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記憶に残った進学相談会の参加者の話2。

 もうひとり進学相談会で記憶に残った高校生がいる。専門学校の進学相談会で大阪の会場で入口で案内をしていた時に、その高校生(女の子)は来場してきた。どういう分野が希望か聞いたら、ビジネス系で資格が取れて夜間に通えるところを探しているとのことだった。

 そこで、こういうところがあるよとか色々話をしていたら、その子が急に「すみません。」と謝ってきた。どうしたのか聞くと、「実は大学の系列校に通ってて、もう大学に行くのは決まってるんです。でも、大学でダブルスクールで資格を取りたいなって思って…」と申し訳なさそうに言う。おそらく、専門学校の進学相談会だったので、自分が大学に進学が決まっているのでそれを言わずに説明を受けてたのを引け目に感じたのだろうか。正直、ビジネス系の専門学校ならダブルスクールで資格を取る大学生はターゲットになるので、どこも普通に応対してくれるし、何なら出来が良くて資格もすぐ取れそうなら結構丁重に扱ってくれるものだ。

 その子には、ダブルスクールは普通にあることだから全然構わないし気にしなくて良いと伝え、その子は「ありがとうございます。」と言って場内に入っていった。

 進学相談会を年間で4~50会場やっていると、年にひとりくらいはこういう生徒に当たる。本当に真剣に進路を考えているけど、自分の見えている範囲が狭いからベストな選択ができないでいる子が。こういう生徒が最終的にどういう進路を選択したかはわからないけど、少なくともその進学相談会に来て良かったと思ってもらえたなら、進学相談会をやっていて良かったと思える。当時は毎年今年もそういう生徒にどこかで会えるかなと楽しみにしていたものだ。誘導する側も、こういう生徒の質問に答えられない状態で進学相談会で誘導なんてするものではないと思っている。

 本当に真剣に自分の進路を考えているのなら、その思いは相手に確実に伝わるので、こんなこと聞いていいのかとか恥ずかしいとか思わずに何でも聞いてみてほしい。悔いのない進路選択をみなさんがされることを願っている。

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