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「外国人受け入れ」に覚える違和感。日本はもう選ばれない

こんにちは、AIR VISAというSmartHRのグループ会社でCEOをしているジャファーです。AIR VISAは企業向けの外国籍労働者の期限管理・オンラインビザ申請のSaaSを開発しています。

僕は生まれも育ちも日本ですが、両親共にスーダン人で、社会人になってから日本国籍に帰化した元外国人です。

「外国人受け入れ」という言葉への違和感

ここ数年、「外国人受け入れ」という言葉をよく耳にするようになりました。在留資格の枠が拡大されたことなどを背景に外国人雇用と絡めて使われることが多いのですが、個人的にすごく違和感を覚えます。

「門戸を開けば向こうから来てくれる」というスタンス

違和感の正体は”受け入れ”という言葉から滲む「来たければどうぞ」というスタンスです。しかし給与が高く、日本が世界の経済の中心にいたのは既に昔の話です。

結果として、グローバル規模での人材獲得競争では、「GAFA」やシリコンバレースタートアップを擁する米国や、「BATH」等勢いのある中国企業に大きく遅れをとっています。

今求められるのは「優秀な人材に選ばれるための努力」

これは海外人材に限ったことではありませんが、企業は優秀な人材に選ばれるために日々努力をしていく必要があります。

その上で、物理的な距離や言語の壁を乗り越えて国外から優秀な人材に選んでもらうのですから、当然それ以上の魅力を作り出していかないといけないはずです。

企業には余力がない。だからAIR VISAが効率化で余裕を生み出す。

一方で、企業の管理部門の方達が日々の業務に忙殺されているのも事実です。日本人の採用だけでも大変なのに、+αで在留資格の申請や管理、住居の手配や役所へのアテンドなど時間も手間もコストもかかる外国籍人材採用が負担になるのもよく理解しています。

↑在留資格の手続きは日本語の読み書きが難しい外国人にとっては非常に難易度が高いです。

専門家である行政書士ですら大変だと感じる在留資格の手続きを外国人本人に任せたり、ただでさえ忙しい業務の間に企業の担当者が対応せざるを得ない状況では、国内外から優秀な人材を採用するために必要な企業努力を行えるだけの余力は生まれないと思います。

だからこそAIR VISAが効率化を通じて余裕生み出す。正論を振りかざすだけでなく、実際に企業を支えていきたいと思っています。

在留資格のオンライン申請が始まった今は絶好の変革期

実は2022年3月から在留資格のオンライン申請が開始しています。これまで在留資格の申請には出入国在留管理庁に直接足を運ぶ必要がありましたが、これで手続きをオンラインで完結できるようになりました。

更には民間事業者にAPIが開放されたのでAIR VISAはこの仕組みを活用してオンライン申請に対応したサービスを提供しますし、SmartHRとの情報連携を強みとして手間の少ないユーザー体験を作り上げます。

AIR VISAを通じて、企業で外国籍人材の採用や在留資格の管理をしている部門の方の負担を大幅に軽減することができると信じています。

生み出した余裕を「多様な人材が活躍できる組織」を作ることに再投資

AIR VISAが企業の人事労務担当者を外国籍人材の管理業務から解放することで生まれた余裕を、より優秀な人材に選んでもらうための企業努力に再投資できるのが理想だと思っています。

海外人材を多く採用している企業では、すでに社内公用語を英語にしたり、相談窓口を用意するなど意識的に取り組まれています。

「優秀な人材に選ばれるための努力」国内の先進事例はメルカリ

そんな中でも、「優秀な人材に選ばれるための努力」に関して最も先進的な企業はメルカリだと個人的に思っています。

メルカリは数年前から本気で海外人材の採用に乗り出し、2018年秋の新卒入社の約9割が外国籍だったことでも話題になりました。

更に、在留資格や住居の手配など入国前のサポートはもちろん、20人もの専門の通訳翻訳チーム(Global Operations Team(GOT))を用意して1on1のサポートやドキュメントの翻訳を行っていたり、Communication Team-building という多文化・多国籍のメンバーが集まるチームにおけるコミュニケーションバリアの要因を理解するチームビルディングセッションを用意して、多様なバックグラウンドの人材が活躍できるような仕組みづくりをしています。

どんな会社でも、メルカリになれる

メルカリは素晴らしい企業です。しかし、これらは本質的にはメルカリ以外の企業でも取り組めるものではないでしょうか。
国境という枠にとらわれずに優秀な人材を惹きつけ、多様な人材が活躍する職場を築き上げるためには、どれも必要で大切なことだと思います。

この視座を一社でも多くの企業に持っていただくために、日々の業務で忙しい担当者を「外国籍人材雇用につきまとう不合理」から解放することにコミットしたい。そんな思いでAIR VISAを世の中に広げていきます。

一日でも早く不合理から解放するために、PMとエンジニアを募集しています!

色々と大きなことを書いてきましたが、僕たちはまだ小さなチームで日々事業の立ち上げに向き合っています!​​

今は僕がPO、PMの役割を担いつつ、業務委託のエンジニア2名と業務委託のデザイナーという4人のチームで開発をしています。

フルタイムの正社員で開発にコミットができる人に入社いただいて、更にスピード感を上げていきたいと思っています!PM業務も今は僕が担っていますが、課題感を共有できる方にどんどんお任せしていきたいと思っています!

先ずはオンライン・オフライン問わずカジュアルにお話しませんか?お待ちしています!

日本語ラップコーナー:AIR VISAリミックス

AIR VISAもこれから色々な企業・外国籍人材に広めてLink upしていくぞ〜ってことで、Awich - Link Upを紹介させてもらいます!

(Let’s Link up)
East side west side
North side south side
(Let’s Drink up)
そこにもストーリーがあると知った
Thanks to Hip Hop
To Hip Hop
East side west side
(Let’s Link up)
North side south side
(Let’s Drink up)
要らない壁はもう、砕け散った
Thanks to Hip Hop
To Hip Hop

Awich - Link Up feat. KEIJU, ¥ellow Bucks (Prod. Chaki Zulu)

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