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ラジオ版 学問ノススメ(JFN公式)
2017年5月29日 13:19
研究者の使命は⓵調べる⓶形にする⓷発信するという3段階を経る。サンキュータツオさんの最新刊「もっとヘンな論文」例えば「縄文時代におけるクリ果実の大きさの変化」例えば「起き上がるカブトムシの観察」例えば「竹取の翁の年齢について」・・・正直、それが解明できたとしても、すぐに何かの役に立つとは思えない。しかし自分が知りたい、調べずにはいられないという衝動がある。ならばそれ
2017年5月19日 08:57
絶望の底、それでも男は「生きること」を選んだ。馳星周さんの最新刊「暗手」。デビュー数年後に発表された作品「夜光虫」のおよそ20年ぶりの続編となる今作。主人公も作中で20年ほどの年を加えて、イタリアの暗黒社会で生きている。弱さ、迷い、欲深さ 罪深さ・・・様々なものを引き受けて、常に自問自答しながらも真摯にそれらと向かい合う。彼が「生きること」の意味はどこに向かうのだろうか。
2017年5月7日 10:30
男と女の脳はまるっきり違う。黒川伊保子さんの最新刊「女の機嫌の直し方」人工知能の研究者でもある黒川さん。人工知能は人間の脳機能をモデルとして開発されるものであるから、必然的に人間の脳そのものを探ることになる。そして研究を重ねれば重ねるほど、人間の脳と一言で言っても、そもそも男と女とでは形状も性質も別のものとして捉えざるをえないほど相違があることが分かってくるという。言う
2017年5月5日 16:18
言っておきますが、これはほぼフィクションです。鴻上尚史さんの最新刊「ジュリエットのいない夜」言わずと知れた演劇界の最高峰・シェイクスピア。常に眼前にあるものではないが、振り返ると斜め後方に厳然とそびゆる巨大な山、というのが鴻上さんの捉えるシェイクスピアの存在感。400年以上経っても朽ちないのはそこに普遍的な本質があるから。更にその上で細部にはツッコミどころ満載ということが、