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ひとつひとつの持ち味を知る

ひとつひとつの素材が、どんな味なのか。じっくり確かめるように料理をすることって、意外とないかもしれない。

Daily Groovy Cooking vol.2のときのこと。

調味料を持ち寄ったら、味噌が2種類あったので、スペシャルサポーターで来てくれている山口祐加さんが機転をきかせて出汁も2種類用意してくれた。かつおダシと、昆布出汁。

それぞれのお椀にちょっとずつ出汁をとって、味噌をといて味見してみる。出汁と味噌の組み合わせで味がちがう。信州味噌とかつおダシの組み合わせは、私にとっては親しんだ味。白味噌はやさしくて、昆布出汁だといっそう味噌の甘さを感じる気がする。かつおダシと昆布をあわせると、いきなり豪華な味がする。

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豚汁だったらどっちの味噌がいいかな。この組み合わせにはどんな具材があいそうかな。あれこれおしゃべりをするのが楽しい。

レシピを見ながら料理を作ると、レシピ通りにできるようにはなるかもしれないけれど、新しいものを発想するのが難しい。ひとつひとつの意味を考える事なく、作ってしまうから。でも、それを構成する要素の持ち味をじっくり確かめるように、味わうように作ると、考えることが料理の楽しみになる。

料理以外も一緒なのではないかしら。VIVISTOP柏の葉で時折やっている「マテリアル図鑑」というプロジェクト。これはエコマテリアル(=廃材)の特徴を名前をつけるという行為を通してじっくり観察する時間。味噌と出汁の組み合わせを味わうことと、マテリアル図鑑はちょっと似ているんだと思う。

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何かをつくるために材料を用意するのではなくて、材料を味わうことからはじめる。そういう進め方にわくわくする今日この頃。(ももこ)

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