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学芸本の読み方

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学芸出版社の本や会社について書かれたnoteの記事を集めています。
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2021年12月の記事一覧

サーキュラーエコノミー実践 安居昭博

循環型社会って具体的にはどういう社会なのか、言葉の定義や具体的な実践例が満載の一冊。起業家ならずとも丁寧な暮らしを心がけたい誰しもにおすすめの一冊。 はじめに  もはや自分だけよければよい、自分の住んでいる地域だけよければよいという状況ではなくなっている。地球規模での気候変動、環境問題は世界の関心事である。それに加えて日本は課題先進国と言われるほど、少子高齢化による地方の過疎化、都市集中の問題、そしてCovid-19パンデミック。この2年間誰しもが将来を憂いたはずだ。  

まちへのラブレター:参加のデザインをめぐる往復書簡.乾久美子・山崎亮

まちへのラブレター参加のデザインをめぐる往復書簡.乾久美子・山崎亮.2012年.学芸出版社. ほぼ10年前の本である。わたしの日本のまちづくりの知識は、日本の大学の知り合い研究者の枠の中に限定されており、日本のコミュニティデザインや都市開発についてそれほどよく知らない。往復書簡の登場人物の二人の名前は、聞いたことがあったが、どのようなことをされているのかはよく理解していなかった。完読したのち、この10年間で、「参加」に関しての二人の意見は変化したのかどうかが気になった。