代打の神様

「代打の神様」

根っからの(小学3年生から)の阪神ファンである私にとっては非常になじみ深い響きである。

八木裕・桧山進次郎・関本賢太郎・狩野恵輔・そして原口文仁!!

阪神ファンでない人には大変マニアックな話で申し訳ない。ましてや野球ファンでもない人にはなおさら。

でも、「代打の神様」なんて、所詮スタメンの9人に選ばれなかった人たちの集まりでしょなんて思ってもらっては困る!

「代打」がどれほど過酷で厳しいポジションか理解しているだろうか?

「代打」で試合に出場するということは、その試合の中で自分が結果を出せるチャンスはたった1回しかないということだ。その1回でチャンスを残すことができなければ「代打」としての価値はない。

それに比べスタメンで出る選手はたいてい3・4打席も1試合の中で打席が回ってくる。野球は打率3割残せれば好成績と言われるように、スタメンの選手は3回の打席のうち1本ヒットを打てれば万々歳である。

百発百中で結果を残すことが求められる「代打」

3回のチャンスのうち1回結果を残せば周囲から認めてもらえる「スタメン」

「代打」というポジションの過酷さがおわかりいただけるだろうか。


「代打の神様」と呼ばれた人たちは、そんな過酷な「代打」というポジションを年間を通して守り抜き、「ここはチャンスの場面だ!なんとしてもヒットが欲しい!」という局面で起用され続けて高い確率で結果を残してきた人たちである!

1年間ずっと1試合1打席のチャンスにかけるというのは並大抵の精神力ではできない!ましてや、いつ「代打」として起用されるかわからないし、試合の流れによっては起用されないことだってあり、自分の出場機会を予測することも難しいのだ。

それでも彼らは結果を残し続けてきた!


なぜ、彼らはたった「1打席」のチャンスにかけることができたのか。


そのすべては「準備力」である!!


1打席で結果を残すために人一倍にバットを振る!練習でボールを打つ!相手ピッチャーとキャッチャーを分析する!試合がどんな展開になりそうか読む!打席に立った時の自分をイメージする!どの場面で自分の出番が来そうか考えてその場面に合わせて逆算で準備を進める!

そのすべての「準備」が整って初めて「結果」が生み出されるのである。

いつ出番が来るかわからない、あるいは出番が来ないかもしれないという状況の中で人一倍の「最大限の準備」をすることは並大抵のことではできない。でも、それをプロ意識を持って継続してやってきたからこそ大きな結果につながっていったのである。


みなさんにも、人生を劇的に変える大きなたった1度のチャンスは必ずやってくるはず!!

今は主役じゃないかもしれない。今は全く目立つ存在じゃないかもしれない。今は下っ端の人間かもしれない。

でも、だからってそのレベルで仕事をしていてはダメ!!

いづれ必ずやってくるたった1度のチャンスをものにするために、人一倍の準備・人一倍の努力を積み重ねていきましょう!!

いつかあなたが「代打の神様」として輝けるその日まで!!

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