泣ける家庭訪問‐ぼくの病休日記(12)
そんなこんなで始業式から一か月がたち、5月のGWの谷間に家庭訪問がありました。
当時の勤務校では、家庭訪問期間が3日間設定されており、期間中の授業は午後カット。給食を食べて下校。そのため、毎日13軒くらいの家庭を訪問することになります。
学級の約半数の家庭から、年度当初に「なんであいつと一緒のクラスやねん」とお声をいただいたり、教室に入らずにトムとジェリーみたいなケンカ(そんなに可愛くないけど)をずっと繰り広げている子たちがいたり、授業妨害、授業にならないなどの日々なので、それぞれの家庭からどんなことを言われるのか気が気でないメンタルでのスタートです。
とは言ったものの、相手も大人。言い方はどうなん?と思わされることはありますが、
「ほんまに先生おつかれさま。」「先生も外れくじひいたな…」
「どつきまわして泣かしたって。」「社会の厳しさ教えたって」
と、ねぎらいの気持ちを持ってくださっておりました。
こちらから、学級が落ち着いていない様子やこれからの方策などもお話させていただくと、僕は自然と涙が止まらなくなってしまいます。
保護者の方も当時僕が若いとはいえ、大人の涙に直面して困り顔。申し訳なさからまた涙です。
家庭訪問なので、教室に入れずにケンカを繰り広げる子たちの家庭も回るのです。指定外通学やご両親が働きに出られているため、遅い時間に回ります。
保護者の方も疲れてるんやろうけど、あたりがきつい。
「現状は指導力不足が招いていること」
「あいつが一緒のクラスやから悪い」「学校のことは学校で解決してくれ」
「家ではなんの問題もない」
また涙
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