見出し画像

新人ブログ【第8回】 出版社の編集企画職② 編集者に向いている人って?

こんにちは、入社1年目のS.K.です。

今回は、前回に引き続き、学陽書房の編集者(企画担当)へのインタビューをお送りします!
忙しそうなイメージの編集者の仕事ですが、どのような働き方なのでしょうか。
また、編集者の仕事にはどんな能力が必要なのでしょうか。
じっくり聞いてきました!

●編集者の1日のスケジュールをチェック!

―1日のスケジュールを教えてください。

河野さんスケジュール修正2

―結構、人と話している時間も多いんですね。編集者っていうと、赤ペンを持って原稿とにらめっこしているイメージがあります。
私も入社前、編集者って原稿とかパソコンに向かって作業ばかりしてるのかなと思ってたんだよね。
でも実際には、人と話すことが多いんだ。書籍のカバーやフォーマットも、デザイナーさんと話しながら考えたりするよ。例えば、女性の読者に手に取ってもらうにはどんなカバーデザインがいいだろう、とかね。
最近だと、著者と相談して、SNSで本をどう見せていけばいいかを考えているよ。著者のTwitterで、フォロワーの方々にカバーデザインの案を見せて、「A案とB案どっちがいいと思いますか?」って聞いてもらったりしたかな。

―面白いですね。それはどういう狙いがあったんですか?
本の完成までの過程が見えると、楽しいかなと思って!
本が出来上がっていくワクワク感を、読者の方と共有できたら面白いんじゃないかと思ったんだ。

―他に、編集者の仕事で、入社前とのギャップはありましたか?働き方はどうですか?
働き方は、良い意味で、仕事とプライベートの境目があいまい!仕事中なのに遊びみたいで、プライベートなのに仕事してる感じと言えばいいのかな。

―あいまいですか。詳しく聞かせてください!
例えば、新刊をチェックするために、仕事中に本を読んだり書店に行くことがあるんだ。でも、読書や書店巡りは私の趣味でもあるから、仕事中にやってるとなんだか不思議(笑)。
逆に、家でリラックスしてテレビを観てるときに、「こんなのが流行ってるんだ!企画のネタにメモしておこう」と仕事スイッチが入ることもある!

―プライベートなのに気が休まらないって思っちゃう人もいそうですけど、先輩はそれを楽しんでるんですね。
うん。私は、日常生活のいろんなことを仕事に結び付けられるのは面白いと思ってる。
編集者は、流行をキャッチするのが好きだったり、どんなことにも好奇心を持てる人は向いている仕事かもしれないね!

●こんな人は編集者に向いている!

―流行に敏感なこと以外に、編集者に必要な能力ってありますか?
人の好き嫌いが激しくないことと、自分の考えをちゃんと言えることかな。

―どちらも何だか意外です! ひとつずつ教えてください。まずは人の好き嫌いが激しくないこと、ですか。
著者や読者、イラストレーター、デザイナーなど、たくさんの人と関わる仕事だから、「こういう人と一緒に仕事するのは無理!」っていう好き嫌いがあまりにも多いと、仕事の幅が狭まってしまうと思うんだ。

―なるほど! 一緒に本作りをする、となった場合、相手と綿密にコミュニケーションをとらなければいけないですもんね。では、自分の考えを言えるというのは?
本の質を上げるためには、せっかく著者が書いてくださった原稿でも、イマイチだったらそれを伝えて、書き直しをお願いしなければならないことがある。
「嫌われないかな」と気にしすぎて、自分の考えがうまく伝えられないと、本がブラッシュアップされないままで、結局は著者にも迷惑をかけてしまうんだ。

―専門家である著者の先生に自分の考えを言うのって、けっこう勇気が要りませんか?
勇気いるね…!私も最初の頃は自分の考えに自信がなくて、十分に言えなかった…。
迷った時は、読者の方々に原稿を一部読んでもらって、意見を聞いてます。社内の先輩に相談することもよくあるよ。

**********************
以上で今回の記事は終わりです。
漫画や小説などで見聞きする、世間一般の「編集者像」とは少し異なった、リアルな部分を知っていただけたら幸いです。

ちなみに、学陽書房の編集部には、今回紹介した編集者(企画担当)のほかに、校正者(制作担当)という職種があります。
こちらについてはまた別の記事にて紹介したいと思います!
最後まで読んでくださりありがとうございました!