大人になったその先の異性【終末京大生日記71】

 小学校3年生くらいまでは異性を容姿の美しさで判断することはなかった。同じ小学校に通っていた子たちに対しては、おおむね大きくなってからもおおむね同じ印象で、中学生になってから「あの子、かわいいよね」と同級生の男が幼馴染の女子に対して言っているのを聞くと「そうか・・?そう見えるか、、見た目に劣っているかと言われるともちろんそんなことはないだろうが、特別魅力的かと言われるとよくわからない・・」といった感想を抱くことが多かった。逆に、私が「あの子明るくていいよね」と違う小学校出身の男に話すと「あいつうるさいだけやろ、どこがいいん?」と言われたりした。

 そんなこんなありつつ、同じ小学校出身の人たちと離れていく中で、私たちは異性を性格なり仕事なりで評価する際、「性的に魅力的か」をどうしても判断してしまっていると思う。大学生くらいにその傾向は私の中でピークに達していた。しかし、最近大人になって上の世代が30代を迎え始めて思うのが、人は若い時代が終わりに近づくにつれ、だんだんと性的魅力の影響が再び小さくなり、小学生時代のように性格や人柄が印象として強くなってくるのではないか、ということである。

 例えば、クラスにかわいくてちょっと口が悪い女子たちが盛り上がっていたとしてもそんなには気にならないが、例えばおばちゃんが家の近所で悪口で盛り上がってたとしたらちょっと見てられない。まあ、男でも同じかもしれないが。

 まあ何が言いたいかというと、年を取って性格で判断されるようになった後も周りによく思われたいってことである。私は通勤の際、毎日挨拶パトロールのおじいさん何人かとすれ違う。初めに出会うおじいさん二人組は道行く小学生やサラリーマン全員に声をかけるが、最後に出会うおじいさんは挨拶をしても無視されてしまった。(余談だが、彼が女子小学生以外に反応しているのをまだ見たことがないため多分ロリコン)

 あと、これも余談であるが、自分より年上の中年以上の女優の魅力ってマジでわからない。たとえば、広末涼子は中高年以上に大人気でよくきれいな人の引き合いに出されるが、私にとってはただの不倫する中年の女性という印象しかないため、どう魅力的なのかがわからない。多分作品見てないのもある。

 年を取った後に、周りに人がいてくれる存在でありたい。若者に切れ散らかす老人にはなりたくない。きっと毎日挨拶してくれるパトロールおじいさんが私の目指すところなのだろう。

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