楽蹴会サッカースクール #2なぜU-8年代なのか?
皆さん、こんにちは!
楽蹴会サッカースクール、沼尻です。
今回は、当スクールの対象が「なぜU-8年代なのか?」について書かせていただきます。
まず楽蹴会サッカースクールは、前回のテーマの通り「楽しむ!」を大きなビジョンに掲げております。その「楽しむ!」には、個々人によって受け取り方や感じ方、発信の仕方に違いがあります。そもそも、ボールを蹴ることが楽しい!と感じる子もいれば、コーチと会うのが楽しみ!という子もいますし、お友達と一緒にいるだけでも楽しい!という子もいます。
また、勝負に勝つことが楽しい!得点を決めることが楽しい!色々なフェイントが出来るようになることが楽しい!など、勝負事や自身の技術向上によって楽しさを見出す子も、もちろんいます。
私自身はどの理由であれ、サッカーを介して「楽しい!」を育んでいければそれ以上のものはありません。
ただし、サッカーはチームスポーツであるが故、一人では試合は成立しません。仲間がいて初めて成立し、協力し合ってプレーするからこそ、情熱的であり、感動的なプレーが多くの人々を惹きつけるスポーツなのです。
私は1997年、日本代表が初めてのワールドカップ行きの切符を掴んだ”ジョホールバルの歓喜”を生放送で観戦し、涙を流すほど感動しました。
そして2002年、共催ではあるものの、ワールドカップが日本で開催され、世界中のスター選手達が同じ日本の空気を吸っているということに興奮を覚えました。
2006年、予選リーグ最終戦となったブラジル代表との戦いに敗れ、ピッチに倒れ込む中田英寿選手を観て、サッカーというスポーツの奥ゆかしさと難しさを感じました。
話は端折りますが、昨年。カタールで行われたワールドカップ、日本代表はドイツ代表とスペイン代表を破る快進撃。しかしながら、決勝トーナメントではクロアチア代表にPK戦の末に惜敗。日本サッカーの進化を感じつつも、世界のサッカーもまた、進化しているのだなと・・・。近づいたと思ったら離れていく、世界との差を私はそう受け取りました。
サッカーとは、いったい何なのだろう?
そして日本サッカーが、世界に追いつき、頂点に立つには何をすれば良いのだろう?
その一助になれればという想いで私は、楽蹴会サッカースクールを立ち上げるのです。
さて、前置きがとても長くなりましたが・・・。
先日、大人気のサッカー系YouTuberであり、元Jリーガーの那須大亮さんがアップされている動画を見ました。現在、ブラジルにてFC SKA BRASILのトレーニング参加や親善試合に出場したり、また、ブラジルの有望選手にインタビューしたりと、個人的にいつも楽しく拝見させていただいてます。
そのブラジルの“リアル”が伝えられている一方、ブラジルにはサッカーを”楽しむ”文化が根本的にあるなとも感じました。ヴァルゼアというアマチュアのサッカーリーグがあるのですが、日本で言うところの県リーグのような位置付けのカテゴリーに、大挙して観衆が訪れる。治安が悪いと言いながらも、試合終了後のピッチには小さな子どもたちの姿も見られました。
ご贔屓のチームが勝てば、どんちゃんのお祭り騒ぎ、負ければ・・・。プロでもアマチュアでも、大人も子どもも、老若男女問わず、「サッカー」というスポーツに熱狂しています。
15年前、私がまだ大学院生だった頃、当時の指導教官だった先生がオランダへ留学されていた時のお話です。
『ワシがお世話になったクラブの子たちのほとんどが、週末、おじいちゃんとサッカーを観に行くんだ。そこでおじいちゃんから孫へ、サッカーのレクチャーが始まる。得点シーンばかりに気を取られている孫へ、“今のは得点を決めた選手へパスを送った、あの選手の判断が素晴らしかったんだよ”って。そんな視点で小さい頃からコーチングされているからこそ、“サッカー観”が養われるんだろうなぁ』
続けて、実際に指導していた際に子どもたちからも
『ワシが子どもたちに、”サッカーってどんなスポーツ”って質問したんだ。すると彼らは“サッカーは友情のスポーツ!彼のミスをカバーしてあげるスポーツ!!”って答えるんだよ?日本では考えられないよね』
当時、22歳だった私はまったく考え方の違うオランダの子どもたちの言動に、すっかり脱帽してしまった記憶があります。そしてそれを機に、私自身も「サッカーは“ミス”のスポーツ、人間関係がとても大切なスポーツ」と捉えるようになりました。
そこで・・・
楽蹴会サッカースクールは、「楽しい!」をコーチ自らが実践し、子どもたちへ伝えていく。そして、その子どもたちもまた、大人になって「楽しい!」を伝えていく。ただ種を蒔くだけではなく、すべての“芽”が出てくるのを待ち、そのすべてを受け入れる。そんな場所にしたいのです。
U-8年代は、まさにサッカーという楽しいスポーツに「出会う」年代です。サッカーというスポーツの全体像に触れ、“芽”を育てる力を身につけて欲しい。
⚽️楽蹴会サッカースクールコンセプト⚽️
『サッカーの全体像に触れ、今後、自分自身の競技力向上と楽しんでいくための土台をつくること』
=
▼スモールコートで“サッカー”を学ぶ・知る・楽しむ
①サッカーというスポーツの特性を知る
②その特性に応じたテクニックを習得する
+
▼動作習得(小脳の発達が関与)➡︎U-8年代がピークであり、期間限定のもの
サッカーを通じて・・・
❶姿勢の変化や安定性を伴う動き
❷重心移動を伴う動き
❸人や物を操作する動き
これらを養うのに、最も重要な年代
↓
後に訪れる「ゴールデン・エイジ」で、さらに花開く選手となる
以上です。
最後まで読んでいただいた皆様、ありがとうございました。
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