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必ずしもダーツボードに対して手を伸ばす必要はないという話……

さて、表題の通りです。

よく言いますよね?

初心者の方にダーツボードに向けて手を伸ばせば良いと……。

しかし、そこには大きな落とし穴があります。


もう結論を出してしまうと、これは、リリースの仕方によってダーツボードに手を伸ばさない場合がある……ということです。


リリースにはいくつかの種類があります。

これは、リリース後の手の形で判断できるのですが、主に三種類に分類されると思います。


①スライド式


②チョップ式


③解放式


この中で、ブルに手を伸ばすリリースの仕方は、スライド式のみになります。

文章だけで伝えるのは難しいのですが、スライド式は、リリース時に指が真っ直ぐに伸びて、ダーツボードに向かう形になります。

ダーツと一緒に手が伸びる感じと言えばわかりやすいでしょうか?

なので、フォロースルーの形は指が真っ直ぐに伸びている状態です。

男子プレイヤーではこのリリースは結構多いのではないでしょうか?

しかし、それ以外のチョップ式、開放式については、やや異なります。

まず、チョップ式ですが、こちらのリリース時の手の形は、握手をしているような形になります。

これは、投げ方が主に肘の内側が回内せずに、上を向いたままの状態になります。

このチョップ式の場合だと、ブルに向けて手を伸ばすというよりは、上からダーツを打ち下ろすようなイメージになります。

そうなると、打ち下ろす必要があるので、自然とフォロースルー時は腕がダーツボードに対して平行になります。身長にもよりますが、173センチあるブルに伸ばしていては、打ち下ろすことはできません。

試しに、肘を一切回内せずに、腕を振り下ろして見てください。

そうすると、自然とフォロースルーの手首の形は、チョップのような形になると思います。

代表的な選手は小野恵太プロなどになりますね。

例えば、身長170センチ程度の男性の場合、高くても3のトリプル、ボードと平行であれば、カードを差すホルダー辺りに手が伸びるはずです。

なので、必ずしもダーツボードに対して手を伸ばす必要はないということになります。

そして、開放式についてですが、これは女子プロに多い投げ方になります。

背屈させた手首を、フォロースルーと同時に返してしまうという方法です。

もちろんこの場合も、手首が返っているので、手をブルに向けることはできません。

中には、手首をボードに向けている選手もいますが、基本的には、これも身体に対してやや上、もしくは平行に腕を伸ばす形になります。

なので、スライド式で手首が返らない場合のみ、ボードに対して手を伸ばすという方法が有効的になります。

開放式で有名なプレイヤーは、知野真澄プロなどでしょうか?

動画などを見ると、開放式らしく、手首が思いっ切り返っており、ターゲットに対して腕は伸びていないのがよくわかるとおもます。

あべたつさんなんかも、割と解放式に近いと思います。

なので、チョップ式、開放式のリリースをする方は、狙う箇所に対して手を伸ばす意識が強いと、割と上に飛んで行ったりする傾向が出てしまいます。

しかも、目線で見た感じと、実際の身体の動きは思っている以上に異なるので、今一度、腕を真っ直ぐにするということは何なのか?ということを自分なりに考察すると、またターゲットへの狙い方が変わってくると思います。

ただ、例外として、手首の返る開放式でも、ターゲットに向けて指先を向ける場合があります。

これは、高野智樹プロなどがそれに該当します。

それと私自身がそうだったりするのですが、本当に一瞬だけ、力まずに指先をターゲットに向ける。そして、そのまま重力と腕を振った力に逆らわずに手首を返すという方法です。

万人にお勧めできる方法ではありませんが、リリースの仕方を今一度見直すのもいいかもしれません。

今日はこんなところで終わりにしたいと思います。

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