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ひとり哲学研究所 愛①



愛されたい気持ちはあるのに、
愛情の受け取り方が分からなかった。

だから相手の言動にいちいち傷ついて、相手を責めてはよく泣いていた。


私のことを思っているなら、なんでああしてくれないんだろう。
愛がないから、あんなことを言うんだ。

今、思い返すとかなり短絡的な思考だけど、当時は本当にそう思っていたし、毎回しっかりショックを受けていた。


ただ、そう思ってしまうのも仕方ないと今は思える。
ずっと不安だった。
素の自分では誰からも愛されていない気がして、そして、いちばん素を知っている人から見放されてしまったら、そんなに悲しいことはない。
不安だから、求める。
求めると、離される。
そんな悪循環の中で、どんどん苦しくなっていった。



つづく



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