山、森田先輩などの内面的葛藤など、うまく出せているなと思う一方で、「この世界がいつまでも終わって欲しくない」と感じさせる本当に心地よい人間関係が描かれていました。


その雰囲気は3月のライオンにも引き継がれており、しかも主人公の桐山零は竹本くんと比べても何倍も難しい人間ですが、その人間的成長を描けているのが本当にすごいと思います。さらにそこに将棋のバトル要素を入れる事で作品にスピード感や重さも出す事ができています。


3月のライオンは高校生棋士の桐山零がひょんなことから川本家と出会い、家族のいなかった、自分のことを大切にできなかった零が徐々に人間的に成長していく物語です。


零は幼少の頃に良心を事故で亡くし、将棋が強かった事もあり父の友人である棋士の幸田家に引き取られます。


その中で零は将棋の才能を開花していきますが、幸田自身の息子、娘よりも強くなってしまい、子供達から疎まれるようになり、棋士としてデビューしてすぐに家を出ていく事になります。

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幸田の長女から因縁を付けられる零


実は零は元々そこまで将棋の事は好きではありませんでした。しかし親のいない自分が生きていくためになんとか将棋にしがみついて生きているような状況でした。


人間として生きていくために将棋をしているだけのような状況でした。しかし将棋の世界は武者揃い。零は毎回の対局を命を削る思いで臨んでおり、身も心もボロボロな状態でした。


しかしあることをきっかけに零は川本三姉妹に出会います。

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桐山零と川本三姉妹


川本家は下町で和菓子店を営む川本相米二の孫娘です。母は数年前に他界しており、父は母を捨てて出て行っており、長女のあかりが母親代わりに妹達の面倒をみています。


零はこの後川本家にちょこちょこ出入りするようになります。ここで零は将棋の棋士としてではなく、人間として認めてもらう事によって、徐々に自分への自信を取り戻していきます。


とくに次女のひなた(登場時は中学生)に対しては本当に命を救われたように感じています。


この後ひなたは友達をいじめから庇った事により、自分がいじめのターゲットになってしまいます。この時に零は全力でひなたのことを守り、最終的にはいじめに打ち勝ち、零の通う高校に進学します。


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いじめと戦うひなた


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ひなたを守ると約束する零


そしてこの後川本家に最大の危機が訪れます。

まず祖父の相米二が不整脈で入院してしまいます。

そしてその間に母を捨てて出て行った父(誠二郎)が戻ってきます。


この父親が本当にどうしようもないクズ野郎で、ろくに仕事もせず、母を捨てて結婚した女性が病気になった途端、川本家に取り入り自分の娘と新しい妻の面倒をみさせようとします。


ここで零は父親を追い出すようにめちゃめちゃ頑張ります。そして話の流れでひなたと結婚すると宣言します。


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いきなり結婚を宣言する零


結局そのあと零の奮闘もあり父親を追い返す事に成功します。


そしてその報告に入院している相米二に「結婚を許す」と言われます。


もちろんその時点で零はすでに川本家にとっては家族みたいな存在でした。でもこうやって家長である相米二からはっきり家族になることを認めてもらう、しかもまだ高校生の孫娘の結婚を認めてもらうというのは、零のここまでの人生を考えると、やっと報われたな、幸せになってもよくなったんだなと感じ、涙が止まらなくなってしまいました。


またこのあと零が改めてひなたに告白するシーンがあるのですが、それがまたハチクロの竹本くんとはぐちゃんの告白シーンをオマージュしているわけですよ(笑)


家族のいない、誰からも愛されていなかった人間が、将棋と関係なく出会った人たちによってここまで来れたんだなというのが、人間の素晴らしさみたいなのを感じて本当に感動しました。羽海野先生は真の天才だと思います。


実写映画化やアニメにもなっていますが、是非一度漫画で読んでみて欲しいと思います。



以上ガラパゴスが泣ける作品Best3でした!またランキングに入ってくるような作品がでたら紹介したいと思います!


ではまた。

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