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感動をもう一度

最近、本来ならプロ野球中継をやっている時間帯にスポーツチャンネルでは、過去のプロ野球のベストゲームを放送している。

今日私が観ていたのは、2003年9月5日に行われた阪神対横浜戦で、現阪神タイガースの監督で当時同チームの正捕手であった矢野輝弘選手が2-3で負けている9回ウラにサヨナラツーランホームランを放った試合であった。

当時の私は小学3年生。その年は私が野球を始めた年でもあり、父親の影響で阪神タイガースファンになった年でもあり、さらにはその阪神が18年ぶりにリーグ優勝を果たした年でもあって、物凄く興奮して感動したのを覚えている。

今日その時の1試合を久しぶりに見て、あの時の感動と興奮が一気に蘇ってきた。そして、その1試合をきっかけとしてその年のタイガースのあらゆる感動的な試合の映像が頭の中をグルグルグルグルとめぐってきた。

記憶はたしかにあの頃の感動を覚えていた!あの頃のままに。あの時のままの状態で冷凍保存して置かれていたかのように。


プロ野球は各チーム、約140試合を1年間で戦い抜く。その1試合1試合は決して単なる1試合ではなく、すべての試合がそのシーズン全体の結果に直結する大きな1試合になる。だから、たった一つの試合が私たちの感動となり記憶となり、それがその1年間のチームの熱い戦いぶりを想起させる、メモリアルな試合となる。

プロ野球の醍醐味はここだと思う。

去年まで毎日当たり前のように鳴り響いていた「プレーボール!」の響き。

この響きの中に私たちの日常を感動に誘ってくれるドラマがあったことに、野球好きのおじさん達は今気付いた。


もう一度あの当たり前を取り戻したい!

もう一度あの感動を味わいたい!

そして俺たちの1年に、今年もまた鮮やかな色をつけて欲しい!


私が応援したいスポーツは、いうまでもなく、プロ野球である。

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