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若手に聞く! 「専門書の編集者」のやりがいって? ―新人ブログ【第9回】

みなさんこんにちは。編集部企画課、2年目のYです。
今回のブログでは、「専門書の編集者」の魅力ややりがいをお伝えできればと思っています!
 


今回は編集部企画課の若手3人の方に座談会形式でインタビューさせていただきました!
まずはそれぞれのプロフィールをご紹介します。
 

若手3人のプロフィール

Oさん
担当:法律書・行政書
学部:法学部
好きなもの:プロ野球観戦(ヤクルト推し)

Kさん
担当:教育書・行政書
学部:文学部(専攻:美術の研究)
好きなもの:旅行に行くこと

Tさん
担当:教育書・行政書
学部:総合人間科学部・社会学科
好きなもの:サバイバルオーディション番組鑑賞

Q1:「大学で全然専門分野を勉強していなかったけど、本当に大丈夫でしょうか?また、専門書を作るためにどんなことをしましたか?」

これは私、Yが学陽書房の入社前に不安だった点です。「専門書の編集者」に本当になれるのだろうか…。どうすればなれるのだろうか…。と不安でした。みなさん、いかがでしょうか?

Oさん
法学部を出たのですが、実務がわからず最初は苦労しました。ただ、とある本の「編集者は偉大なる素人であれ」という言葉に背中を押されました。仕事に関係あることも全く関係ないことも、広く浅く知っておくことが大切で、大雑把な素人意見、素人感覚で知ってみたいところを著者にぶつけると、「Oさん、良いですね。私にはその発想はなかったです」といい本ができたりします。「未経験」「初心者」はむしろ、編集者の武器かもしれません。
 
Kさん
読者の方の気持ちを想像するために、公務員の勉強会、先生の研修会に参加したり、SNSの愚痴や投稿、いいねやコメントを見たりしました。
Oさんもおっしゃっていましたが、素人感覚や素人目戦の感想も大事です。共感できるポイントを探し、自分の気持ちと、読者の気持ちを繋げるようにしています。
 
Tさん
入社してびっくりしたのは、読者と距離が近いこと。読者の方から教えてもらえることってたくさんあるんですよね。本の話だけでなく、これまで頑張ってきた仕事のことや、今までやってきたこととか……。そこから、具体的な仕事の内容や実態をイメージし、勉強しています。
 
このように、専門分野の知識がなくても、入社後に専門分野をきわめている方にたくさんあったり、話を聞くことで本づくりにつなげられているんですね。全然専門分野を勉強していなかったけど、本当に大丈夫?という不安、すこしは軽減できたでしょうか。
 

Q2:「『専門書の編集者』として楽しかったこと、編集者をしていて良かったことはなんですか?」

王道の質問ですが、やっぱり気になるのは「仕事のやりがい」じゃないかと思います。みなさんはいかがでしょうか?

 Tさん
著者の方のすごい実践を知って、「読者の方や子どもたちにもぜひ広めたい!」と思った内容を本の形で届けられることですね。
著者の方に、あとがきで「本来は論文で発表するところ、早く読者の皆様に届けたいので書籍で執筆することにした」と仰っていただいたことがあって、うれしかったです。
 
Kさん
それはすごいですね。自分がいいなと思った著者の考えを広められることや、本が売れるという形で共感を得られるのもうれしいですよね。
 
Oさん
あとは、すごい人に簡単に会いに行けますよね。
テレビのニュースで「専門家」として話をしているような方に対しても、「編集者です。お話をお伺いしたく……」と名刺渡せばそれほど怪しまれず(笑)、簡単に会いに行けることがうれしいです。専門家として色々な才能を持っている方とお話しできるのはやりがいの一つですね。
 

Q3:学陽書房のここがいい!という点を教えてください。


会社のいいところとか、雰囲気って、やっぱり気になりませんか?生の声をお届けすることで、すこしでも会社の魅力を伝えたいです。
 
Kさん
売れることにこだわっていることですね。売れるためなら惜しみなく教えてくれますし、先輩が蓄積してきたノウハウやデータを惜しみなく見せてくれるのもすごいところだと思います。
 
Tさん
先輩に相談したときに、自分の担当本じゃないのに自分の本と同じくらいの熱量で教えてくれるという点です。
本作りや、担当ジャンルに対する愛が深いなと。先輩たちの熱量を見て、自分も感化されていっているところがあります。
 
Y
わかります。私は、「ほめてくれる」ところがすごいなと思います。日々、上司が「すごいね」と言っていない日はないように思います。学陽書房は長所を評価していくという社風があるそうですが、それがみなさんに共通している点が「すごい」な…。と思っています。
 

Q4:「『学生のうちにこれはやっておいたほうがいい』ということはありますか?」


この質問も王道ですが、気になりますよね。いかがでしょうか。
 
Oさん
とにかく、いろんな好きなことや、楽しいことを経験してみてください。また、体験にお金を払うことも大切です。世の中の誰かが作った「こと」や「もの」を、お金を出して体験してみる、ということですね。その体験は、編集者としていざ作り手側に立って、読者が満足する本づくりをするときに活かされます。専門書って安くはない値段なので、その値段の中で満足度を上げていくには、編集者の「満足度への敏感な感覚」が重要だと思います。なので、たくさん好きなことや楽しいことに取り組んで、自分なりの満足度の座標を持ってみてください。
 
いかがでしたでしょうか。編集者のやりがいや会社の雰囲気など、すこしでも伝えられたらうれしいです。
 

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