SNSもYouTubeも広告の影響力が凄い

たとえば会社のインスタグラムはようやくフォロワーが1000人を超えたところなので、通常の投稿は数十いいねぐらいしかつかないけれど、広告出稿することで数百いいねがつくし、リール動画は数万回再生される。
YouTubeもオーガニックだと数百~数千程度の再生回数のところ、100万円の予算を付けた動画が145万回再生された。

広告配信で分からなくなること

もちろんそれで広告の目的が達成できていればいいのだけれど、アカウント運用の実績を毎月レポート化してKPIの進捗を確認する立場からすると、広告のブースト効果が凄すぎて通常運用を正当に分析することが難しくなっているのは悩ましい。
例えば、運用を担当し始めた時の数字では、視聴者層は30~50代ぐらいのミドル層が多いという構成だったが、今は20~30代がやや多いぐらいで平準化された感がある。
しかしこれは145万回再生された動画がそういう層に見られていた結果そうなっているのであって、全体的にそうなっているわけではない。さらに言うとその動画がフィリピンで数多く見られたため、チャンネル自体の視聴者層もフィリピンが3割ぐらいになってしまった。
平均値の良くないところが出ている。
あとサムネイルも工夫してみたけど、その動画はあまりクリック率が良くなかった。それが、広告配信の結果興味の薄い人にも届いてしまい分母が大きくなりすぎたせいなのか、シンプルにサムネイルが良くなかったのか、判断着かなくなってしまった。

たまたま広告を出すべき案件が続いたというのもあるけれど、もし定常的に広告を打っていくのであれば、アカウント運用のKPIを設定するというよりはそれぞれの広告のKPIを設定してその達成を頑張るのがいいのかもしらん。

そしてお金をかけてもそんなにチャンネル登録者が増えるわけではない。今のところ広告期間中は通常の倍ぐらいは増えているけれど、再生回数の伸びと比べると全然ですわね。インスタのフォロワーもじわじわとしか増えない。

オーガニックの場合

そりゃあ本当はお金かけずにオーガニックで伸ばしたいですけれども、企業の投稿する動画ってそんなに見たいものが多いわけじゃないですもんね。チャンネル登録者が増えないのも、自分自身いくつ企業のチャンネルを登録しているかっていう話ですよ。
ハッシュタグとか投稿を見る限り、会社や製品に対するファン自体は少なくないはずなんだけど、いやはや。彼らは会社のことをよくわかっているからこそ、まだ我々の運用内容に満足していないのかもしれない。

でも、話題になるタイミングで動画を出すことが出来れば広告が無くても伸びるんだというのは最近実感した。
とあるプレスリリースで新商品の情報を初披露した際、同じ日にその商品のPR動画を投稿したところ、通常の動画に比べて再生数は伸びたし、サムネイルのクリック率も10%近くになった(通常は3%ぐらい)。

人々が情報を欲しいと思っているタイミングで動画を出すというのは、基本かもしれないけれど大事なんだなと思った。
これに関しては、前職の社長が言っていた「Webページだけじゃだめだし動画だけでもだめ。両方組み合わせる必要がある」というのにも通じるところがある気がする(あれはSEOの観点だったんだけど)。
わかりやすい説明は動画で、詳細な説明や正確な記述はリリースで、という分担が理想だろうか。

とかいいつつ、ただ単に更新した会社紹介動画がなぜか何もしないまま1万回再生を超えたりもしたので、何が正しいのかはまだわかんないな。
正味な話、まだどんな人がユーザーなのかもわかってないです。

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