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【早大生必見!】大学を休学せずに1.5ヶ月、自主留学できた理由

こんにちは〜、はじめましての人ははじめまして!文化構想学部3年のまおすけと申します。大学の演劇サークルに入っていて、脚本や演出、役者などを担当しています。最近、昼は暑く夜は寒いのでどんな服を着ればよいのか毎日悩んでいます。
私は今年の4月から6月のはじめまで自主留学と称して(主に)ドイツに行ってきました。
それまで海外旅行すら行ったことがなかった私がどうしていきなり旅に出ることになったのか、その間の大学の授業はどうしていたかなどを詳しくお話したいと思います。

はじめに

私は2023年4月18日〜6月4日の約1ヶ月半、ヨーロッパへ旅に出ました。主にベルリン、ウィーンに滞在し、昼は大学のオンデマンドの授業を受けて夜は劇場に赴く生活をしていました。大学一年生の時から留学に興味があったものの演劇サークルでの活動など早稲田ライフをエンジョイしていたら留学の機会を逃し、3年生になり「このまま大学を卒業していいのか?」と自問自答した時に、やっぱりベルリンに行ってみたい!ヨーロッパの演劇を生で観たい!という気持ちが強くなり、大学を休学せずにストレートで卒業できるギリギリのラインである春学期の半分の期間を海外渡航に充てることにしました。
深夜テンションで購入したベルリンへの往復航空券は、私の学生生活にさらなる彩りを与える素晴らしい旅のチケットとなりました。この無茶な旅路をどのように遂行したのかを他の学生にも共有し、もし後に続く人が現れたら嬉しいなと思い、記事に起こしております。

ちなみに私の言語レベルをお話すると、
英語→日常会話がかろうじてできるレベル(英検2級程度)
ドイツ語→二外はドイツ語選択だったものの、簡単な単語しかわからない
です。(かなり絶望的な語学力ですがなんとかなります!)

ベルリンのブランデンブルク門の前で撮ったものです。でかかったです。

ドイツに行くと決めた理由

まず、私が第二外国語にドイツ語を選択したのは、現在オーストリア在住の恋人に教えてもらえるから、というしょうもない理由です。
最初は頑張ってドイツ語喋れるようになるぞ!と意気込んでいたものの、1年経った頃には単位を取るので精一杯になっておりました(文構あるある?)

また、大学で演劇サークルに所属しており、学内外で演劇にどっぷり浸かる生活をしておりました。そんな中、2年の時に学部の授業を受けるうちにドイツ演劇に関心を持ち始めます。
色々調べていくうちに、ベルリンで行われる年に一度の祭典「Theatertreffen(ベルリン演劇祭)」に興味を抱きました。ベルリン演劇祭はその年のヨーロッパの演劇ベスト10がベルリンに集い、一度に見られる機会です。東京にたまに来るヨーロッパの演劇はどれも面白かったので、実際に現地で見たらもっと面白いんだろうなという好奇心と、ヨーロッパなんて本当にあるんだろうか?という疑心暗鬼な気持ちと半々でした笑
そんな気持ちで悶々と過ごしていたある日。自宅のベッドでだらだらしている深夜、横たわってYouTube見ている自分に嫌気が差して、ここではないところに行きたいという気持ちが謎に強まりました。周りには「ドイツ行きたい」と口に出していたものの、「このままではドイツに行けないぞ!!!」と突如思い立ち、そのままガバッと起き上がりパソコンに向かってベルリンの往復航空券を衝動買いしました。(この時点では誰にも相談していないので、ただのバカです)


実際に渡航するまでの流れ

〜大学2年〜
1月中旬
往復航空券を衝動買いする。
1月下旬
現地で使う用にソニー銀行の口座開設。
2月初旬
ゼミの教授にドイツに行く旨を伝える。許可を得る。
バイト先に長期休暇の旨を伝える。

2月下旬
宿泊するホステルや現地で使うバスなどの予約開始。
3月下旬
春クォーターが丸々オンラインになるよう履修を考える。


〜大学3年〜
4月初旬
ゼミの教授に滞在中の学修計画書を提出。
4月中旬(渡航1週間前)
ほぼ全ての宿泊場所、移動手段の予約完了。
4月18日
渡航。

大学の授業はどうしていた?

どうしてたかというと、春学期は夏クォーターの授業ばかり履修する+オンデマンドで乗り切りました。夏クォーターかつ興味ある授業探すの大変だったわ〜
オンデマンドを3つ(6単位)夏クォーターを6授業(10単位)とりました。無理にフル単履修はせず、4年で取り返せばいいや、という気持ちです。
ひとつ問題だったのが3年から始まるゼミ論の授業。とりあえず2月に先生にメールを打ちました。内容は、「4-6月でドイツに行きます。(行く予定です、とかではなく行きますと断言)ドイツでは卒論のためのリサーチを行います。その期間中は対面のゼミを受けることができません。何か代替の手段で単位認定してもらうことはできますか」です。生意気ですね。
幸いな事にゼミの先生は優しく、かつ春学期のゼミ論は研究テーマを定めるところからのスタートだったため、すでに研究テーマが決まっている私なら先生は送り出してくれるだろう、という算段がありました。
先生は「他の授業は大丈夫なんですか?」と心配していたものの、理由を全て説明したら、「滞在中の学修計画書を提出してください。授業はそれで出席とします。」と。神。
4月の渡航直前に提出し、帰国後は現地でリサーチしたものをゼミ生の前で発表しました。そんなもん楽勝楽勝。

親をどう説得するか

家庭によって、「あらそうなの、いってらっしゃい」と送り出してくれる親もいれば、「そんな無茶なことやめておきなさい」と反対する親もいることと思います。うちは後者でした。色々な経験から察するにこのドイツ旅行には反対するだろうなと感じていました。
反対が怖かったのもあって航空券を相談せず取ってしまったことから親に相談するタイミングを失ってしまいました。結局打ち明けたのは2月末。
家で言うより外の方が喧嘩にならずに済むので(笑)家族でくら寿司に行ったタイミングを狙って「実は1ヶ月半ドイツ行くんだよね」と打ち明けました。
「女性一人で海外は危険じゃないか」「そんな金どこにあるんだ」などぐちぐち言われました。でも、もう航空券も取って宿泊先の手配もしていたので止められないんですよね...危険やもろもろ込みで、怖いもの知らずの今のうちに行きたいんだ、とは言っておきました。
なので許してもらったというよりは強行突破したと言った方が正しいですね。でも最後には普通に送り出してくれました。

1ヶ月半のヨーロッパ滞在、いくらかかった?

ここまで読んで「金持ちだな」とか思ったやつ、かかった金額を見てから言ってください〜
まずこの激しいユーロの値上がりに耐えるためにソニー銀行で事前に外貨を買っておくのはマストですね。私は1ユーロ141円くらいでユーロを買い溜めしておいたので、滞在中に150円台とかいってもその打撃を受けずに済んだ。(2023年10月26日現在のユーロは158円、恐ろしいですね)ほとんどの支払いをデビットカードで済ませればそのままユーロで支払えるのが便利です。詳しくはソニー銀行のサイトを見てください。


まず、一番金が掛かるであろう航空券(成田→ベルリン)は、SCOOTというシンガポールの怪しい航空会社で往復12万で取りました。航空券そのものは9万でしたが機内食や預け入れ荷物などを合わせるとこの値段です。でも最近航空券の値上がりが激しいので安く取れた方だと思います。今同じ航空券を取ろうとすると16万はかかります。
その他の出費もお伝えします。
おおまかな宿泊費は、

4/19-26 ベルリンのホステル 22,899円(159.07ユーロ)
4/26-5/10 ウィーンの恋人の学生寮に居候する(0円!!!)
5/11-15 ベルリンでAirbnb 15,855円
5/16-18 ブリュッセルでAirbnb 11,150円
5/19-20 ハノーファーでAirbnb 3,328円
5/20-21 ハノーファーでAirbnb 4,907円
5/21-24 ベルリンのホステル 6,400円(45.40ユーロ)
5/24-28 ハンブルクでAirbnb 19,546円(138.63ユーロ)
5/28-6/3 ベルリンのホテル 35,000円(569.10ユーロ)

渡航時のレートで計算しているのでざっくりこのくらい、くらいでご容赦ください!!
これを合計すると大体12万くらいになります。
現地の交通は、短距離は鉄道、長距離はFlixBus(夜行バスみたいなやつ)のみを使用し、合計4万くらいです。
そしてほぼ毎日観劇をしていたので観劇費は膨大になるかと思いきや、合計2万5000円ほどという破格。40本くらい観劇したのにこの価格とは…!
食費や雑費は計算が面倒なので割愛させていただきます。
これを全部合計すると….
304,085円 になりました。
結構ざっくり計算なので実際にはもっとかかってると思いますが…でも口座の減りを見ても、35万くらい使ったかな〜という体感です。
(まあウィーンで10日くらい0円で滞在しているのが大きいっすね。節約したい人はヨーロッパに知り合いをつくって泊めてもらいましょう)
ちなみに出費は全て高校から貯めていたバイト代で賄いました。

節約のための小技

ホステルを安くとる方法

ホステルの予約は主に(最近問題が多い)Booking.comを使っていました。その時にポイントサイトを経由すると7%の還元がつきます。
たかが7%と思うかもしれませんが、結構大きいです。

実際に還元されている様子。1P=1円だよ、アマギフとかと交換できるよ。

ポイントサイトを使ったことがない人はとりあえずモッピーから始めてみてください。
もしよかったらここから登録してね。友達紹介ボーナスが両方に入りますよん。誰が登録したかはこちらからは分からないようになっています!

あとホステルを予約する時にポイントなのは、
・2ヶ月前にとる(それ以上待つと値上がりする)
・キャンセル不可のプランで予約した方が安い
・レビューが6.5以下の宿は危険

です。キャンセル不可のプランで予約しても、予定が変わって宿泊日数を変更したい場合はホテル側に粘れば無料キャンセルに対応してくれることも多いです。私も一度キャンセル不可のプランの予約を無料キャンセルすることに成功しました。大事なのは英語で強気で説得すること。弱腰では負けます。


交通費を抑える方法

まず、ヨーロッパ内の移動はFlixBus(ドイツの格安バス)一択です。DB(ドイツ鉄道)は使ってはいけません。DBはクソです。(3時間遅延とかする)日本でよく夜行バスに乗る人なら、FlixBusも同じようなものなので想像しやすいかと思います。
FlixBusを予約する時はアプリが便利です。クーポンコードを入力する欄があるのですが、クーポンはTwitterで「FlixBus coupon」とか「FlixBus code」とか調べて探すとたまに転がってます。
全くおすすめはできませんがベルリンの鉄道ではおよそ半分くらい無賃乗車してました。(だって高いんだもん、1回500円…)ドイツは改札がないので、チェックの検査に運悪く当たらない限りは無賃乗車はバレません。しかし、もし捕まれば3-5万?の罰金です。自己責任でお願いします。

地下鉄の駅はこんな感じ。U-bahn(地下鉄)とS-bahn(都市近郊鉄道)の2種類があり、違いはJRとメトロみたいなもの。
ドイツの鉄道で使う紙のチケットは、このような機器に入れて日時を打刻することで使用済みになる


滞在中のモバイルデータ

スマホが使えないと海外は攻略不可能です。着いたらどうにかしてスマホの回線を開通させましょう。
私は、ベルリンの空港に到着して、唯一知ってる店であったスタバに駆け込みWi-Fiを繋ぎながら必死に安くモバイルデータを入手する方法を調べました。(他は準備万全だったのにスマホのことを忘れていた)すると、Airaloというギガごとで購入できるアプリがありました。それをまず1ギガ購入し、できるだけWi-Fiに繋いで生活をすることで1週間使うことができました。ベルリンには鉄道やスーパーにもフリーWi-Fiがあって助かりました。スーパーにもSIMカードが売っているのですが契約や開通がとても面倒らしく、ドイツ語で手続きができる気がしなかった私は滞在中これで全て乗り切りました。

もし海外行く予定がある人はAiraloをインストールし、紹介コードに「MAO3569」を入力すると3ドル分安く購入でき、大体200円くらいで1ギガ買うことができます。ぜひ〜

滞在中にしていたオンラインアルバイト

オンラインの長期インターンでライターの仕事をやっておりました。(大学生ならではですかね)パソコンさえあればどこでもできて、かつ単価ではなく時給でもらえるのでありがたかったです。長期滞在する方はオンラインの仕事を探しておくと良いです。しかし現地での生活は楽しかったので仕事の捗りはめちゃくちゃ悪かったです。

滞在中の食事

パン二つとサラダと果物、というプレートが主食でした。これを一日2回。一食2-3ユーロくらい?外食は高すぎるのでマック以外ほぼしてない。他は、レンジがある宿泊先では冷凍食品や、火が使える宿泊先ならソーセージなどを食べていました。調達先は大体LidlかEDEKA(安いスーパー)です。ドイツのスーパーのパンは焼きたてで安くてパン屋並に美味しいです!でも、徐々にラーメンや油そばが恋しくなります。

お世話になったスーパー「Lidl」
右上の皿は私が持参したやつ笑
ドイツの名物料理は?と聞かれたらケバブと言って嘘ではないです。美味しいです。
マックのあみあみのポテトは味が濃くて美味しい。


まとめ

ここまでが「大学を休学せずに1.5ヶ月ドイツ旅行できた理由」です。まず、物事を慎重に考えずに突発的に航空券を予約する行動力(悪く言えば軽率な判断)。そして自分で貯金をちゃんとしていたこと。親のお金で旅しても、それはただのすねかじりだと思います。あとは外的な理由として、厳しい必修の授業がない文化構想学部であったことも大きいです。オンデマンド授業や夏クォーターの授業が充実しているのも早稲田の良さです。
こんなに長期間でなくても、大学生のうちに海外旅行に行くのはとってもおすすめです!アジアの近い国ならもっと安く行けるはずです。私が行ったのはドイツなので、他の国に行きたい人には参考にならない部分もあったと思いますが、ひとつでも何か発見があったなら嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました!

(寄稿・まおすけ)

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