誹謗中傷はダサい!!（2020年度弁論大会中学入賞）

気持ち悪い、
お前が居なくなればみんな幸せなのにな。
マジで早く消えてくれ。

皆さんはこのようなことを言われた、または，言ったことがありますか。
これは誹謗中傷が原因で亡くなってしまった木村花さんがネット上で実際に言われた言葉です。
私はこのような誹謗中傷を減らしたいと思います。
何故なら誹謗中傷というのは人格を否定するものであり、時にそれは人の命さえも奪ってしまうものだからです。

今回、私がこの話をしようと思ったきっかけは、私の好きなYouTuberが誹謗中傷という理由でやめてしまったからです。もし、皆さんの好きなYouTuberがやめてしまったらどうでしょう。私は毎日のように見ていたのでショックはとても大きかったです。
そのYouTuberは決して登録者が多い訳ではなかったのですが、この時私は、多くの人に言われなくても、ネット上での悪口というのは精神を壊してしまう凶器になるんだなと思いました。
このような言葉は、なぜ凶器になってしまうのでしょうか。

対面であれば、表情や口調、その場の空気から言葉の中に含まれている内容が伝わります。
しかし、ネット上の場合、文面でしか情報がないので、言葉を言葉のままに受け取ってしまいます。そのため、ネット上の誹謗中傷は精神に与えるダメージが大きいのだと思いました。

それでは、誹謗中傷が増えるのはなぜなのでしょうか。
これは、ネットの特性でもあるのですが、不特定多数でかつ匿名のため、罪悪感が薄れてしまい、ストレス発散などの理由で誹謗中傷の書き込みをしようとする人が増えてきているのではないかと思います。匿名というのは、共通の趣味を持った人たちと簡単につながることが出来たり、匿名だから普段は言うことが出来ない本音などを発信することができるというメリットがあります。

しかし、中には匿名であることをいいことに、誹謗中傷の書き込みをする人もいます。
これはSNSという便利なツールの質を落としてしまっている原因だと思います。
学園では、中学生はSNS禁止です。なんでなんですかね。

このようなことをなくすためにはどうすればよいのでしょうか。
私は相手に敬意を持つこと、そして世の中に誹謗中傷はダサいというイメージを付けたいと思いました。
私達は敬意を持つべきです。
例えば配信者のことを考えると、配信者は動画、生放送などで私たちに情報を与えてくれます。
木村花さんも私達のためにテレビに出てくれていたのです。
その人達の考え方が違ったりするのはよくあることだと思います。けれども、そのことに対して、みんながこぞって文句や批判ではなく、内容のない悪口を繋げただけのものを送るというのはダサいですよね。
なぜダサいのか。
それはリスクなく相手の傷つくことを伝えているからです。
匿名だからバレない、みんな同じようなことをしているから、もし見つかっても捕まったりしない、と考えてSNSで誹謗中傷をしているからです。
皆さんも考えてみてください。
友達がもし、誹謗中傷してもバレないと、おふざけ半分でSNSで悪口を書いていたらどう思いますか。
ダサいと思いませんか。卑怯な奴だと思いませんか。
私は皆さんにも、SNSの誹謗中傷はダサいというイメージを持っていて欲しいです。
そして今日私が話した考えを、いろんな人に広めてほしいです。
それがいずれSNSを使っている時に、誹謗中傷を永久に見なくなる方法だと思いました。

学園のモットーである「from Respct for Each to Respect for All」の「Respect」を私は敬意だと思っています。
皆さんも私みたいに好きな人がいなくなってしまわないように、相手に敬意を払ってSNSという便利なツールと向き合っていってください。

（中学3年生）

Photo by Bermix Studio on Unsplash