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黄色いリュック

2017年は、結婚、独立、味噌漬け業、新しい人・仕事、『遠野物語』、10代の子どもたち、国内外の視察、インターン受け入れなど、いろんなことがギュギュッとつまった幕の内弁当のような1年でした。
実はまだ一つ大きなプロジェクトの準備をしているので、全然休まった気はしていないのですが、この1年はよくチャレンジしたと思います。

遠野での取り組みは、ほぼここにまとめてあるのですが
https://www.tomikawaya.com/

冗談抜きで、1年前の今ごろは「自分は何ができるんだろう。どうやって遠野で生きていこうか」とモヤモヤしていました。「映像かなぁ…」ぐらいのもんで。

きっかけは3月に制作した「THE TONO BOOK」でした。
これがダメだったら自分はダメだ、とにかく全部自分で考えてやってみよう、という背水の陣のような想いで作ったのを思い出します。幸いスタッフにも恵まれ、とてもいいものができました。

その後は、目の前の仕事に全力で取り組み、それが次の仕事に繋がっていきました。会社員時代とは違い、ひとつのチャレンジが次につながるのをダイナミックに感じることができました。あの時頑張ったからカメラが買えた、視察に行けた、声をかけてもらえた、そしたらまたこの仕事に繋がった…などなど。いただいた仕事を頑張ることで自分がパワーアップし、また地域に新しいかたちで貢献できる。とてもいいサイクルでした。この過程で、それまで何となく失いかけていた自信も取り戻していきました。

ただ、これは今だからわかることで、その過程では気づけなかったことです。結果論というか。振り返れば点と点がつながり線となっているわけですが、その瞬間瞬間では線は見えていないので、一生懸命「点」に生きるわけで。未来はどうなるかなんてわからないので、やるしかないというか。「キメの問題」ともいうし、「できるできないじゃなく、やる」ともいうやつですね。


さてさて、そんな「やるしかない」的な気持ちのスイッチを押すために、僕の場合は黄色いリュックがとても役に立ってくれました。

これ2017年の年始に買いました。高かった。3回店頭に行って4回目に買いました笑 @表参道のパスザバトン

単純に黄色が好きなのもあるのですが、決して安くないリュックを思い切って買ったのは、「自分は何者でもなく、自分であること」を認識させるためだったのかもしれません。黒いリュック背負ってる場合じゃねぇなって。結果、買って大正解でした。

いつだか箭内道彦氏が「自分を追い込むために金髪にした」と言ってましたが、それと似てますね。金髪なのにつまらないヤツだったらヤバい、と。

まぁこれまた結果論でしょと言われれば仕方ないですが、年末ぐらいしか結果論に浸れる期間もないので、そういうことなんです。ありがとう黄色いリュック。


来年につながる事業やプロジェクト、仕事などはもうスタートしていて、来年どんな活動をしたいかはイメージできているのですが、今年よりもスケールや役割が大きくなりそうです。ひとりでは到底できないことなので、広義のチームワークを大事にして、出会う人々と力を合わせて様々なことにチャレンジしていきたいと思います。楽しくやりましょう。


2018年中、もしもぼくが金髪にしていたらこの記事を思い出してください。それではメリークリスマス。よいお年を。


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