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[考察]サッカーで成功する上で必要な4つの資質について

 私は趣味を聞かれると、サッカーと将棋であると答える。将棋については最近特に多くの時間を費やしており、前回noteにも書いてみた。

 しかし、私が長年取り組んできたのはサッカーの方である。今では趣味としてプレーしたり、欧州サッカー観戦をする程度だが、サッカーに青春時代を捧げたものである。また、少しではあるが海外でプレーしたり、ジュニア(小学生)世代の指導に携わった経験もある。そこで、今回は自分の長いサッカー経験から、サッカーで成功する人間の特徴について考察してみたい。

 私は、良いサッカー選手に必要な要素とは、①技術、②フィジカル能力、③頭の良さ、④メンタリティの4つが主であると考えている。しかし、これは完全に私の主観であると断っておく。サッカーで成功した人間の特徴からデータを取って分析したわけではない。単に私の経験から生まれた完全に主観的な考察である。そういった前提の上で、この文章を理解してもらえるとありがたい。

 まずは私のサッカーの実績についても述べてみる。私は幼稚園からサッカーを始め、小中学生の頃は地元ではそれなりに名前を知られるレベルの選手だったと思う。しかし、高校進学後は結果を残すことができず、サッカーで成功を得ることはできなかった。全国大会出場を目指すようなそれなりの強豪校であり、自分はトップチームの公式戦に出場することは叶わなかった。私はサッカーで挫折した側の人間であるが、だからこそ成功者をよく観察し、また自身の至らぬ点を分析してきた。その結果が、この考察に結びついている。なお、ここでいうサッカーにおける成功者とは、高校サッカーの全国大会出場を狙うようなレベルで活躍できる選手、ぐらいで想定している。

① 技術

 では、ここから優秀なサッカー選手として必要な4つの要素について見ていく。まず、当然のことのようだが技術は必要である。技術とは、主にボールを思い通りに扱うことのできる能力であるが、ディフェンス能力や、ボールを持っていない時の技術もここに含まれるだろう。技術は努力で磨くことができるが、先天的な才能の差は間違いなく存在する。しかし、技術には最低限求められるレベルがあるのみである。周囲と比べて多少劣っていたとしても、他の要素でカバー可能である。サッカーとは、技術の高い選手が試合に出られるわけではなく、チームを勝たせられる選手が試合に出られるスポーツである。

② フィジカル能力

 このフィジカル能力という言葉が意味するのは、身長や肉体の強靭性、足の速さ、スタミナ、といったところである。考え方は技術と同じで、先天的な要素が強いものの、他の能力で補完可能であろう。特に、技術とフィジカル能力は相互に補完しやすい関係にあるように思う。また、求められるフィジカル能力はポジションにもよる。しかし、近年ではサッカーの変化に伴って、求められるフィジカル能力の水準が高まっていると感じる。

③頭の良さ

 サッカーにも頭の良さが求められる場面は大いにある。これは勉強ができるかということではない。求めらえるのは、考える力であり、理解する力である。試合の流れ捉えられる選手は重宝されるケースも多い。戦術も複雑化しており、頭の良さはより求められるだろう。一方で、こちらの能力も技術やフィジカル能力で補完可能だ。実際に、フィジカル能力に突出した脳筋プレイヤーや、技術が絶対的に高いテクニシャンも存在している。

④メンタリティ

 最後に、メンタリティについてである。私は、強靭なメンタリティを保有していることは、サッカー選手として非常に重要な要素であると考えている。サッカーにおいては、自分本位で、自分の意志を物怖じせずに伝えられるメンタリティが求められる。サッカーはチームスポーツであるが、その中で個人が輝かねばその選手の未来はない。それゆえ、自分の考え、思いを周囲にぶつけられる人間でなければ、技術やフィジカル能力に多少優れていたとしても淘汰されてしまうケースがある。多少語弊を恐れずに言えば、「自己中心的な奴」が活躍しやすい世界だと思う。もちろん、サッカーで成功している人間には「イイ奴」もいる。しかし、割とチャラくて他人のことはあまり考えないような人間が多いのは、サッカーというスポーツの特徴だろう。

 ここまで、私が考えるサッカーで成功するために必要な4要素について述べてきた。理想的は全ての要素を高いレベルで保持していることだが、それはなかなか難しいところである。選手によって、強みや弱みは存在しているだろう。私自身に照らし合わせて言うと、メンタリティが圧倒的に未熟だったように感じる。周囲からどう思われるかを気にしすぎ、自身の立場をはっきりと示せなかった。このような人間は、チーム内で立ち位置を掴めず、ピッチ内での成功も望めないのである。

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