ガネーシャとコルカッタイ(モーダカ)
先日、8/31は今年のガネーシャチャトゥルティ(ガネーシャ生誕祭)でした。
ガネーシャといえばインドのヒンドゥー教の象の頭の神様として有名です。
ヒンドゥー教で一番偉い神様の一人、シヴァ神の息子で障碍を払い物事を成功に導く神様なので、何か新しいことを始めるときや、仕事の最初に一番にお祈りされます。
そんな感じで福の神のようなガネーシャ神ですが、象は暴れると家を破壊したり人を踏んづけたりと手をつけられないので、もともとは自然の脅威を象徴するような、荒ぶる神様だったようです。
ガナパティ(ガナ(妖怪の群衆)の主)、ヴィグネーシュワル(障碍の神)、ヴィナーヤカ(無上)、ピッライヤール(息子)などの別名もあります。
ガネーシャの後ろの手に持っているものを見てみると、斧のようなカマのような物がありあます。これは、象使いが象をつっついて指示をする道具。
そしてもう片方の手には紐を持っています。これも象を捕まえる道具。
つまり、象(自然の脅威)を制御する→障碍を克服する
ということなのかな〜と思います。
そして、ガネーシャが前の手で持っている山盛りのお団子。
これがガネーシャの大好物のコルカッタイ(モーダカ)です。
ということで、ガネーシャ神の御供物にはコルカッタイを作ります。
米粉の皮の中にココナッツとジャガリー(粗糖)でできた餡が入っているお団子です。
じつはガネーシャ神は仏教とともに日本にも伝わっています。
聖天(しょうでん)とか歓喜天(かんぎてん)という名前で各地に祀られていますが、おもしろいことにご利益も大きいけれど祟りも大きい、ちょっと危ない神様として祀られています。これももともと荒ぶる神のガネーシャ神の原型が残っているのかなあと思います。
そして、歓喜天のお供えものが「大根」と「きんちゃく袋」です。
この御供物も謂れがありますが、きんちゃく袋は、コルカッタイ(モーダカ)の形が似ているからかもしれません。
そしてもう一つ重要なお供えものが「歓喜団」というお団子!
これはまさにコルカッタイ(モーダカ)そのものです。
歓喜団は揚げモーダカとほとんど同じ!中身はスパイス入りの餡子が入っています。
こっちが揚げモーダカです!
そっくり〜!!
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