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Coinbase 30万ドルが20億ドルになった話”シリコンバレーはクレイジーな場所だ” Garry Tan動画より


Y Combinator のプレジデントであり、CEOのGarry Tanの動画が、とてもインスパイヤリングなので、その内容を掲載する。

Y Combinatorは、シリコンバレーにある伝説的なテック・スタートアップのインキュベータで、4000以上ものスタートアップの立ち上げに成功している。OpenAIのサム・アルトマンもCEOのポジションに就いていた。

例えば、Airbnb, Coinbase, Cruise, DoorDash, Dropbox, Instacart, Quora, PagerDuty, Reddit, Stripe and Twitch、など、そうそうたる顔ぶれである。

今回紹介する動画は、2年前の動画だが、シリコンバレーでは、いまでも、革命が起きている。

そんなテック革命に、あなたも参加してみないか?



シドニー外資ウオーカー 転職コンサルタント 
関 眞嗣(せき まさつぐ)

登場人物
Garry Tan:

https://www.linkedin.com/in/garrytan/

Brian Armstrong:Coinbase CEO

https://www.linkedin.com/in/barmstrong/


Y Combinator

引用元:https://www.youtube.com/@GarryTan


8年前にある創業者と出会い、彼の会社に30万ドルを出資した。
 
この会社の総資産額は現在24億ドル以上。

投資家は”Coinbase”というその会社に1000億ドル以上の価値を付けている。
 
Coinbaseへの投資は、これまで私が投資した中で最高のものだといえる。
 
2億ドルを失った、私の過去に失敗を耳にしたことがあるかもしれない、
 
実は、私は過去に400億ドル企業を立ち上げたエンジニアの一人になるチャンスを断わったのだけど、この出来事についてはあまり気にしないでほしい。
 
でも、その代わりに、私は1000億ドルの新興企業に資金を投入した、最初の1人になったのだから。
 
シリコンバレーは、つくづく、クレイジーな場所だと思う。
 
これは、私が20億ドルの価値を持つに至った物語だ。
 
Coinbaseの市場価値は、現在1000億ドル以上の資産価値があると言われているけど、
 
あなたがこの動画を見る頃には、Coinbaseの資産価値は、もっと上昇しているかもしれないね。

2012年3月、ブライアン・アームストロングは、BitBankと呼ぶ彼の新しいビジネスで、0.05ビットコインを私に送ってきた。

彼のアイデアを理解するのはシンプルだった。クリーンで明るく、安心してビットコインを購入・保管できる場所を作ること。
 
多くの新興企業がそのアイデアを直ぐに変更するにもかかわらず、彼のアイデアと信念は、変わることはなかった。
 
変わったのは、BitBankがCoinbaseに名前を変えたことだけだ。
 
2012年に、私がブライアンから0.05ビットコインの送金を受けたとき、ビットコインの価値は全部合わせても10億ドル以下だった。
 
現在のビットコインの市場価値は1兆ドルを超えているが、
 
昔のビットコインは、約2セントの価値にしか過ぎなかった時代もあったが、今では約2,500ドルの価値を超えているね。

ある日、ブライアンが私に0.05ビットコインを私に送金してきた。そして直後に彼からメールが届いた。
 
彼は、Coinbase初期バージョンを開発中で、コードをオンラインにアップし、この数週間、狂ったようにコードを書いていた。

“一緒に働く仲間を見つける方法について、何かアドバイスはありますか?”
 
あなたのコミュニティで、私のプロジェクトに興味を持ちそうな人を知りませんか? と、ブライアンは尋ねてきた。
 
思い起こすと、当時参加プロジェクトした人々は、今では、みんな大金持ちになっているなんて、不思議な話た。
 
私は、彼にこう答えた。
 
「共同設立者を見つけるのは難しいものですよ。その人たちが今やっている仕事よりも、なぜこの新しい事業の方が大きくなれるのか、示す必要がありますからね」と。
 
この市場や商品に対する、あなたの信念を他の人たちにも信じてもらうことが大切ですからね。
 
同じ頃、私は2012年夏のヤング・クリエイターズの何千もの応募書類に目を通していた。
 
ブライアンと私は、ポール・グラハムが申請書を審査するために作ったシステムで「インフィニティ」に投票したことを覚えている。
 
マウスを1回クリックするだけで、Y Combinatorの面接を受けることが出来るのだ(※Y Combinatorは、スタートアップの伝説的なインキュベータ)
 
ブライアンには、まだ共同創業者がいなかったとはいえ、CoinbaseとY Combinatorのターニングポイントに参加出来たことを、本当に嬉しく思っている。
 
2012年当時、ビットコインはまだ珍しいアイデアで、実際に取り組み始めたのは、ブライアンだけだった。
 
当時、ビットコインを本当に信じている人は誰もいませんでした。私がビットコインについて初めて知ったのはHacker Newsでした。
 
2009年にそのウェブサイトで初めて話題になったのが、このサイトの掲示板だった。

この当時の掲示板のコメントを読めば、ほとんどの人、ビットコインについてどう考えていたか、分かるだろう。

"ありえない"、
 
"クール"、
 
"たぶん役に立つ"、
 
"理解できない"
 
だから、先見の明のあるブライアンはすごいんだ!
 
今でこそビットコインの知名度は上がっているように感じるけど、
 
当時はビットコインが社会の役に立つと考える人はおろか、ビットコインが何なのかすら知らない人ばかりだったね。
 
創業者にとっても信じがたいことなのに、投資家はもっと大変だったよ。
 
ほとんどの人がノーと言ったのに。
 
このCoinbaseへの投資は、おそらく私がこれまでしてきたこと、あるい一生涯を通じて最高の投資だったと思う。
 
ほとんどの人が "ノー "と言ったときに、私が "イエス "と言った理由は、
 
まず、何が問題なのか、私は分かってたことだ。
 
ビットコインを買うのが、どれほど大変で、ひどいことかは、すでに私も、知ってた。
 
Hacker Newsでビットコインについて知った後、一番手に入れやすそうな、マウントゴックスで購入しようとして、ひどい目に遭った。
 
ビットコインが私の関心を引いたにもかかわらず、

マウントゴックスの悪いデザインと悪いユーザーエクスペリエンスによって、何かが間違っているように感じた。
 
そして、マウントゴックスが最終的にビットコインを成功に導くはずがないと確信した。
 
そして、あるアイデアを思いついたんだ。
 
私は2005年、ピーター・ティールのヘッジファンド、クラリウム・キャピタル・マネジメントのソフトウェアのエンジニアとして働いていて、
 
不換紙幣は失敗するかもしれないと考えていた。
 
リチャード・ダンカンの "The Dollar Crisis "は、私たち全員が読まなければならなかった本のひとつだった。
 
その本は、1971年の狂気に対する私の準備をさせてくれた。

この年、リチャード・ニクソンは米国を金本位制から離脱させ、この時から、ドルと金の交換は出来なくなった。

ドルはすでにすべての中央銀行の基軸通貨だったが、突然、誰かが望めばいつでも印刷できる「不換紙幣」になったのだ。
 
現在流通しているドルの25%は、昨年、2020年に作られたものです。ルイ・パスツールはかつて、"チャンスは準備された心にのみ味方する "と言った。
 
このアイデアが浮かんだとき、事業を始める準備ができていたのは素晴らしいことだと思ったよ。
 
ブライアンはエンジニアであり、もちろん、私はエンジニアに出資するのが大好きだ。
 
彼は、Coinbaseの最初のバージョンを自分で構築し、セキュリティを確保しことで、会社の成功に向けて大きな力を得たんだ。
 
本物の銀行であれば、お金を守るために本物の弾丸を使うけど、

インターネットマネーでは、優れたソフトウェア・エンジニアリングと安全なシステムで守る。
 
私は、ブライアンが10億ドルを稼いだ最初の新興企業になったばかりのAirbnbの不正防止責任者のエンジニアでであることを知っていたし、
 
それから、Airbnbで不正対策に取り組むことは、特殊部隊にいるようなものだということも熟知していた。
 
ハッカーたちが毎日ブライアンを苦しめていることも知っていた。
 
本当の未来がどうなるかを示すには、先見の明のあるエンジニアが必要なのだ。
 
Coinbaseのストーリーから学べる最も重要なことは以下の通り。

大衆に逆らってでも、正しくあること。
 
奇妙に思えることでも、正しいと見極めることができるのか?
 
歴史や心理学、ボトムアップの第一原理的思考の中に、
 
あなたのクレイジーなアイデアが世界を変える理由を説明するのに役立つもはないだろうか?
 
どんなクレイジーなアイデアでも、いつかは聞いてもらえる。
 
2番目に大切なことは、プロダクトを作ることだ。
 
自分の手で出来ることが多ければ多いほど、偶然に任せることが少なくなり、
 
あなたの会社に参加し、製品やサービスを使いたいと思う人が増えるだろう。

できるだけ多くのことを自分でやってることを勧める。
 
最後に、超魅力的なEメールを、投資家に送れるようになることが、創業者にとってどれほどパワフルで役に立つかは明らかだ。
 
ブライアンが私に0.05ビットコインを送ってくれたとき、それは、たった23セントの価値しかありませんでしたが、彼は無料でお金を送ってくれたのだ。
 
それが、私の注意を引き、ブライアンが本当に使えるものを作ろうと真剣に考えていることを確信させてくれたよ。
 
メールを受け取ったこと、ブライアンに会えたこと、そしてこの会社に出資するチャンスを得たことは、とてもラッキーなことだった。
 
本当に感謝しています。

また、皆さんが今見てくれていることにもとても感謝しています。

 Courtesy to Garry Tan


シドニー外資ウオーカー 転職コンサルタント 
関 眞嗣(せき まさつぐ)


 

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