母が息子をたずねて母島へ〜その2
「あ〜っ、晴れていたら最高の景色なんだろうなぁ〜」と思いつつ、それでも雨がパラパラする程度で落ち着いたので、出航してしばらくはデッキに出て景色を楽しみました。
デッキ散策の後は船内探検です。お土産や軽食、飲み物などが買えるショップや、カップラーメンや冷食が買える自動販売機コーナー、給湯室やシャワー室などなど移動時間を快適に過ごせるように様々な設備が整っています。ぐるっと船内を見てまわった後、レストランがオープンする時間になったので行ってみました。
レストランは朝・昼・晩、食事ができる時間が決まっていて、オープンする時間とラストオーダー30分前、クローズする時間に船内放送が流れます。せっかくですから島の物を食べてみたくて島塩ラーメンを注文しました。
そして夜ご飯もレストランを利用して豚の生姜焼きを食べました。
さて「小笠原へは船でしか行けないの〜」と友人、知人に話すと「えっ?船酔い大丈夫??」とよく聞かれました。
私は船酔いがあろうと、なかろうと、絶対行くと決めていたので、それについての不安は全くありませんでした。
実際にはどんなだったかというと〜日中は時々「なんか揺れてるかな?」と感じる程度で、部屋で1時間くらい数独や読書、ストレッチをしたら、気分転換にデッキや船内を散歩をして部屋へ戻るというパターンを繰り返して過ごしていました。
ところが晩ご飯を食べ終えてお風呂に入った後からだんだん様子が変わってきました。船内の廊下を真っ直ぐ歩けなくなってきて、下を向くと目がまわり気持ちが悪くなるので、下を向くことができなくなってきたのです。それは夜8時頃で、まだ父島まで半分以上ありました。「このままずっとこんな感じなのかなぁ?」と、ちょっと嫌な感じに…。まだ寝るには早かったのですが、ベッドに横になるとそのまま眠ってしまいました。寝ている間も揺れるので何度も何度も目が覚めました。
船に乗る前に24時間効く酔い止めを飲んだので、次に飲むのはまだ早いかなぁと我慢していたのです。今思うと、我慢せずに飲んだ方が良かったのかもしれません。
「夜には船のデッキから満天の星が見られたりするのかしら??」と出発前はワクワクしていましたが、とんでもないっ、夜の間、部屋の窓には雨だか波だかわからないものがジャンジャン打ちつけていました。
そして早くベッドに横になったせいか、朝5時頃には目が覚めてしまいました。
雨もやんで、船の揺れも落ち着いている様子。日の出に間に合いそうだったのでデッキへ出てみました。
朝日を見終えたら部屋に戻って、朝ご飯は持参したパンを食べました。「大好きなパン屋さんのパンを持って行くことをオススメ」と何かで読んで用意していたのです。これは大正解でした。食事を摂ったので、ここで酔い止めを飲みました。この時点で父島到着までまだ5時間くらいありました。
船の中は電波が届かないのでスマホで時間を潰すことができません。日頃、1日の中でどれだけの時間スマホを触っているのだろうと改めて考えさせられました。
テレビも東京湾内は地デジが見られましたが、それ以降はBS放送と船内ビデオのみでした。
出発した9/27は「虎に翼」の最終回の放送日。毎日欠かさず見ていたのに最終回だけ見ることができず、息子の家に着くまでお預けかなぁと諦めていましたが、部屋のテレビのBS放送で最終週を一気に見ることができて大満足。父島へもあと少しというところまでやってきました。