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任意団体スイッチ【若者の進路サポート】 代表山田さんにインタビュー!

本日は任意団体スイッチの、代表の山田さんにインタビューをさせて頂きました!
山田さんは前職で8年間通信制高校の教師をしており、現在はスイッチで若者(主に15~25歳)の進路サポートをなさっています!今回は山田様にスイッチのことから、大学生のことまであらゆることを質問しました!

ー今まで高校生を中心にサポートされてたかと思うんですけど、スイッチを作って若者(主に15-25歳)に活動範囲を広げたきっかけがあるのでしょうか?

ホントたまたまなんですけど、まぁ教員をやっていたからっていうのが一番で、若者支援が得意なんですよ。この時代なので、本来は高齢者のサポートとか色々やり方あると思うんですけど、教員やってたので、若い子たちの可能性に触れて、「ここは絶対のびるし、全然足りてないな」と思ったんです。高校生だけでなく、若者(主に15-25歳)にも活動範囲を広げようと思いました。
今までは高校生主体の就職希望の生徒の支援一本で活動していたので、高校に行っても、「就職しかやってくれないんだ」みたいな印象を持たれてましたし、「やっぱり大学ってすごいところだな」っていうイメージが自分の中にもあったんです。でも、実際大学って入ってみると、そうじゃない(すごくない)大学生っているじゃないですか?やっぱり学生のうちは社会に出ていないので、高校生とか関係なく支援が必要だなって思ったんです。この場合の支援っていうのは、若者を取り巻く環境が「失敗しないようにしないように」という風になってしまっているので、実際のところはその子たちのためになっていないなーって思うんです。

ーたしかに。。。

なのに社会にでたら急に「失敗したらダメ」という状況に置かれるので、失敗を若いうちにリハでやる環境を作った方がいいなと。で、失敗したところで初めて「失敗は失敗じゃないよ」っていうようにしてった方が気が付けるし、良いなと思ったんです。これが40代50代だと難しいかもなと思ったので、若者かなと。答えになってますかね?笑

ー答えになってます。。。!

ホント若者支援に広げたのは、たまたまですよ、はい笑

ー得意分野から入られて、少し事業としても拡げられたっていう...

そうですね。昨年台風あったじゃないですか。そんな状況なので、(千葉では)仕事がなくなった(止まった)んですよ。1か月くらい。暇すぎたんで、ボランティア行ったんですよね。復興支援とか2週間くらい色々やって気づいたのは、「そう言えば俺、若者をサポートしなければいけないんだった!」って気づいて、被害があった高校を回ったんですよ。そしたら、1か月とか2週間とか再開が遅れる所もあって、高校生にとっての1か月とか2週間ってすごいデカいと思うんです。高校生でいられるのは3年間と時間が限られているのに、その世代の子たちは(時間を)奪われるというか、享受できないのはかわいそすぎるなと思って。。何ができるかな?って考えた結果、小さいクラウドファンディングを立てることにしたんです。少額ですが、物資とかお金が集まって、その時期が丁度ハロウィンが近かったのでコスプレしつつお菓子と学校の備品届けてっていうのやったんですよね。
生徒たちに今回の企画を全部伝えてみようかなと思ったんですよ。「これはただ単に、コスプレしてお菓子配ってるだけじゃなくて、色んな人が色んなことをしてくれてこれができているので、正直何もやってないんですよ。助けてって言っただけなんですよね。」って。そしたら、学生の子たちが何か恩返ししたいなと思ってくれて、色紙を書いてくれたんですよ。それを返す活動や届ける活動もしているんですけど、まだ青森の人とか、地域を全然知らない方もいるんで、ちょっと頑張んなきゃなと思ったんですよ。
ここで終わるとちょっと良い話だと思うんですが、その企画を多くの方にも知ってもらいたいと思ってSNSで「皆さんのお蔭でこういうことができました。」って言ったんです!そしたら、「他にもサポートしてない高校あるじゃん!」って声が届いたんですよ。「確かに!」、って思ったんですけど、でもそれ違くない?とも思ったんですよ。全被害者を支援するのって、色んな志を持った人がたくさん集まったらできると思うんですよ。でもやりたいけど一人だけで全ては出来ないし。そう言うんであれば一緒にやりませんか?って思ったんです。
出来る人が出来ることをやることが支援だと思うんです。支援は義務ではないし、権利だと思うんですよね。それを行使しているだけなので、じゃーあそこも支援しなよ!...っていうのであれば一緒にやりましょうっていう話をしてます。
なので、去年の台風の被害で、若者のサポートをしようという気持ちがより強く思いました。

ー若者をサポートする中で、今の若者に足りないものとか、逆にここいいなっていう共通点とかはございますか?

えーっと、、若者の方が圧倒的に流行をつかむ力が強いんですけど、それを上手く使えていないな、というのは強く感じますね。これまで色んな学校に伺って、どんな進路指導されているんですか?ということを聞いているんですけど、全然(進路指導が)出来ていないんですよね(何目線でって感じなんですけどw)。でもそれは先生たちが悪いわけではないんです。基本先生になる方って、優秀な方が多いのに、職場環境は多忙。っていうことは仕組みが悪いと思うんですよね。ヒューマンエラーではなく、システムエラー。先生たちは悪くない。
じゃあどういう風に改善するかというと、内部でキャリアサポートが出来ないのであれば、外部と連携したサポートが絶対的に必要になるって感じました。もともと教員だからというのはあるんですけど、学生のために・先生方のため・就職先のためにやるのがベストかなと思っています。なので、今多様化した世界で、生徒たちって夢あるって聞いたら無いって言われないですか?大学生はちょっとよく分かんないですけど。

ー大学生でもいます。全然3年生4年生、なんなら就活中でさえいます。

そうですよね。それって、(キャリアサポートの)解析度が荒すぎると思うんです。今まで関わってきた大人に掘り下げるのが苦手だったりやり方を知らなかったりとか、原稿(マニュアル)ができていないから夢や希望に対する解析度が荒い!みたいなことが多いんですよね。結局はコツなんですけどね。

ー若い時代(大学生とか高校生)に、山田さん取り組んだ方で良かったなと思ったこと、逆にこれやれば良かった、というものはございますか?

うーーん。。。率直に言うと無いんですよ。基本やってきたことが「今」じゃないですか?どんな失敗であろうが成功であろうが。
なので、「これやってれば大丈夫だよ」っていうセオリーはないと思うんですよね。 ですけど、1つお伝えするのであれば、希少価値を追った方が良いと思います。
すごい単純な話なんですけど、「俺、2日間オールしたよ」みたいな自慢話良くでるじゃないですか?それって、別にどうってことないんですけど、スゴーイってなるじゃないですか。人が中々出来ないことをやろうとしているだけなんですけどww。それがたまたま寝てないだけなんですけど。そうゆうのって何でもいいから何かあった方が良いですよね。

ー自分にしかない希少価値ですよね。

特に同年代が出来ていないこと。それを広げていくと、若いうちに海外に旅行しようっていう決まった答えがこういう質問に対してでると思うんですけど、そういうことではないんです。そうしてしまうと、お金がないからーとか、言葉しゃべれないからって絶対なってくるんで。希少価値を追っかけるっていうのは、本当に何でもあると思ってて、アルバイトをかけもちして3年間続けたとか!多分それって同世代の中でも達成率で言ったら20%未満だと思うんですよね。何でもいいです!すごい身近で単純なところだと、学生時代、靴を揃えつづけたとかいうのは、希少価値だと思いますね。高校生の就活の面接で、それが言えたら絶対に同級生の子たちが言えない言葉だと思いますし、価値にはなると思うんです。そういうレベルでいいと思うんですけど、個人的には。希少価値は追った方が良いです、絶対。

ー実際にそれを会社に入って使うかってよりも、その希少価値を追えたってことは、会社に入ってもその人の何らかの価値を見出せるってことですよね。企業や社会人目線でいくと。

そうですね。だから学校の先生って休まない生徒にすごいねって言うのと似てると思うんですよね。伝え方ですよねえ。

ーnote面白くていつも見てます!毎日noteを更新するなどSNSを活発にされてますが、今後のSNSの目標(フォロワー何人など)ございますか?

正直ないっちゃないんですけど、改めてその質問をされて、ちゃんとした答えが必要だなと思って考えたんです!答えからいうと6000人(twitterフォロワー)ですね。6000人の根拠は、千葉県内のサポートすべき人口の1%です。千葉県の15歳から25歳までがざっくり60万人なので、1%の6000人がいれば良いなと思いました。たった1%で良いんだよ!って生徒たちに伝えられるので1%にしました。0.5%とか0.01%とかでもいいと思ったけどwなんか単純に10%って伝えるとすごい少ないっていうイメージ若い子たち持つと思いますが、その下の1%でもこれだけ効果があるんだよっていうのをいうために、6000人にしています。

ー1%と聞くと少ないですけど、6,000人って聞くと多いですよね。

シェアでいうと、3割以上とると逆に良くないっていうのがあるんですけど、まあ30%だと取りすぎですし、シェア30%って通用している人(一流)の世界なんですよね。じゃあ非営利団体だったらどうなのかな?面白いなかな?っていうのも理由ですね。まだ100人くらいですし、しかも知り合いとか近しい人の100人なんで、これから全然知らない方とか増やします。
最近東京の高校三年生からDM来たりしました。SNSによる情報発信を続けてたからだと思うんですが、実際にきた質問の内容が・・・どうしよもないんですよ。
具体的に言うと、通っている学校の先生に聞けるような内容が多いんです。でも、そこで思ったのは(学校の現場が相談できるような環境ではないのかな)と思ったので、これは(サービスを)加速させた方がいいと思いました。
知らない人(山田さん)に聞くくらい、学校では聞けないってことですもんね。
加速はさせたいんですが、都内って(若者)高校生をサポートする団体って沢山あるじゃないですか。なのでやっぱまずは千葉県からかなって思ってます。

ー以前Noteで、「これからの時代は、人との付き合いが必要不可欠になる時代(サービスのコモディティー化に伴う二極化)だと思います。」とありましたが、人と関わるうえで、山田様が気を付けていることを伺いたいです。
https://note.com/0531_0301/n/n009fa1dc9bdb ←こちらです!「#236 [読売巨人軍]から学ぶ時代の流れ~ファンの作り方~」

そうですね、私は人がしないようなことをしたいと思っちゃうので、人がしないようなことをしようと心がけていますが、「それ良く聞かれます」とか言われるとちょっとショックですよね。
ある人に興味を持ったら多分みなさん質問されると思うんですが、質問の質によって、その人のレベルが分かったりするじゃないですか!質問の仕方とか表現とか。その人がどうなんだろうとか考えながら接してますね。まあ、成功する方の共通点として【人に興味がある】ということがあるので、多分私の狙いは間違ってないと思うんです。
また、敢えて聞かないということもありますね。この答えを知りたいときに、そのまま聞いたら分かるけど、違う質問で聞き出すにはどうしたらいいんだろう?とかいうのを考えたりしてます。

ーその短時間でその人には敢えてこう聞いていこうとか考えられるのが凄いと思います…!

私が変わってるからだと思いますw例えば、30秒で自己紹介を喋ってって言われた時、私なら最初の5秒黙っちゃうんです。そしたら絶対「あれどうした?早く喋らないと」って周りが思って、注目されるので、良く分からないまま30秒話すより、5秒で興味を持たせて残りの25秒喋った方が価値があると思います。
あと、バカなふりをするっていうの一番だと思ってますw「これであってますかー?」って馬鹿な質問は鉄板だと思ってます。聞かれた人は「この人バカだ」と思って上から目線で答えなかったり、色々教えてくれたりしますが、その答えでその人のことがわかりますね。その人が求めている答えを出せるか出せないのか。こちらが下から攻めるのは圧倒的に得だと思ってます。

ーすごい勉強になる…!

いや、これあんまりやんない方がいいと思います…(笑)なれない人がやろうとするのは結構チャレンジャーだと思いますけどね。自分は苦では無いんですけど、そうじゃないひとがやると結構大変だと思います。

ー若者をサポートすることによって、今後どのような社会を作っていきたいと考えておりますか?

私が大事にしている3つのことが共感・自立・互助なんですが、この順番も間違っていないと考えてます。進路サポートをする上で一番最初にやらなきゃいけないことって共感だったりするんですよね。分かりやすい例でいうと、進路の初めは“ざっそう”だ!っていう風に言ってるんですけど、進路相談とかする時に、雑談した後に相談を受けないと、絶対うまく行かないんですよ。でも学校の先生達って必ず相談から入って終わりを雑談にしちゃうんですよね。そうすると全然心を開いてない中での進路の情報を聞き取ったことに満足して、それを軸に進路のプランを立てていくので、ほぼ意味ないんですよ。
ー信頼関係が出来上がってないってことですよね。
そうですね。また、今後どのような社会を作っていきたいかというと、間違いなく若者が自立する社会ですね。これは自分にも言えることなんですけど、一人でも生きていける力が無い人は、誰かのために行動するなんて絶対出来ないと考えています。自分なんてないがしろで大丈夫です、人助けがしたいんですって人は多分、極地の所で人を助けられないと思っているので、自分を大切にできない人は人を大切にできないと思いますし、本当の強さではないなと思っています。そういう意味では分かりやすく言うと「一人でも生きていける?」って聞いた時に「生きていけます」っていうのが目指す社会だと思っていますね。

ー1人ひとりがそうならないと、生きていけないでしょうね。
持論なんですが、8万円くらいあれば生きていけると思うんですけどね。あっ!東京では無理だと思うんですけど(笑)
あと自立まで行ったら、あとはお互いに助け合う互助になると思うんです。スイッチの支援によって企業さんに高校生が就職したり、大学に進学したら、それは継続しなきゃいけない。でも、スイッチの支援はあえて赤字の設計になっているんですwなので、この支援を続けるためには皆さんの力が必要なので、みんなで応援(寄付)を下さいって。ちなみに寄付を頂いたら、寄付者の広報活動をこれでもかっていうぐらいします。高校で行なっている出張授業で、「今回の出張授業はこの会社さんが寄付してくれたお金でやってるよ、とか。それがなければ圧倒的に赤字になるのは間違いないので、最後に互助を持ってきているんですね。共助じゃないんですよねやっぱり。当事者意識を持ってなきゃいけないんです。いつも当事者(学生、教師、進学先、企業、もちろん私たちも)が本気じゃないと続かないですし、共助ってみんなで助け合おうねだと思うんですけど、互助ってお互いが自立している集まりになっていると思うので、そのレベルで実現には互助の方がしっくり来てるんですよね。あと互助って言葉を普段使わないじゃないですか。だから目立つかなあと。

ー最後に若者に向けて、アドバイス・メッセージをお願いいたします!

これ先輩から言われていいなと思った言葉が、「世のため人のためにすることは格好いい」っていうワードなんですけど、結構大事にしていますね。すごくシンプルで、わかりやすいので疑問に思わず、中身が分かる言葉だと思うんですけど、多分物凄く深いなあっていうのがあります。
さっきの話でいうと、台風があったじゃないですか。で復興支援するじゃないですか。それって世のため人のためになっているんですけど、復興支援を求めてないところに求めてないものを持ってくるのは、正義ではないじゃないですか。
この言葉を聞いて、若者がどう感じるかを問いたいとは思いましたね。「世のため人のためにすることは格好いい」に対し、自分なりの答えは持っててもいいかもしれないと思いました。自分に嘘ついてなければダサくはないと思うので。

山田さん、お忙しい中ありがとうございました!

任意団体スイッチ様各種SNS
Twitter:@NPO_Switch2020 https://twitter.com/NPO_Switch2020
Instagram:@da_yama_quest https://www.instagram.com/da_yama_quest/
Note:若者の進路サポートスイッチ【だーやま】 https://note.com/0531_0301
YouTube:だーやまクエスト https://www.youtube.com/channel/UC8902y9p6A720DMpWtkeZcw
Radiotalk:任意団体スイッチ だーやま https://radiotalk.jp/program/32220

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