IT知識0の文系出身者が基本情報技術者試験に合格するまで
本日、基本情報技術者試験を受験してきました。
基本情報技術者試験にはA科目とB科目があり、両者ともに6割以上得点することで合格となるのですが、無事に両科目とも8割以上得点することができました。点数が出ているのに合否は1か月後に発表するという謎制度なのですが、合格したものと判断してよいと思います。
そこで今回は、そもそもなぜ基本情報を受験することにしたのか?という点について、そして1から基本情報に合格するまでの勉強法について紹介していきたいと思います!
1 基本情報技術者試験とは?
基本情報技術者試験は、デジタル人材の登竜門の資格とも言われる試験です。「IT を活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」が対象とされています。
基本情報技術者試験では、数学的な基礎理論から、コンピュータの構成要素や、プログラミング、データベース、ネットワーク、セキュリティ、といったITに関する幅広い分野から出題がなされます。
また、単に技術に関する出題が出るだけでなく、マネジメントや経営戦略、さらには法務に関する出題もあります。
このように、基本情報技術者試験は出題範囲が幅広いのですが、その代わり各分野についてそれほど深い知識が求められるわけではないので、幅広くITに関する知識を身に付けるにはちょうど良い試験であると言えます。
2 なぜ基本情報技術者試験を受験しようと思ったか?
基本情報技術者試験の概要について説明したところで、次は自分が基本情報を受験するに至った経緯について書いていきます。
私は今司法修習生という身分で、司法試験に合格して弁護士になる前の1年間の研修を受けています。今年の11月末に研修が終わり、来年からは弁護士として働く予定です。
弁護士になったあとは、新たな技術やサービスによって生ずる法的問題を解決し、適切なルール作りに関わっていきたいと考えています。これについては、だいぶ前に記事を書いているので、興味がある方は読んでみて下さい。
自分は法律についてはこれまで時間をかけて学習してきましたが、情報技術については全く勉強したことがなく、このままでは情報技術によって生ずる問題を的確に理解することはできないなと感じていました。
そこで、ITについて幅広い知識を身に付けるべく基本情報技術者試験を受けるに至ったわけです。なので、あまり資格を取ること自体には意味がなく、資格試験を受けることを1つのモチベーションとして、ITについての知識を身に付けようとしたということです。
基本情報に合格することでどのくらいの知識が身につくのかという点ですが、「なんとなくコンピュータとかネットワークってこうやって機能してるんだなぁ」くらいの知識がつきます。まだまだITに対する解像度は高くないです。
ただ、基本情報を勉強することで、ITに関する話題に少しついていけるようにはなると思います。IT業界特有の言葉もたくさんありますが、基本情報に合格するくらいになると、ある程度言葉遣いにも慣れてきます。
自分はもう少し解像度を上げたいと思うので、頑張ってもう1つ上位の資格である応用情報技術者試験も受験したいと思っています!
3 基本情報技術者試験に合格するまで
(1)ITパスポートの取得
自分は最初、基本情報技術者試験よりも下位の資格であるITパスポートを取得しました。
ITパスポートの出題範囲は基本情報とほとんど同じなのですが、本当に薄っすらと知識をつけるというような形で、比較的短期間で合格水準に達することができると思います。
自分がITパスポートの勉強をし始めたのが2023年の2月からで、合格したのは1か月後の3月でしたが、ある程度勉強すれば1か月でも十分合格できるはずです。
ITパスポート試験の際には、次の参考書を使いました。
これらについては、単元ごとに読み進めながら問題を解き、最後は過去問演習を行うというオーソドックスな勉強で良いと思います。
いきなり基本情報技術者試験から入ると、知らない言葉ばかりで挫折してしまう可能性も高いと思うので、まずはITパスポートで基本的な用語等を理解するようにしたのは正解だったなと感じています。
(2)基本情報技術者試験~科目A~
ITパスポートの受験後少し休憩し、4月から基本情報の勉強を始めました。6月の下旬に合格したので、勉強期間は約3か月ということになります。3か月という期間は、基本情報の合格のためにはちょうど良い期間だったかなと感じています。
さて、冒頭にも述べましたが、基本情報技術者試験には科目Aと科目Bがあります。
科目Aは4択の問題で、言葉の意味を答えたり、簡単な計算を行ったり、各技術に関する理解度が試されたり、といった問題が出ます。
他方で科目Bは、8割プログラミングの問題が出題され、2割はセキュリティに関する長文の問題が出題されます。おそらく、科目Bにはやや手こずる人もいるのではないかと思います。
科目Aについては、ITパスポートと同様に、問題を解きながら参考書を読み進め、最後に過去問集で仕上げをするという流れで良いと思います。参考書や過去問集(予想問題集)は次の2つを使いました。
もっとも、ITパスポート試験とは異なり、基本情報技術者試験に合格するには、ある程度の仕組みの理解が求められます。しかし、基本情報は範囲が広いため、参考書の記述もやや行間のあるものになりがちであり、参考書だけでは仕組みの理解をするのは困難であると言えます。
そこで、参考書の記述ではよくわからない単語や仕組みが出てきたら、インターネットやyoutubeで調べて参考書に追記をしていました。
数あるサイトの中で、「『分かりそう』で『分からない』でも『分かった』気になれるIT用語辞典」というサイトが、ちょうどいい具合に噛み砕いて説明をしてくれており、オススメです!
https://wa3.i-3-i.info/index.html
(3)基本情報技術者試験~科目B~
科目Bにはプログラミングの問題とセキュリティの問題が出ますが、セキュリティの問題については科目Aの学習に用いた参考書で勉強し、過去問集を解けば大丈夫だと思います。
他方で、プログラミングについては別途プログラミング専用の参考書を用いることをオススメします。自分は次の参考書を使いました。
かなりわかりやすく書かれているので、この参考書を使って勉強し、過去問集を解けば大丈夫だと思います。
ただ、この参考書の後半あたりからは、かなり難易度が高く設定されているように思われるため、例題や章末問題が解けなくてもあまり気にしなくて良いと思います。自分も後半から全然解けなくなって焦っていましたが、それでも過去問集の問題は十分正解できます。
4 終わりに
基本情報技術者試験を受ける前は、かなり敷居の高い試験のように感じ、ITについて無知な自分が合格できるものなのか不安な気持ちを抱えていました。
しかし、IT業界特有の言葉遣いに慣れ、少しずつ用語や仕組みの理解を進めていけば、他の勉強と同じようにITについても知識をつけていくことができます。
技術の発展がどんどん進む中で、文系出身だと技術の勉強に億劫になってしまいがちですが、実際に勉強をしてみて、基本情報の勉強は文系と理系で難易度に差が出るような試験ではないと感じています。
もしITに関して興味を持っている人がいれば、是非この記事を参考に基本情報の勉強を始めてみて下さい!
※応用情報技術者試験合格までの道のりも別の記事で書きました!
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