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理科×魚釣り

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2023年1月の記事一覧

中国四大家魚が電車内に…

中国四大家魚が電車内に…

 理科でおなじみの自然界の法則に生き物どうしの「食う・食われる」関係というものがある。いわゆる食物連鎖だ。
 どんな生態系でも植物が作った栄養分を草食動物が食べる。そして、それを肉食動物が食べ、それをもっと強い肉食動物が食べる。こうした関係を示した用語である。

 私は「でっかい魚を釣りたい」「珍しい魚を釣りたい」をテーマに水辺に立つ釣り人であるかが、本業は理科の教員だ。

 さて、〈ソウギョ・ア

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2023共通テスト【生物】 謎の魚Tとは?

2023共通テスト【生物】 謎の魚Tとは?

 2023年の大学入試共通テストが終了。注目の生物の問題は色々な意味で渦中だが、少々違った視点で触れてみる。

注目したのはアユではなく魚T 昨年仕掛けられたアユのルアーフィッシングの影響か。そんな訳ないのか。わりと直球のアユの縄張りに関する問題に久しぶりに出会った。教科書にもよく出てくるかなり知られたテーマだが、入試ではなかなかお目にかからない印象だった。

 しかし、注目したのはアユではない。

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リールのギアを”理科”してみた

リールのギアを”理科”してみた

新型リールが熱い! 先日、3年ぶりのリアル開催ということで釣りフェスティバルがみなとみらいで開催され、SNS でもYoutubeでも関連動画が盛り上がっている。
 注目は誰がなんと言おうと二大釣り具メーカーのダイワとシマノの新製品だろう。それぞれのメーカーから話題の新機種が発表され、私も釘付けである。
 特にシマノのカルカッタコンクエストMDやアンタレスDCMD、ダイワのIMZが激アツだが、値段も

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いつも心にオサカナを〜骨格標本編〜

いつも心にオサカナを〜骨格標本編〜

 お魚と一緒に暮らしたい。
 そんな時、普通はアクアリウムである。しかし、ちょっとだけ?違った方向に向かったライトマニアックなパターンをご紹介。

それは『骨格”頭骨”標本』。 骨格標本の作成法には伝統的な「ポリデント法」「パイプユニッシュ法」「ミルワーム法」というものがある。しかし、何とも思うようにはいかないのは私だけだったのだろうか。そんな中、標本作成の学術論文から画期的な「ハイター法」を発掘

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