地方における副業・兼業・プロボノの可能性とは?副業兼業者のリアルな声を聞いてみた。
「副業できますか・・?」
自社に応募してくる学生・求職者から聞かれたことはありませんか。
数年前までは考えられなかった質問ですが、副業・兼業・プロボノetc…働き方は年々多様化しており、都会だけの話題ではなくなっていますね。
この記事では、昨年開催されたオンラインイベント「副業兼業者の集い」の内容をもとに
・なぜ企業は副業兼業人材を受け入れる?
・副業兼業実践者のモチベーションはお金?それとも・・
・地方の中小企業で副業兼業を推進していく意味
について、イベント参加者のリアルな声も含めてお伝えいたします!
企業にとって副業・兼業・プロボノ人材とは?
これまでは、会社の「外の人」として扱われてきました。
しかし現在は、頭も手も動かし活躍してくれる「社員と変わらない存在」として受け入れを推進する企業が増えてきています。
正社員として「雇用」するのではなく、コンサルとして「活用」するのでもなく、「協業」するパートナーであり従業員の新形態とも言えるのです。
また、地方での動きも活発化しています。
愛する地域や共感する事業にプロジェクト単位でコミットできる「ふるさと兼業」というプラットフォームをご存知ですか?
なんと、石川県でも50件以上の兼業プロジェクトが掲載されていました!(2024年2月現在)
都会の大手企業で働きながらも、そこで得たスキルや経験を活かして地方で貢献したい!という方と、正社員としては接点が持てないような多様な人材を社内に受け入れたいという企業のマッチングを図っています。
多様な人材を受け入れるメリットは、新たなスキルやネットワークを得てプロジェクトそのものを成功させることだけに留まりません。
既存の形式にとらわれない人材獲得・活用のために、社内体制の整備や組織風土の変革などが進み、組織自体の活性化・魅力度向上につながることも期待されているのです。
他にも、具体的な事例について知りたくなった方は、ぜひこちらもご参考にしてください!
副業・兼業・プロボノに参画するモチベーションは?
ここからは、イベントへ参加いただいた副業・兼業・プロボノ実践者のリアルな声をご紹介いていきます!
Q:始めたきっかけは?
・前に勤めていた会社や取引先
・友人知人
から声をかけてもらって・・という方が大多数でした。
プラットフォームの場合、どうしても経歴やポートフォリオをもとに判断されてしまう為、フリーランスとして既に実績のある方でないとマッチングが難しい、といったご意見も。
自分の仕事ぶりや人柄をよく知る方からの依頼なので、認められているという安心感もありますし、「自分で役に立てることがあるなら貢献したい」と素直に思えるのかもしれません。
Q:ぶっちゃけ、収入とやりがい、どちらを重視?
【収入派】
・やるからにはきちんとお金は欲しい
・金銭報酬ゼロだといつか疲弊してしまう
【やりがい派】
・ここでしか出来ない経験(挑戦)や出会いを求めて
・移住までは考えられないが、地元とは関わっていたい
・本業で培ったスキルを別の領域で活かすことができる
・本業と相乗効果のあるプロジェクトを選ぶ
・スモールスタートとして活用(いずれは本業や事業化したい)
収入派の人であっても、”対価”=お金 とは必ずしも捉えておらず、どの方もプロジェクトに参加することで得られる経験や出会いも大切にしていることが伝わってきました。
都会での暮らしと、地方とのつながりの両方を得られることにメリットを感じる方もいるようです。
また、全く新しい分野への挑戦だけでなく、別のフィールドで経験値を増やすことで、今持っているスキルをさらに高めて本業に活かすことを期待している方もいました。
Q:デメリットや苦労はある?
・やってみるまで分からないことが多い(思ってたのと違う!現象)
→3か月程度お試し期間をつくり、お互いの期待値を調整するようにしている
・プロジェクト型なので終わりはくる
→一時的に燃え尽き症候群になるが、また次を探す・・!
・本業が休みの間に稼働するので、シンプルに疲れる
→バランスの調整は必要
特にプロボノの場合は、収入を得ていない分、どのぐらいコミットするかのバランスを取りやすいこともあり、本業が忙しい方でも比較的始めやすいそうです。
地方の中小企業こそ、「協業」パートナーを受け入れよう
私たち金沢の人事部は、地域に魅力的な企業を増やすことを目指した人事プラットフォームです。
本イベントを通し、副業・兼業・プロボノといった新しい形態で外部人材を受け入れることが、企業の事業や組織の魅力向上につながっていく可能性を改めて感じることができました。
また、受け入れだけではなく、自社の社員へ副業・兼業・プロボノを解禁し、外での体験・挑戦を応援するメリットについても考えたいですね。
都会に住みながら地元へ貢献したい人も、地元に住みながらもっと外に出て挑戦がしてみたい人も、その主体性が尊重され活躍の機会が得られるような地域にしていくことは、地域企業にとって1つの使命とも言えるかもしれません。
金沢というまちが、そうなっていくといいなと思います。
実際に副業・兼業・プロボノ人材を受け入れ・解禁していく為には、細かな準備・ステップも必要ですので、この思いに共感いただける経営者・人事の方々がいらっしゃれば、ぜひ一度こちらまでお気軽にお問合せください。
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