見出し画像

8/31に思うこと~1人ひとりが描けたはずの人生を終わらせないために

「勝一郎の部屋」というマガジンを始めます

こんにちは。GAJYUMARU代表理事の新里勝一郎です。
このnoteでは、私の個人的な想い、教育以外でも取り上げたい事例や事例などを書いていきたいと思います。
メンバーから「勝一郎の部屋」にしようとのことで、ネーミングは恥ずかしいのですがマガジン化します。よろしくお願いいたします。

「#8月31日の夜に」というハッシュタグ

noteでは、以下のようなハッシュタグを設けているようです。

ご存じの方も多いかもしれませんが、9/1は例年日本の子どもの自殺者が他の日に比べ圧倒的に多い日です。

理由は、9/1に2学期がスタートする学校が多く、再び学校に行かなければならない状況を悲観したのではないかとされています。

私が一度教育から逃げ出した理由

私は新卒1年目から12年弱教育業界で働いていました。
その中で、担当した生徒を3人亡くしました。
1人目が一家心中でした。新聞の一面で知りました。紙面のどこに、どんな書き方をしていたのかを未だに覚えています。まだ1年ほど働いたかという段階での衝撃はあまりに大きかったです。
2人目は部活後の突然死でした。本当に心優しいけど芯の強い、大好きな男子でした。彼の同級生と葬儀で出会うのが、悲しくて悔しくてたまりませんでした。
3人目は自らその道を選びました。同じように心優しい、クラスから「天使」と呼ばれる人柄の持ち主でした。今考えるとSOSかと思えるサインがあったものの、私は察することができませんでした。

3人目のケースに遭遇した年、私は退職しました。当時は他の理由もこじつけてみたりしましたが、やはりもう子どもの死に直面することに耐えられなかったのだと思います。

当然転職は教育業界以外で探しました。
もう1点、教育をやっている中で徒労感を覚えていたのは、子どもが社会に出ることにポジティブになれていないと感じることが多かったことです。
聞くと、「そもそも家で親がしんどそうに仕事をしている」。いかに世の中に出ることに希望を感じてほしいと様々私たちが工夫しても、働くことに苦痛を感じている大人が多ければ、当然子どもは社会に出ることに希望を感じづらいでしょう。
たとえるならば、上流からずっと流されてくるゴミを下流で拾い続けている感覚でした。

そこで、「働く」ということそのものに自信がどう関われるのかを考え、働き方改革に関連したコンサルタントになりました。そこで新たな視点で考えられたことも今に繋がっています。

ただ、一度逃げたからこそ、逃げた問題がずっと気になっていました。

描けたかもしれない人生を、終わらせない

やはり、どうしても教育に戻らざるを得ませんでした。
一度、縁に恵まれオンラインのインターナショナルスクールをつくるというプロジェクトに参加しました。トライアルレッスンまでは、カリキュラムの設計をメインに関わりました。

ただ、その中で自身のやりたいことと「スクール」や「カリキュラム」といった言葉が合わないことに気づきました。

私がしたい、もしくはすべきだと考えているのは、1人ひとりが描けたかもしれない人生を、そのまま笑顔で幸せに生きてもらうためのお手伝い。
それを、様々な人たちと手を取り合ってやっていくこと。

幸い私には、自分でも信じられないくらい素晴らしい人たちの縁に恵まれています。そんなキラキラした人たちとの出会いを、潜在的なものも含めた「何か」を求めている子どもたちとセッティングすることで、自分の人生を描いてもらうことが可能となるのではないか?

そう思っている中で出会ったのが、株式会社Life Designingです。

「個々の描く人生を実現できる世の中を作る」というビジョンなんだと聞かされ、一緒にやりたいことがあると言われたときに「私のやりたいことそのものだ!」と思いました。なんて幸せな人間だろう。本当に出会いに恵まれている人間です。
そして、教育事業の準備をお手伝いすることになりました。

私たちがGAJYUMARUとして定めた「沖縄に生まれた子どもたち一人ひとりが自分の思い描く人生を後押しすることで、沖縄の未来を切り拓く」というビジョンにも、大きくつながっています。

描けたかもしれない人生を、終わらせない。
むしろ、その人のものとしてどんどん色鮮やかに開花していって欲しい。
過去を悔いることはもう何度もしましたが、やはり何も変わりませんでした。未来に報いることで、私も自分の人生を生きていきたいです。

これは、私が自分の人生を見出した記録だった

ここまで書いてきて、「あぁ、これは私が私自身の人生を見出した記録だったんだな」と気づきました。書き出すまで、こんな思いになるとは想像だにしませんでした。

私自身、教育から逃げ出したタイミングで道を見失ったに近い状況でした。
ただ、様々な出会いに恵まれ、再度違った形で取り戻すことができました。

この記録に触れた方、特にもし自分の人生を見出している途中の子どもたちが何かを感じ、前進していくための糧となってくれたのならこんなに幸せなことはありません。

読んでいただき、ありがとうございました。
次回の「勝一郎の部屋」は、気になる記事を取り上げてみたいと思っています。お楽しみに!
--------------------------------------------
また、9月は極力毎日noteを書いてGAJYUMARUについて皆さんによくご理解いただけるようにしていきたいと考えています。
「スキ」や、アカウントのフォローをいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。