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クリスマスにまつわるいくつかのこと。

 冬休みは、クリスマスやお正月という、子供にとっては心が浮き立つようなイヴェントが並んでいるので、小学校中学年から中学1年くらいの時期はけっこう楽しみにしていた。夏休みに比べると短いけれど、宿題が少ないところも悪くない。

 ところで、サンタクロースが存在するか? という疑問は、誰でも一度は通り過ぎる問題のひとつだろう。僕も幼いころ、「サンタクロースは、なんで自分の欲しいものがわかるのだろうか?」などど、それなりに頭を悩ませたりもしたものだ。けれど、あまり明確に「これが欲しい!」というモノがなかった年のクリスマスの朝、枕元に置かれていたプレゼントは、僕の心を100パーセント満たしてくれるものではなかった。そのとき、僕は少しだけ大人の階段を上ったのかもしれない。
 この問題についてはやはり悩みを抱えている人は多いらしく、1897年にもニューヨークの新聞社に8歳の少女が投稿をしている。記者はそれについて回答をした。『サンタクロースっているんでしょうか』(偕成社)という本はそれを訳した本なので、興味のある人は一度読んでみてください。なかなか素敵な回答になっていますから。

 僕は音楽が好きで、気になるクリスマスのレコードをちょいちょい買い集めていたら、今ではけっこうな量になってしまった。しかし、ここには問題点がある。それは12月近辺にしか聴かない、ということだ(誰が好き好んで真夏にクリスマス・ソングを聴くだろうか?)。おかげで僕のレコード棚には、一年に数回しか聴かれないクリスマス・レコードがそれなりの場所を占有している。とはいえ、12月に聴くクリスマス・ソングはやはり格別で、カフェ・ラテを飲みながら聴いていると心が温まってきます。これは人生におけるささやかな幸せのひとつだと、僕は強く思う。

 ということでオススメのクリスマス・ソングをいくつか。まずはジョン・レノンとオノ・ヨーコの「Happy Xmas (War Is Over)」。

 たぶん誰もが一回は耳にしたことがある曲だと思う。ヴェトナム戦争の最中、1971年にリリースされた人々の心の平安を願うこの曲は、今でも変わらぬ説得力とポジティヴなメッセージをもって響いてくる。

 次はヴィンス・ガラルディというピアニストの『A Charlie Brown Christmas』。

 タイトルからわかるように、スヌーピーのアニメのサントラです。
 「Christmas Time Is Here」という子供のコーラスが入る曲が素晴らしい。最後はこれも定番だけれど、「The Christmas Song」。クリスマスの風景を描いたノスタルジックな歌詞が味わい深い。

 と、ここで紙幅が尽きてしまった。それではみなさん、良いクリスマス、良いお年を。

細井 正之(ほそい まさゆき・国語科)

Photo by Dio Septian on Unsplash

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