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Twitter、やめました

というタイトルで始まりましたが、これは「わたしはTwitterが下手です」を極めて無責任な表現に言い換えていくだけの記事です。
Amazonのカスタマーレビューとか見てると「買い物が下手ぁ!」と思わず呟きたくなってしまうような、そんな人がいるじゃないですか。アレのTwitter版だと思います。「Twitterが下手ぁ!」などのリアクションを大いに期待します。
まずはどこがどう下手だったのかを詳らかにしましょうか。わたしの下手なとこ見てて……

下手ポイントその① 閲覧する話題を絞るのが下手

Twitterってまあ色んな人が色んなことを話していますよね(粗雑な導入)。するとまあ、嫌でも一定は炎上事案とか、時事に対する放言とか、が目に入ってくることもあります。しかも、他の媒体と比べてけっこう頻繁に。
ああいうの見ているとだいぶ疲れちゃうんですよね。
なんて言ってると「フィルタリング設定すればいいじゃない!」という声がいまにも聞こえてきそうです。というか現に聞こえています。こんな時間に誰ですか、全くもう。
まあ、幻聴だろうがなんだろうが元気にお返事するのがモットーなので、自分なりの回答をします。よく聞いていてくださいね。

「めんどい」

はい。そうなんです。面倒なんです。というか、
いちいち生じる謎の文脈、連鎖反応の果てに名宛人不在と化した怒り、マジョリティが雑に振り撒く他者抑圧的なミーム…etcに対して逐一設定を追加していかなければいけないという事態そのものに対してうんざりしてしまうというか。
はい。もう向いてないですね。なんで10年以上続けていたんだか。
ちなみにこうした性向をzero configuration志向と言います。たぶん。

下手ポイントその② そういう輪のなかに(わかっていても)入り込んでしまう

ついつい物申したくなる欲求、多かれ少なかれ誰にでもあると思います。わたしは超あります。Twitterってそういう欲求を刺激する場面に富んでいるんですよね。どっぷり浸かっている方は間違いなく身に覚えがあると思います。身に覚えがないあなたはそうですね「Twitter超上手い」んじゃないでしょうか。
話を戻します。斯様なTwitter的言説空間のなかで息をしていると、やっぱり何か言いたくなって大それた苦言とか申しちゃうわけですよ。ある程度知見のある領域であれ、そうでない領域であれ、関係なく。
別に呟くだけでは何も解決しないのに。
そうしているうちに、ただnegativeを吐き出すばかりの自分に対する嫌悪感情が発生します。反面、一定の反響や満足感も同時に得てしまうので、報酬系刺激かなんなのか、上述のような行動はむしろ強化されていくばかりです。やめたいのに、みっともないのに、物申す。
いつも何かに物申すおじさんの誕生ですね。
……しんどくなってきたので、このあたりの話はそろそろやめます。

下手ポイントその③ 周囲の反応を見越した適応的言動が増えていく

リアルタイムで他者から反応が得られる環境というのはまあインターネット・Webそのほか諸々の情報的インフラの整備とともに進んできたわけですが、ここまでくると負の側面も気になってきます。
個人的に「いま思えばこれがきつかった」と感じているポイントが「周囲の反応を見越した適応的言動が増えていく」です。
具体的な誰かでも、読み手集合を総合して得られた仮想的な誰かでも、とにかく「他者がどう思うかをコントロールしたい」。
文章を書く上では必然的に生じる思考ではありますが、これが程度的に「病んでいる」と言えるところまで先鋭化してしまうのが問題です。
本音と遠く隔たったところにある一見体裁の良さそうな発言を繰り返していくと、自分が見えなくなっていくと思います。少なくともわたしはそうだった。言行一致も取りにくくなり、地に足のつかないセルフイメージが肥大化していく。
それってわたしの意見なんだっけ? それってわたしの言葉なんだっけ? それってわたしの本当なんだっけ?
という違和が、膨らむ。次第次第に大きくなってゆき、ついに弾けました。

で、やめた

ということです。ばっさり断ち切ってしまう方が利害計算的にも明らかにマシな状態に陥っていたと自己認知できてきたので。
iPhoneからTwitterクライアントを消したのは確か今年の4月頃の話だったと思うので、1クール経ったって感じですね。
すっきりしました。

そしてその後、健康的な埼玉県民と化した俺は

やめた後のポジティヴな変化について語っておこうと思います(そしてみなさまをいい感じに道連れにしていく)
ここで接続を考えた文章を書くのに飽きてきたので、箇条書きに移行します(怠惰)

  • 自分のことに集中する時間が増えた

    • 読書の時間が増えた

  • ストレスが減った

    • 頭のなかのざわざわが減った

で、自分の好きなコンテンツをゆっくり鑑賞する生活に入れました。
むかしは当たり前のようにできていた気がします。が、特に週5日自宅でPCカタカタしている人間であるところの今日現在のわたしとしては、大きな変化なんですよね。
ちなみに最近はアニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』の配信を楽しみにしています。

喪失したもの

  • Twitter上だけで構築していた人間関係

  • 世の中の出来事に対する反応速度

  • 追っているコンテンツ・個人創作家のリリース情報

Twitter上だけで構築していた人間関係

については、「本当に継続したい関係性なら自分からでも相手からでも何らかアクションがあるはずだろう」という認識です。なので、ペインとしては小さいかなと。

世の中の出来事に対する反応速度

はもう言わずもがなですね。不要です。

追っているコンテンツ・個人創作家のリリース情報

これはちょっと困っています。いまのところ家族や友人から教えてもらってなんとかなっていますが、よりよい方法を考えたいところです。
非SNS依存でオタク的活動を継続していくコツに詳しい方がいらっしゃったらぜひにご教示願います。

まとめ

  • まだSNSで疲弊してんの?

↑そういう煽りが良くないという話だろ!!!!!

ということで、「Twitterとかしんどくなってきたらやめるのもいいぜ」ってだけの、本当にそれだけの記事でした。ここまで読んでくださった奇特な人類がいらっしゃいましたら、胸いっぱいの感謝を。ありがとう!

(ちなみに当初は宇野常寛の「遅いインターネット論」とか、樋口恭介のエッセイ的な作品とかにも言及しようと思ったんですが、それについてはまた別の機会に)


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